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[2009年1月8日:公表]

今月の商品テスト実施状況(2008年11月分)

 2008年11月の商品テストは、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた苦情相談等の中から、製品事故や品質・表示などの問題による消費者被害の発生や拡大を防止するために6件実施した。これらの中で「取扱いに注意!車用として販売されている樹脂製灰皿」「アルミホイールによる収れん火災に注意!」「個人輸入の健康食品に注意!!」については、資料を作成し消費者に広く情報提供を行った。

 商品テストの累計実施件数は58件となった。

商品テスト実施状況

商品テスト実施件数
(( )内は実施件数のうち消費生活センター等の依頼による件数)
商品分類 食料品 住居品 光熱水品 被服品 保健衛生品 教養娯楽品 車両・乗り物 土地・建物・設備
商品テスト実施件数 2 (2) 2 (2) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 2 (0) 0 (0) 6 (4)
当月までの累計件数 4 (2) 29 (25) 0 (0) 4 (4) 5 (4) 8 (7) 7 (4) 1 (0) 58 (46)

テスト結果の概要

商品名:取扱いに注意!車用として販売されている樹脂製灰皿(記者公表)

経緯及びテスト依頼内容

樹脂製の灰皿について、内部の吸殻が燃えたことを想定し、取扱説明書に従って蓋を閉めた場合と閉め忘れた場合で灰皿の状態を調べた。

テスト結果の概要

灰皿に溜まった吸殻が燃えた場合、蓋を閉めれば5分以内に消火したが、蓋を閉め忘れた場合、底に穴が開くものや、大きく変形するものがあった。底面に穴が開いた銘柄は、底面の厚みが薄く金属板を装備していなかった。火が消えた銘柄は、投入口を小さくし空気を遮断して消火を行う窒息消火機能を有したものや空気が入りにくい構造であった。

商品名:アルミホイールによる収れん火災に注意!(記者公表)

経緯及びテスト依頼内容

ディスク面がメッキ処理された凹面鏡のようなアルミホイールが販売されていることから、径やデザインの異なるいくつかのホイールについて実際に太陽光が収れんして可燃物が発火するのかテストを行った。

テスト結果の概要

実際にホイールに太陽光を反射させた際、収れんにより可燃物が燃えるかどうかテストを実施したところ、メッキ処理され反りが大きく、ディスク面を覗き込んだ際、顔が歪むことがなく大きく拡大されるホイールは、収れんにより可燃物として設置した新聞紙の束や新聞紙を詰めたゴミ袋が発煙または発火した。なお、取扱説明書やホイール本体に収れん火災に関する警告や注意表示はなかった。

商品名:個人輸入の健康食品に注意!!(記者公表)

経緯及びテスト依頼内容

「個人輸入した痩身目的の健康食品を4日間食べたら動悸がし発汗が激しくなった。医薬品成分が含まれていないか調べてほしい」とのテスト依頼があり、情報収集を行ったところ、香港衛生署より医薬品成分(脱N-ジメチルシブトラミン)が検出されたと報告している健康食品に酷似していることが分かった。そこで、苦情品等にシブトラミン類似の医薬品成分が含まれていないかをテストした。

テスト結果の概要

苦情品、苦情同型品、参考品2銘柄について、シブトラミン、脱N-メチルシブトラミン、脱N-ジメチルシブトラミンの3種類を調べた結果、全ての銘柄から医薬品成分が検出された。

商品名:健康食品

経緯及びテスト依頼内容

「透明なおりものが増えた、おなかと胸が張る」などの症状で検査を受けたところ血中のエストラジオールの値が高く、健康食品の使用を中止した。2週間後の検査では値が低くなった。健康食品の中に女性ホルモンであるエストロゲンが入っているかどうか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情同型品について、エストロゲン活性のあるエストロン、エストラジオール、エストリオールについて分析したところ、これらの成分は含まれていなかった。

商品名:フライパン

経緯及びテスト依頼内容

フッ素樹脂加工のフライパン。火にかけると変なにおいがして、目がチカチカし気分が悪くなる。においの原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品のフライパンに食用油(菜種油)を引いて加熱した際、相談者の言うような異臭は感じられなかった。一般にフッ素樹脂加工のフライパンの耐熱温度は260℃程度と言われており、苦情品は、空焚き等により起こるフッ素樹脂コーティングの劣化や炭化等もみられなかったことから、260℃を極端に上回る条件で使用されていたとは考えられない。このような使用条件で分析した結果、油脂の酸化が原因と考えられるアルデヒド類が極微量検出されたことから、これらがにおいの原因の一つとなった可能性がある。

商品名:はし

経緯及びテスト依頼内容

漆塗りのはしを購入し、使用していたところ半月ほどで、右手指がかぶれた。医師には木によるかぶれと診断された。夫も同じ症状である。はしに使用された漆塗装に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

漆樹液の主成分であるウルシオールは、漆塗膜が十分に硬化していれば塗膜表面に残存しないが、不十分な場合は塗膜表面に残存し、かぶれの原因となる可能性がある。苦情同型品の塗膜を熱分解ガスクロマトグラフィー/質量分析法(Py-GC/MS)により調べたところ、未重合のウルシオールは検出されなかったことから、相談者のかぶれの原因は未重合のウルシオールによるものではないと考えられる。