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[2008年5月27日:公表]

植物性自然毒による事故に注意!!−球根、葉で食中毒死も!−

 PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に「ペットの犬が庭に植えていた球根を食べてしまい、血を吐いて死亡した。球根の毒が原因のようだが、危険表示などがなかった」という相談が寄せられた。犬が食べた球根はコルチカム(イヌサフランの園芸名称、以下「イヌサフラン」とする)であり、調査の結果、イヌサフランの球根や葉には有毒成分であるコルヒチンが存在し、人間の食中毒死亡例もあることが分かった。

 そこで、イヌサフランの毒について情報提供するとともに、今回の事故の原因と思われる球根が販売され始める時期を前に、表示等について業界へ要望することとした。


問題点

誤って食べたり口に入れるおそれ

 芽吹いたイヌサフランとギョウジャニンニクの葉が似ていることから、誤食事故が起こる。生で食べるならギョウジャニンニクは独特のにおいがするが、調理するとにおいが分かりにくくなるため区別がつきにくくなる。一方で、有毒成分が存在し、誤食した場合に重篤な事態が発生するおそれがあることを知る消費者は少ない。

 また、土や水がなくても花が咲くことをうたっているケースもあり、球根をテーブル等の上に置いておくことで、乳幼児や子どもが誤って口に入れる危険がある。

販売方法の問題

 “球根をそのあたりに転がしておいて、土や水がなくても勝手に花が咲く丈夫な植物です”等のうたい文句でインターネットショップや一般の園芸店等で販売されていたり、有毒成分が存在する旨の注意表示がみられなかったりと、購入時に消費者にはその危険性が伝わっていない。

土中の球根を掘り起こすおそれ

 球根の有毒成分について、消費者の認識がないため、球根を植えた後に防護策が採られないことが多い。そのため、犬などが掘り起こし食べるおそれがある。



消費者へのアドバイス

  • 植物には有毒成分を含むものも多く存在するので、食用と正確に判断できない植物は食べない。
  • 食用の植物と観賞用の植物を分けて植える。球根を土に植えるときは、掘り起こせないよう工夫する。
  • 名前を明記した袋に球根を入れてから、乳幼児や子どもの手が届かないところに保管する。また、食べ物と間違えることがあるので台所には置かない。


業界への要望

 消費者が有毒成分を含む球根や苗などの取り扱いを誤らないように、販売に際して口頭で注意したり、注意表示を徹底するとともに、流通・販売のガイドラインを作成するよう要望する。




本件連絡先 商品テスト部危害情報室
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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