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[2009年3月5日:公表]

「異物の侵入」に注意!−子どもの口、鼻、耳、眼に−

 子どもの身の回りにある小物類の「異物の侵入」(*1)による事故は、口、鼻、耳、眼の順で多い。そこで、小物類を飲み込む、詰め込むなどの「異物の侵入」による事故を紹介し、再発防止・拡大防止のための注意喚起を行う。

*1:本来入ってはならない物が体内に入った状態をいい、電池を飲み込んだ、洗剤が目に入った、針が腕に刺さったなどが該当する。


侵入部位からみた小物類による事故例

口から

【玩具のボールの吸盤を誤飲した事故例】
 1歳4ヶ月の男児が、吸盤が複数付いているボールの吸盤を飲み込んだ様子だった。受診しX線検査(レントゲン)をしたが、異物は発見されなかった。3日後嘔吐が激しくなり、別の病院を受診した。経過観察をしていたが入院2日後のCT(コンピュータ断層撮影)検査により異物を発見した。全身麻酔をかけて胃カメラ、内視鏡を用いて異物を除去した。胃の幽門部(ゆうもんぶ)に蓋をするような格好で吸盤が入っていた。取り出したプラスチックの吸盤は胃酸等の影響から硬くなっていた。(事故発生年月:2008年9月、1歳、男児、愛知県)

鼻から

【ボタン電池が鼻に入った事故例】
 姉が弟の鼻の異臭に気付き、近隣の耳鼻科を受診したところ、ボタン電池が入っていることが分かり受診した。電流が流れたためか鼻中隔の組織が壊死して溶け、孔が開く鼻中隔(びちゅうかく)穿孔(せんこう)により異臭を発していた。鼻中隔穿孔の治療は皮膚あるいは粘膜を移植する手術にて行うが、体の成長期におこなう手術は鼻の軟骨の成長を阻害してしまう可能性もあり、問題が多い。ボタン電池による鼻中隔穿孔の症例は、他にも過去に報告があり、幼児に危険である。(事故発生年月:2007年8月、3歳、男児、東京都)

耳から

【耳栓が耳から取れなくなった事故例】
 滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)を繰り返し発症するため、耳に溜まる浸出液を出すために鼓膜に穴を開けてチューブを留置している4歳男児の症例である。スイミングスクールで泳ぐときに耳栓を使用しており、その粘土のような耳栓が耳の孔から取れなくなってしまった。(事故発生年月:2007年11月、4歳、男児、静岡県)

眼から

【瞬間接着剤が眼に入った例】
 右眼に瞬間接着剤が入った。一人で遊んでいて母が気付いた時は右眼が開かない状態だったため救急車を呼んだ。異物はまつ毛ごと除去し帰宅となった。(受診年月:2008年5月、1歳、女児)



事例からみた消費者へのアドバイス

 小物類を子どもの手が届くところや落下するおそれがあるところに置かない。また、扱いに注意を要する道具などは、子どもが気軽に使えないようにする。
 子どもが何かを飲み込んだり、詰め込んだりしたときは、その物により対処が異なるので、子どもの周囲に何がどの位あるか常に気にかけておく。



事業者への要望

 子どもが出入りする可能性のあるところに置かれる物は、より高度な安全性が求められる。特に小物類は子どもの体に入るおそれがあるため、事故時の危険を含めた注意表示を望む。
 口や鼻などに入るような小さな工業製品を包装パッケージごと誤飲しないように、パッケージを大きくすることや製品から電池などが簡単に取り出せない設計にするなど、一層の工夫が望まれる。




本件連絡先 商品テスト部危害情報室
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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