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[2006年2月3日:公表]

水洗トイレ用芳香洗浄剤が排水口をふさぐ事故に注意−トイレタンクの手洗い部に置いて使用する芳香洗浄剤について−

目的

 トイレタンクの手洗い部に置いて使用する芳香洗浄剤について、「芳香洗浄剤が倒れて排水口をふさぎ水が溢れたため階下の部屋まで水浸しになった。商品に問題がないかどうか調べて欲しい」という原因究明テストの依頼がありテストを実施した。また、2000年度以降、同種の事故の情報が上記の事例を含め数件寄せられていた。件数としては少ないが、集合住宅等で水が溢れると、階下まで被害が拡大するような水漏れ事故となるおそれがある。そこで、使用されている薬剤の性状(液体、固形)や形態が異なるものについて、トイレタンクの形状や流水量等との関係により水溢れを招くことがないのか調べ、消費者へ情報提供することとした。

テスト結果

  • 芳香洗浄剤を旧年式の隅付タンクで使用した場合、幾つかの条件が重なると、転倒し水溢れになる銘柄があった
  • 薬剤が減った芳香洗浄剤を旧年式の隅付タンクで使用すると、転倒する銘柄が増えた
  • 芳香洗浄剤をトイレタンクの手洗い部に置くと手洗蛇口との間隔が狭くなる
  • 芳香洗浄剤が仮に逆さまになったり横倒しになった場合、形状により排水口をふさぐものもあった
  • 全銘柄とも流水量の調節に関する表示があった
  • 一部の銘柄には本体を逆さまにしたり横倒しにしたりしない旨の表示があった

消費者へのアドバイス

  • 様々な条件が重なった場合に芳香洗浄剤が転倒し、排水口をふさいで水溢れが発生することがある
  • 芳香洗浄剤を逆さまにしたり横倒しにしない

業界への要望

  • 水溢れ再発防止への対策を望む

要望先

芳香消臭脱臭剤協議会

情報提供先

内閣府 国民生活局 消費者調整課
厚生労働省 医薬食品局 審査管理課 化学物質安全対策室
経済産業省 商務情報政策局 消費経済政策課

業界の意見 −たしかな目 2006年6月号より−

芳香消臭脱臭剤協議会より

 テスト結果では、種々の条件が重なった時まれに水あふれが起きるようですが、万一の場合は、消費者にとって深刻な問題となることが想定されるため、当協議会としては直ちにテスト結果を関係会員に周知いたしました。また、対応策について検討を行い、以下の内容で関係会員に徹底いたしました。

1.製品の注意表示に、水あふれに関連する現象、その原因、対処などを記載する旨。なお、協議会として製品表示例を作成し関係会員に配布いたしました。今後業界自主基準へ反映させていく予定です。

2.正しい使用方法や注意事項について、ホームページなどを通じて消費者へ注意喚起を行う旨。

3.容器設計時に、事故防止への配慮を行う旨。

 今後も、自主基準の見直しや会員の意識高揚などを図り、より安全な製品の提供に努めて参ります。また、今回のテストには当協議会非会員の製品も含まれています。入会勧誘やPR活動などを通じて、業界の健全なる発展を目指して参ります。

芳香消臭脱臭剤協議会 代表 辻野隆志

エステー化学より

 今回の現象は旧年式の隅付タンクにおいて、洗浄剤が隠れてしまうくらいタンクの手洗い部が深い、手洗いに水がたまるくらい流水量が多い、蛇口からの水が直接製品に当たらない等の条件が重なったときにおいて、稀に起こる特異なものです。

 弊社では、以前より今回のテストタンク以外の様々なタンクや個々のご家庭での使用条件に対応するため、商品表示にて注意点や想定される現象を明示し、ご使用いただくお客様への注意点をお伝えしております。

 しかしながら、今回のテスト結果を受け、お客様のご家庭等での万一の事故を防止するため、すぐに、弊社ホームページ上で使用上の注意を掲示させていただくとともに、わかりやすく見やすい商品表示への変更、このような現象のおきにくい商品設計の検討をおこなっております。

 お客様におかれましては、事故を防ぐ為にも、今一度、商品の表示をよく読み、正しい使用方法にてご使用いただけますよう、宜しくお願いいたします。

エステー化学(株) 広報グループ マネージャー 中村吉見

花王より

 今回のテスト結果では、弊社製品は水あふれにいたることはありませんでした。しかし、ご指摘の点を真摯に受け止め、さらに以下の対応をとっております。

1.よりわかりやすい製品表示への見直しをしました。
 (変更後の注意表示)
手洗い水の勢いが強すぎて、「水がはねる」「容器がぐらつく・浮く」場合は弱くなるよう止水栓で調節して下さい。容器がぐらついて転倒すると、穴をふさいで水があふれ出す恐れがあります。

2.使用方法や注意事項についてホームページでの注意喚起を行っております。  

3.今後は、これまで以上に容器設計においても事故防止に配慮して検討してまいります。

花王(株) ハウスホールド事業本部 ホームケア担当部長 牛越靖

小林製薬より

 今回のケースはまれなケースが重なった時に発生しております。テスト結果では弊社製品においてタンクに水がたまり、排水口をふさぎ水があふれる事はありませんでしたが、可能性はゼロではないため、弊社としては次のような対応を実施致しました。

1.お客様への注意喚起として弊社ホームページへの掲載

 また今後は、
1.弊社製品のパッケージに水があふれる可能性の表示
 例:「水の量が多すぎると容器が倒れ穴をふさぎ水があふれる場合がある」等の注意事項を記載する予定
2.転倒しにくい容器形状、万が一転倒してもタンクの排水口をふさがないような容器形状への改良検討を行う
以上のような検討を行って参ります。

小林製薬(株) 広報総務部 部長 篠敏英


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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