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[2009年4月15日:更新]
[2007年7月5日:公表]

ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーによる事故防止のために
−消費者への警告と行政・業界への要望−

目的

 国民生活センターは、2007年に入り、新たに小児のこんにゃく入りゼリーによる死亡事例報告が2件ありすでに公表したところであるが、今回、その続報として、ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリー72銘柄について、かたさ、弾力性、最大径、体積及び表示を調べるとともに、1995〜1997年にテストした当時の結果との違いをまとめ、2007年6月現在までの事故事例や海外での規制の情報などとあわせて情報提供する。



結果

  • 1995年から2007年6月までにこんにゃく入りゼリーによる死亡事故事例は14件あった
  • 過去にテストを行ったときより非常にかたく弾力性の強い商品群がみられた
  • 普通のゼリーと比べて一目で違うと分かる形状のものはほとんどなかった
  • 事故報告のあったこんにゃく入りゼリーの最大径や体積はばらついていた
  • 子どもや高齢者に与えないように注意する表示は6割以上の銘柄では見られなかった
  • 子どもや高齢者に与える場合、小さく切って与えるよう注意を促す表示は7割以上に見られた
  • 日本では、2007年6月現在、製品に対する公的な規格や基準の設定、規制は特に行われていない
  • アメリカ、EU、韓国などでこんにゃく入りゼリーの回収や規制が行われている


消費者への警告

  • ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーは子どもや高齢者に与えてはいけない


行政への要望

  • ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーの安全性を検討の上、販売規制も含めた事故防止策の検討を要望する
  • 製造・販売・輸入業者に対し、事故防止のためにより一層の指導を要望する


業界への要望

  • 死亡事故が再発している現状を深刻に受け止め、事故防止のための安全対策を早急に取り組むよう要望する


要望先

内閣府 食品安全委員会 事務局 情報・緊急時対応課
厚生労働省 医薬食品局 食品安全部
農林水産省 総合食料局 食品産業振興課
農林水産省 生産局 特産振興課
全日本菓子協会
全国菓子工業組合連合会
全国こんにゃく協同組合連合会



情報提供先

内閣府 国民生活局 消費者調整課
厚生労働省 雇用均等・児童家庭局 母子保健課
厚生労働省 老健局 総務課
農林水産省 消費・安全局 消費・安全政策課



その後の対応 2007年8月9日

農林水産省

 こんにゃく入りゼリーに起因する児童の窒息事故が発生したことを受け、こんにゃく入りゼリーに関する調査を実施し、2007年8月8日に公表しました。

 農林水産省「こんにゃく入りゼリーに関する調査結果について」(2007年8月8日)



その後の対応 2008年8月18日

厚生労働省

 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会にて、平成19年度厚生労働科学特別研究費補助金による特別研究「食品による窒息の現状把握と原因分析」の研究概要を報告しました(2008年4月21日)。

 また、「食品による窒息事故に関する研究結果等について」のHPを新設するとともに、都道府県等の衛生主管部局、民生主管部局及び母子保健主管部局に対して、事務連絡を発出し、注意喚起をしました(2008年5月8日)。

内閣府食品安全委員会

 「食べ物による窒息事故を防ぐために」を公表しました(2008年5月2日)。



追加情報 2008年6月18日

 名古屋地方裁判所で争われている下記No.14の原告代理人から、2008年6月、こんにゃく入りゼリーによる死亡事故の情報提供がありました。

【事例】
 母親が台所で夕食の支度をしている際、別の部屋でこんにゃく入りゼリーを兄と取り合って食べていたところ、喉に詰まらせた。慌てて救急車を呼んだが、死亡した。
(事故発生年月:2006年5月 4歳 男児 三重県)

 (*)本件は、これ以上の情報(メーカー名等)はわかりません。

(参考)こんにゃく入りゼリーによる死亡事故一覧

事故発生年月被害者の性別事故時の被害者年齢
1995年7月男児1歳6ヶ月
1995年8月男児6歳
1995年12月女性82歳
1996年3月男性87歳
1996年3月男性68歳
1996年3月男児1歳10ヶ月
1996年6月男児2歳1ヶ月
1996年6月男児6歳
1999年4月女性41歳
1999年12月男児2歳
2002年7月女性80歳
**2005年8月女性87歳
*2006年5月男児4歳
2006年6月男性79歳
2007年3月男児7歳
2007年4月男児7歳

合計:16件(**付赤文字の1件が2008年8月18日更新、
*付赤文字の1件が2008年6月18日更新です)



追加情報 2008年8月18日

 3年前(2005年8月)に発生したこんにゃく入りゼリーによる死亡事故の情報提供がありました。

【事例】
 3年前、祖母がこんにゃく入りゼリーを食べたところ、喉に詰まらせてしまった。救急車を呼び、病院に搬送されたが、5日後に死亡した。
(事故発生年月:2005年8月 87歳 女性 愛知県)


業界の意見 −たしかな目 2007年11月号より−

「全国こんにゃく協同組合連合会」「全日本菓子協会」より

 こんにゃく入りゼリーを製造販売している業界といたしましても、こんにゃく入りゼリーによる事故が再発している現状を深刻に受け止めて、今後はこのような事故が起きないようにしていく必要があると考えております。

 これまで農林水産省から指導通知を受けまして、こんにゃく入りゼリーを製造している傘下企業に一層の安全対策を講じるよう徹底してきたところですが、今後は、行政ご当局並びに(独)国民生活センターのご指導をいただきながら、業界を挙げて事故防止対策に取り組んで参ります。

 具体的には、こんにゃく入りゼリーによる事故が子供、高齢者に起きていることを踏まえて、今後、速やかに子供及び高齢者には不向きなことを表す統一的なマークを制定して、こんにゃく入りゼリーの袋の表面に表示するとともに、袋裏面の注意表示の徹底を図って参ります。

全国こんにゃく協同組合連合会 常務理事 小林 幹郎
全日本菓子協会 専務理事 奥野 和夫




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
なお、「事例、件数」については相談調査部危害情報室

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