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[2008年6月5日:公表]

今月の商品テスト実施状況(2008年4月分)

 2008(平成20)年4月の商品テストは、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた苦情相談等の中から、製品事故や品質・表示などの問題による消費者被害の発生や拡大を防止するために10件実施した。これらの中で「住宅用分電盤のトラブルに注意!−電気の安全調査の実態を含めて−」については、資料を作成し消費者に広く情報提供を行った。

 商品テストの累計実施件数は10件となった。


テスト実施状況

商品テスト実施件数
(( )内は実施件数のうち消費生活センター等の依頼による件数)
商品分類 食料品 住居品 光熱水品 被服品 保健衛生品 教養娯楽品 車両・乗り物 土地・建物・設備
商品テスト実施件数 0 (0) 6 (6) 0 (0) 0 (0) 1 (1) 2 (2) 0 (0) 1 (0) 10 (9)
当月迄の累計件数 0 6 0 0 1 2 0 1 10

テスト結果の概要

商品名:住宅用分電盤のトラブルに注意!(記者公表)

経緯及びテスト依頼内容

分電盤事故で多く見られた単相3線式配線方式で発生する中性線欠相(3本配線の真中の接続が緩んだり、断線する状態)について、再現テストを実施した。

テスト結果の概要

中性線欠損が起きると、家庭内の消費電力が大きい家電製品では電圧が低下し、逆に消費電力が小さい家電製品に加わる電圧が上昇し、家電製品が故障する場合もあることが分かった。中性欠相保護機能付きの漏電遮断器では、過電圧を感知するため電気が遮断された。

商品名:電気ジャーポット

経緯及びテスト依頼内容

電気ジャーポットの内蓋のネジが外れ、ネジ穴から白い粉が出てくるようになった。この粉が何であるか、また、有害なものではないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品外ぶたから漏れだしていた「白い粉(プラスチック様物質)」は、FT-IR分析の結果、外ぶたの原料であるポリプロピレンが劣化したものであった。作動確認より、沸騰、保温の際に特に過熱されている様子はなかったことから、加水分解による経年劣化と考えられた。一般的に、プラスチックは誤って摂取したとしても、胃で分解、吸収されずに排泄される。

商品名:電気ジャーポット

経緯及びテスト依頼内容

4年前に購入した電気ジャーポットの蒸気孔が劣化し、中のお湯に粉が浮いている。害がないかどうか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品本体の底に落ちていた「白い破片(プラスチック様物質)」は、FT-IR分析の結果、外ぶたの原料であるポリプロピレンが劣化したものであった。また、蒸気口周辺の材質も同様にポリプロピレンの劣化が見られ、中ぶたにも白い破片が観察されたことから、容器内の白い破片は、蒸気口が劣化して崩壊し、中ぶたを通り、容器内に落下したものと考えられる。作動確認より、沸騰、保温の際に特に過熱されている様子はなかったことから、加水分解による経年劣化と考えられた。一般的に、プラスチックは誤って摂取したとしても、胃で分解、吸収されずに排泄される。

商品名:電子レンジ用ゆで卵調理器

経緯及びテスト依頼内容

電子レンジ用ゆで卵調理器に卵4個を入れ、電子レンジにかけたところ、調理器の上半分と卵が飛び散り、オーブン用の加熱ヒーターが損傷した。電子レンジ用ゆで卵調理器に問題ないか調べてほしい。

テスト結果の概要

事故時に使用していたものと同型の電子レンジでテストできなかったことに加え、電子レンジは置く位置等によって加熱ムラがあったり、電子レンジによってマイクロ波の出方に違いがあるため、今回のテスト結果のみで考察することはできないが、苦情品はマイクロ波の遮蔽が完全ではなく、特に水がない場合などには卵が破裂することが確認された。また、本体にある水の量を示す水位線は大変分かりにくかった。

商品名:IH対応のフライパン

経緯及びテスト依頼内容

IH対応のフライパンをガスコンロにかけ、調理しようとし、持ち上げたところ底が抜けた。危険なので底が抜けた原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の底部は、熱膨張率が異なるアルミとステンレスの複合材で造られ、周囲端部は成形のため切削され、そこで破断・脱落していた。また、破断面は全体的に黒く焦げ付いていたことから、徐々に亀裂が入り破断したものと思われる。このような構造であると、切削箇所に加熱(膨張)・冷却(収縮)による熱応力が集中するため300℃の高熱で繰り返して使用すると、亀裂が生じ、底部が脱落することが考えられた。

商品名:二段ベッド

経緯及びテスト依頼内容

組み立て式のスチール製二段ベッドのはしごを登った途端、はしごを本体に引っ掛ける爪の部分が折れ、子供が落下した。軽い打撲で済んだが、商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品のはしご取付部は曲げ加工されているため応力が集中しやすく、使用中に疲労破壊が進行したことが破断の原因と考えられる。したがって、はしごをベッド本体に取り付けた状態で上方へ持ち上げるようなはしごの取り付け、取り外しを繰り返すと破断する恐れがあった。また、苦情品の上段、下段ベッドの支柱を固定するための差し込みピンは緩みやすく、支柱を固定できなくなる可能性があった。

商品名:脚立

経緯及びテスト依頼内容

作業中に使用していた脚立の支柱の一本が急に曲がり、右足を骨折した。支柱の強度に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情同型品はSG認定基準及びJISによる支柱端部の曲げ試験の強度を満たしていた。さらに、傾斜地及び1本の支柱のみ高さが異なる場所に設置して最上段の踏ざんに最大使用荷重に相当する荷重を加えても支柱が変形することはなかった。苦情品の変形した支柱について強度を調べることはできなかったが、苦情同型品と板厚及び材質、硬度にほとんど差異はないことから、当該支柱の強度に問題があったとは考えにくい。

商品名:ドライヤー

経緯及びテスト依頼内容

ヘアセットをするためにスプレーを吹き、その後カールができるドライヤーを使用したら発火し、髪の毛や眉、まつげが燃え、額にやけどした。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の動作確認では、正常に運転を続け、苦情品内部の部品から炎や火花などが出てくることはなかった。また、苦情品で(1)毛束をブラシ上に固定しヘアースプレー噴射直後に温風運転、(2) (1)に引き続きさらに毛束にヘアースプレーを直接噴射を行ったが、毛束に火がつくことはなかった。また、分解観察では、発火原因と思われるような燃えた痕跡は見当たらなかった。さらに、苦情同型品を用いて相談者の申出内容にはない過酷条件下での再現テストを行ったが、炎や火花などが発生したりすることはなかった。

商品名:カッターマット

経緯及びテスト依頼内容

100円ショップで購入したカッターマットの袋を開けたところ、臭いがきつく、頭痛がした。臭いの原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

においの原因物質は、2-エチルヘキサノールであると推測された。2-エチルヘキサノールは、(1)製造時に可塑剤の不純物として混入していた、(2)色を付けるための塗料に含まれていた、(3)製造時以降、何らかの条件により可塑剤の一部が加水分解して生成したなどの可能性が考えられた。2-エチルヘキサノールは、吸入すると頭痛の原因となることが考えられるため、苦情品は目の前で使用するには好ましくないものであった。

商品名:ACアダプター

経緯及びテスト依頼内容

出力電圧が高い液晶テレビ用のACアダプターを誤ってゲーム用の充電池に使ったところ、充電池が爆発した。当該ACアダプターの出力端子が充電池の充電端子と同サイズだったことが原因と推測される。そこで、このような組み合わせで使えてしまう電気機器での問題を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情内容のような破裂事故は再現できなかったほか、参考品による誤接続テストではトラブルを確認できなかった。しかし、ACアダプターを使った家庭用機器は非常に多く、これらの中には参考品のように誤接続可能なものもあることが分かった。



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