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[2007年5月9日:公表]

スチーム式吸入器によるやけどに注意!

目的

 家庭用吸入器は、風邪の時や空気が乾燥している時、花粉などのアレルギーでのど・鼻に諸症状が起こったりした時などに、家庭でスチームを吸入するために使用される商品である。主なものとして、スチーム式吸入器、超音波式吸入器などがある。国民生活センター危害情報システムには、吸入器を使用中にやけどを負う事故事例が寄せられていた他、スチームの温度に関する相談も寄せられていた。そこで、吸入器の使用の仕方などによってやけどをすることがないのか調べ、消費者へ情報提供することとした。



結果

  • スチーム式吸入器は傾いたり転倒すると70℃以上の湯が噴き出すものと流出するものがあり、やけどの危険性があった。中には、90℃以上の湯が流出するものもあった
  • 運転中に本体が揺れると、90℃以上の湯が流出してやけどの危険性がある銘柄があった
  • 60℃近くのスチームが出る銘柄は、口や鼻を近づけて使用を続けるのが困難であった
  • 取扱説明書にはやけどに関する注意表示があったが、本体にも絵表示などのわかりやすい表示が必要と思われた
  • 通常とは異なる状態で運転したが、湯の噴き出しや本体温度の異常上昇などは起こらなかった


消費者へのアドバイス

  • 使用時に本体を傾けたり動かしたりすると、湯が噴き出したり流出することがあるので注意する
  • 子供などの使用時には、大人が付き添って使用する
  • スチームの熱さを確認してから吸入する


業界への要望

  • 本体が傾いたり揺れても、湯が噴き出したり流出しないような商品設計を望む
  • 安全な温度のスチームが出る商品への改善を望む
  • 本体の注意表示に絵表示を使用するなど、具体的でわかりやすい表現を望む


行政への要望

  • やけどなどの製品事故を未然防止するため、安全性等に関する規格・基準作りの検討を望む


要望先

経済産業省 産業技術環境局 基準認証ユニット 環境生活標準化推進室
厚生労働省 医薬食品局 審査管理課 医療機器審査管理室
社団法人 日本ホームヘルス機器協会



情報提供先

内閣府 国民生活局 消費者調整課
経済産業省 商務情報政策局 消費経済政策課
経済産業省 商務情報政策局 製品安全課
経済産業省 商務情報政策局 サービス産業課 医療・福祉機器産業室



業界の意見 −たしかな目 2007年9月号より−

「日本ホームヘルス機器協会」より

(1)家庭用吸入器は、医療機器として次のように定義されています。(平成17年厚労省告示第71号)

[1]類別名称:医療用吸入器
[2]一般的名称(定義)
・家庭用電熱式吸入器(電熱により水蒸気を発生させ、その噴射により吸入液を霧化し噴霧吸入させる機器をいう)
・家庭用超音波吸入器(超音波振動方式によって吸入液を微粒子にして噴霧吸入させる機器をいう)
・家庭用電動式吸入器(圧搾空気により吸入液を霧化し噴霧吸入させる機器をいう)

 たしかな目2007 No.252「業界への要望」(P17)における電熱式吸入器及び超音波吸入器は、原理及び定義が異なるにもかかわらず同一のスチーム式として扱われております。電熱式(スチーム)吸入器(銘柄No.1〜3)につきましては、具体的に機器への表示方法(絵表示等)や取扱説明書の表現について当協会が中心となり審議を重ね、自主基準を作成するとともにJISの改正を踏まえて検討してまいります。

 超音波吸入器については、電熱式と異なりますことをご理解願います。

(2)商品テスト結果の発表後、一般消費者等から超音波吸入器(銘柄No.4)を扱っている会員企業の販売店(電気量販店のバイヤー、ホームセンターのバイヤー等)に対し、「銘柄No.4はやけどの危険性はないのか」「超音波式は本当に大丈夫なのか」等の問い合わせがあり、超音波式とスチーム式との違いを説明し安全であるとしたが、吸入器はすべて危険であるとの印象を与えたため、対応に苦慮しています。このため、当協会から次のとおり要望します。

  • あたかも吸入器すべてが危険だという印象を少しでも与える表現はなくしていただきたい
  • スチーム式と超音波式を明確に区別して、超音波式は今回のテストでは問題ないということを強調していただきたい

(社)日本ホームヘルス機器協会 安全技術部 技術部長 鴻野 敏明

商品テスト部の見解

(1)について

 家庭用吸入器の定義については「吸入器ってどういうもの?」(P13)において、電熱式(スチーム式)と超音波式とを明確に区別しております。また、電熱式という用語はやや専門的と思われ、一般の消費者には商品のイメージが伝わりにくいと判断し、各社の商品名の中にも“スチーム”が使用されていることから、“電熱式”ではなく“スチーム式”としました。このことは、寄せられた事故事例においても“電熱式”ではなく、“スチーム式”という用語での申し出があったことからも推察していただけると思います。

 いただきましたご意見のとおり、やけど事故の未然防止につながるよう、自主基準の作成やJISの改正等をご検討いただきたいと思います。

(2)について

 タイトルに「スチーム式吸入器によるやけどにご注意!」とありますように、今回のテスト結果は、吸入器すべてではなく、スチーム式吸入器のやけどの危険性について記述しています。本文中では、スチーム式と超音波式のテスト結果が明確に区別できるように配慮いたしました。また、超音波式についても、やけどの危険性に関して問題ないことを明記しております。

「松下電工」より

 たしかな目の記載内容にもとづいて改善検討を実施いたします。

松下電工(株) ヘルシー・ライフ事業部 ダイナミック・ライフ商品部 課長 水内 明弘




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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