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[2008年10月9日:公表]

子どもを守れるのか!!防犯ブザーの故障が多発!

 通学途中の子どもを犯罪から守るために防犯ブザーを配布している教育委員会等が増えてきている。こうした中、「防犯ブザーを約5,000個購入したところ、約1,000個が故障したので原因を調べてほしい」とのテスト依頼があり調べたところ、(財)全国防犯協会連合会の推奨した優良防犯ブザーにもかかわらず、ハンダ付け不良等でブザーが作動しなくなっていた。PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、「学校支給の防犯ブザーが最初から鳴らなかった」、「ランドセルにぶら下げてあったが、つまずいた衝撃で鳴りっ放しになった」のように、「携帯防犯ブザー」に関する相談が約5年間(2003年4月から2008年9月22日までの登録分)で51件寄せられている。

 防犯ブザーは、いざという時に確実に作動するものでなくてはならないアイテムである。そこで(財)全国防犯協会連合会の優良防犯ブザーのうち8銘柄について、落下衝撃でブザーが鳴らなくなったりしないかテストを実施し、併せて全国の政令指定都市等に対して防犯ブザーの配布(または貸与)状況、故障発生状況等のアンケート調査を行い、消費者に情報提供することとした。


主な調査結果等

初期故障

  • 購入時点でブザーが鳴らない等の初期故障を生じた銘柄はなかった。

落下衝撃による調査

  • 1mの高さから6回落下させるまでに、全銘柄ともブザーが鳴らなくなる等の故障が生じるものがあった。

その他

  • 今回の対象銘柄の中に、同一銘柄であるが内部構造が異なるものがあった。しかし、(財)全国防犯協会連合会のホームページの優良防犯ブザー推奨品目録(平成20年5月20日版)には、その銘柄の区別がなされていなかった。

全国の政令指定都市、中核市、特例市の防犯ブザーに関するアンケート調査

  • 平成20年度に、市のほか、学校・PTA・地元企業などにより、子どもに防犯ブザーを配布(または貸与)しているのは、72%(58市)であった。
  • 防犯ブザーを配布(または貸与)した市(31市)の81%(25市)で故障の苦情を受けていた。
  • 防犯ブザーを配布(または貸与)した市(31市)の58%(18市)が、防犯ブザーの選定に(財)全国防犯連合協会の優良防犯ブザーを選定理由に選んでいた。


消費者へのアドバイス

  • 携帯時など普段から強い衝撃を与えるなど乱暴な扱いをしないようにする。
  • 家庭や学校等で定期的に作動確認を行うようにする。


業界への要望

  • 子どもが携帯しているときの衝撃等で簡単に故障しないよう改善を要望する。
  • 優良防犯ブザー推奨品8銘柄中6銘柄は、1〜2回程度の落下衝撃テストでブザーが鳴らなくなる故障を生じたことから優良防犯ブザーの適合確認のための「電池工業会規格 防犯ブザー」を改善するよう要望する。


行政への要望

  • 子どもが携帯しているときの衝撃等で簡単に故障しないよう製品の設計・製造・品質管理を改善するよう事業者の指導及び、「電池工業会規格 防犯ブザー」を改善するよう関連団体の指導を要望する。


要望先

経済産業省 製造産業局 日用品室
経済産業省 商務情報政策局 情報通信機器課
財団法人 全国防犯協会連合会
社団法人 電池工業会



情報提供先

内閣府 国民生活局 総務課 国民生活情報室
経済産業省 商務流通グループ 消費経済政策課
文部科学省 スポーツ青少年局 学校健康教育課
警察庁 生活安全局 生活安全企画課



業界の意見 ※2009年3月3日 追加

「財団法人 全国防犯協会連合会」より

貴センターにおける優良防犯ブザー試験結果に対する対応について

 平素、優良防犯ブザー推奨制度にご理解とご協力をいただき、誠に有難うございます。

 さて、貴センターが行ったブザーの落下試験結果を真摯に受け止め、改善策を関係機関と協議するなど、下記事項について実施しました。

 下記のとおり報告いたします。

  1. (1)今回の該当8社に対して障害率等の現状確認や今後の対策について報告を求めるとともに、指導を含めた聞き取り調査を行いました。又これ以外の申請各社に対しても各種留意事項の遵守について文書を発出しました。
  2. (2)電池工業会と善後策を話し合い、落下試験の見直し等について要望しました。
  3. (3)落下試験方法について見直しを行うこととし、公的試験機関である都立産業技術研究センターの了解を取り付けるとともに、他の試験機関に協力要請を発出しました。
  4. (4)当連合会のホームページに、落下試験の見直し及びユーザーに対するブザー取扱いの留意事項を掲載しました。
  5. (5)ユーザーに対するブザー取扱いの留意事項について、都道府県防犯協会に広報の協力要請を文書により発出しました。

(財)全国防犯協会連合会 業務二課長 井上 秋治


以下は、財団法人 全国防犯協会連合会のホームページ(2009年2月現在)より転載

●「全国防犯協会連合会推奨の優良防犯ブザーをお持ちの皆様へ」

 防犯ブザーは、いざという時に確実に吹鳴して、周囲の人に危険を知らせるものでなければなりません。

 日頃から、定期的にブザーの点検など次のことについて心掛けていただき、事案発生の未然防止にお役立てくださいますようお願いします。

  1. 1. 最低1ヶ月に1回程度、試験的にブザーを鳴らしてみてください。
  2. 2. 音量が小さくなってきた場合は、速やかに電池を交換してください。
  3. 3. 日頃から、ブザーの装着はどこが一番良いか、また乱暴な取扱いをしないように、更に、取扱説明書の注意書きをお守りいただくことなど、保護者の方から子どもさんへのご指導をお願いします。
  4. 4. ブザーの不良が確認された場合は、遠慮なく販売店若しくは製造会社等に相談してください。
  5. 5. 取扱説明書は大切に保管してください。
●「落下試験の実施方法について」

 全国防犯協会連合会(以下全防連という。)がお願いしている公的機関における落下試験については、次のような方法で行った試験の結果を提出してくださるようお願いいたします。

  1. 1. 試験品2個について落下試験を実施してください。なお、落下強度試験機を使用した試験が望ましいのですが、手操作による試験でも差支えありません。
  2. 2. 各々1個について6面の落下試験及び音量測定等を実施し、最後にブザー内部の状態を確認してください。



本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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