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[2009年6月25日:公表]

注意!自転車用傘ホルダーに差し込んでいた傘が車輪に巻き込まれ 大けが!

 自転車に乗る際に傘が運転の邪魔にならないように収納しておく、いわゆる傘ホルダーに傘を差し込んで走行中、傘の先端が前輪に巻き込まれたため、前方に身体が飛ばされて顔面に大けがを負い3週間入院したという事故情報が寄せられた。


事故事例

 息子が傘ホルダーを装着した自転車で走行中、傘ホルダーに差し込んだ傘の先端が前輪に巻き込まれたため、前方の道路に顔から叩きつけられて入院した。

(事故発生年月:2008年9月、受傷者:10歳代 男性 大阪府)



事故の概要

事故の詳細

 事故品は、傘の先端を部品1個で固定し、傘の柄をハンドルに掛けて使用する構造の傘ホルダー(以下、「1点留め式」という。写真1参照)で起こった。受傷者(運転者)は、傘の先端を傘ホルダーに差し込み、傘の柄を変速機のワイヤー越しにハンドルに掛けて走行していた。段差を通過した際、傘ホルダーに差し込んでいた傘が上下に弾んで傘の先端が前輪に巻き込まれ、前輪が急にロックされた状態になったため、受傷者は前方に飛ばされ車道の端に顔面から叩きつけられた。

事故品の概要

  • 製品名:傘ホルダー(型番:自B-14)
  • 製造委託業者:株式会社ショウヨウカンパニーリミテット
  • 卸業者:ウインテック株式会社
  • 販売者:株式会社大創産業

写真1. 傘ホルダーを取り付けた様子
自転車の前輪にあるランプブラケットの上に、本体を挟み込みネジで取り付ける。傘の先端をこのリング状の部に通し、傘の柄をハンドルに引っ掛けて使用する様子の写真。



問題点

  • 検証試験において、事故品及び、事故品と同様に1点留め式のものは、走行中に傘が外れることがあり、危険であった。
  • 事故を受け、卸業者は表示の不十分さを認めたが、製造委託業者は、傘ホルダーが「取扱方法」どおりに取り付けられていなかった可能性を主張した。しかし、検証試験において、「取扱方法」に従って取り付けても傘が外れることが分かった。
  • 自転車によっては、変速機のワイヤーが邪魔になるなどで傘の柄がハンドルに直接掛けられない場合がある。変速機等のワイヤー越しに傘の柄をハンドルに掛けた場合は、直接ハンドルに掛けた場合よりも傘が外れやすいため、さらに危険性が高くなる。
  • 卸業者は、注意表示を追記するなどの改善を行ったが、既に販売した製品に対しては特段の対応を取らないとのことである。対策としては不十分である。


消費者へのアドバイス

 今回、検証試験に供したタイプの1点留め式の自転車用傘ホルダーは、ハンドルの状態やハンドルへの傘の掛かり方、走行する路面状況等により、傘が外れる恐れがある。外れた傘が前輪に巻き込まれると大きな事故になる可能性が高い。このタイプの製品の使用は避けるべきである。



業界への要望

  • 今回検証試験に供したような1点留め式の傘ホルダーは、傘の固定方法が不十分であり、製品安全上問題があると思われるため、同様の事故が発生しない製品作りを望む。
  • 当該事業者は、同種事故の再発防止のために、既に使用している消費者に対する注意喚起など、一歩踏み込んだ対策を考えるべきである。


要望先

社団法人自転車協会



情報提供先

内閣府 国民生活局 総務課 国民生活情報室
経済産業省 商務情報政策局 商務流通グループ 製品安全課
警察庁 総務課 広報室
財団法人自転車産業振興協会
日本チェーンストア協会
社団法人日本DIY協会



動画




本件連絡先 相談部危害情報室
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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