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[2008年5月8日:公表]

ジャンプ式や自動開閉式折りたたみ傘の事故−重い後遺症が残るケースも−

 折りたたみ傘には、手の力で開閉するもの(手開き式)と、ボタンを押すと自動的に開くもの(以下、「ジャンプ式」)がある。また、ジャンプ式のなかには、閉じるときも自動で折りたたまれるものがある(以下、「自動開閉式」)。

 ジャンプ式も自動開閉式も利便性の高い商品と思われるが、PIO-NETに事故が寄せられており、なかには重い後遺症が残るケースも見受けられる。そこで、事故の未然防止・拡大防止のため、消費者への注意喚起を図るとともに、業界への要望を行う。


事故の概要

ジャンプ式の事故

 朝、出勤する際にジャンプ式を使用した。会社で広げて干していた。昼ごろ、畳んで傘袋に収納しようとしたところ、急に柄(手元)が飛び出してきた。額を切り、すぐに病院に行った。こぶができ、黒ずんでいて後遺症が残るかもしれないとのことだった。その後、頭痛がするので精密検査を受けることになった。メーカーの日本代理店は商品代金を返金し、治療費を払うと言っている。

自動開閉式の事故

 自動開閉式を閉じて畳み、傘袋に入れるため持ち替えようとした時に、突然柄(手元)の部分が伸びてきて左眼を直撃した。その直後から左眼に白いもやがかかり、痛みがあった。

 眼科医の診察を受けたところ、左眼前房出血を起こしていると言われた。1ヵ月程通院し出血は治ったが、事故で瞳孔括約筋が切れたため、瞳孔が開いたまま閉じない散瞳と診断され、一生治らないと言われた。部屋の明かりなど、通常であれば異常を感じない明かりであってもまぶしく、日常生活が非常につらい。

 同様の事故が起きるのではないかと思い、消費生活センターに連絡した。



事業者等への要望

事業者への要望

 重い後遺症が残る事故も発生しているので、メーカーはジャンプ式や自動開閉式折りたたみ傘の安全面について検討すること。また、メーカーと協力し販売業者等は、使用上の注意点が容易に分かるよう表示を工夫すること。

業界への要望

1)日本洋傘振興協議会
 洋傘の品質基準である「JUPA(ジュパ)基準」に、ジャンプ式や自動開閉式折りたたみ傘の安全性に関する規定を盛り込むこと。
2)日本チェーンストア協会、日本百貨店協会
 メーカーと協力し、使用上の注意点が容易に分かるよう表示を工夫すること。


消費者へのアドバイス

 ジャンプ式や自動開閉式の事故の多くは、傘を閉じる際や傘袋に収納する際に発生している。中棒を押し込む力が足りずきちんとロックされていない場合や、傘を閉じる際に開閉ボタンに触れてしまった場合などに中棒が勢いよく飛び出してしまい、柄(手元)が顔などにぶつかることがあるため、十分注意すること。また、顔の近くで操作しないこと。




本件連絡先 商品テスト部危害情報室
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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