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[2006年12月15日:更新]
[2006年10月11日:更新]
[2006年10月6日:公表]

自転車用空気入れの安全性

目的

 国民生活センター危害情報システムには、自転車用空気入れを使用中に部品が折れたり外れたりしてけがをしたという事例が寄せられている。これらは握りを押し下ろすなど動きが早い操作中に起きていることが多く、骨折など重傷となるケースが目立つ。また、空気入れのタイプとしては、最も普及しているフートポンプタイプ(握りを垂直に押し下ろすタイプ)での事故事例が多い。そこで、フートポンプタイプの空気入れについて、強度を中心とした安全性のテストを行い、消費者へ情報提供することとした。



結果

  • 消費者アンケートの結果、使用頻度は月に1回程度又は2〜3か月に1回程度で、使用前点検はほとんど行われていなかった。
  • 事故事例を参考にした事故状況の再現では、けがを負う危険性が確認された。
  • 22銘柄の空気入れを15台ずつ(合計330台)購入したところ、13銘柄(69台)に何らかの初期不具合があり、修繕せずに使用を続けると危険な不具合が12銘柄(56台)に見られ、音が聞こえる空気漏れが8銘柄(16台)で確認された。
  • JIS規格に規定されていない台座〜ピストンロッドの間の結合強度は比較的弱いものがあった。
  • 各銘柄4台ずつの継続使用の最中に20銘柄(88台中54台)に何らかの不具合が発生し、このうち容易に修繕できない不具合が8銘柄(15台)、修繕できる不具合のうちキャップの緩みが15銘柄(31台)、握りの緩みが10銘柄(15台)に見られた。
  • 本体に製造者や販売者等の住所又は電話番号が記載されていたのは8銘柄だけであった。


消費者へのアドバイス

  • 初期不具合が多かったことから、購入後はすぐに各部に緩みや亀裂等がないかを確認するとともに、正常に空気が入るか確認する。
  • 継続使用テスト中にキャップなどの緩みが見られたものがあったので、事故防止のため使用前には毎回必ず握り、キャップ、シリンダ本体など各部に緩みなどの異状がないか確認する。
  • 握りを押し下げるための力が極端に大きい場合は、蓄圧タンクが外れて飛び出す危険を回避するため、無理に空気を入れない。
  • 保管場所は取扱方法の表示に従い、雨ざらしや直射日光が当たる場所を避けること。


業界への要望

  • 22銘柄中13銘柄(330台中69台)に何らかの初期不良が見られたので品質管理の徹底を望む。
  • 台座〜ピストンロッドの間の結合について強度の確保を望む。
  • 使用中にキャップが緩むことのないよう改善を望む。
  • 蓄圧タンクが外れて飛び出すことがないような構造を望む。
  • 空気入れ本体に使用前点検や保管場所、連絡先を表示するよう望む。


行政への要望

  • 事故防止のため品質管理の徹底や品質改善などについて関係業界への指導を望む。
  • 今回のテスト結果や現状の商品を踏まえて、JIS規格の改正を望む。
※参考(2006年12月15日追記)
 財団法人製品安全協会は、「自転車用空気ポンプ」のSGマーク安全基準を改定した。


要望先

経済産業省 製造産業局 車両課
経済産業省 商務情報政策局 消費経済部 製品安全課
社団法人 自転車協会
日本チェーンストア協会
社団法人 日本DIY協会



情報提供先

内閣府 国民生活局 消費者調整課
経済産業省 商務情報政策局 消費経済部 消費経済政策課
財団法人 自転車産業振興協会



業界の意見 −たしかな目 2007年1月号より−

「ヨコタサイクル」より

 お客様の立場にたち、安心・安全な商品を供給していくことの必要性を再認識致しました。今後、更なる品質向上に向け努力して参ります。

ヨコタサイクル(株) 部品事業部 次長 *橋(たかはし)史真
注:*は、「はしごたか」です。




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165


<訂正しました>
 初期不具合のテスト結果で、購入時からの何らかの初期不具合が12銘柄(69台)に見られたと掲載しましたが、13銘柄(69台)の誤りでした。訂正してお詫びいたします。
 なお、このページの文章及び下記PDFは、訂正済みになっております。

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