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[2005年12月7日:公表]

乳幼児用玩具の安全性

目的

 「9ヶ月の子供がおしゃぶり全部を口へ押しこみ喉の奥の方へ詰まらせた」「転倒してつみきの角で頭部を打撲した」などの事例が寄せられる一方、東京消防庁によると居室における事故で3番目に多いのが異物・誤飲等(7.7%、2,732人)である。

 そこで、おしゃぶりやガラガラ等の口に入れる玩具、つみきやブロック等のような口に入れる可能性のある玩具を対象に、誤飲の危険性、揮発性有機化合物(VOC)の放散などについて調べ、消費者に情報提供する。



結果

  • 対象年齢を18ヶ月未満等とした玩具で、口にしたとき口の奥まで届いてしまう可能性のあるものがおしゃぶりなど11銘柄にあった
  • 対象年齢を3歳未満とした玩具では、口に入れたとき喉に詰まらせる可能性はなかった
  • 落下によりできた小片を口に入れたとき喉に詰まらせる可能性があるものや折れて鋭利な箇所ができたものがあった
  • ゴムふうせんや布製のものは溶出物が出る銘柄が多かった
  • 木製で塗料を使用したものの中にはにおいが強く不快なものがあったが、それらは揮発性有機化合物のうちトルエンやキシレンが放散される傾向があった
  • 凸凹面や内面に汚れが付着すると汚れが残りやすい
  • 対象年齢表示のないものが8銘柄あった。また大人の管理下で使用する旨の注意表示が多くみられた
  • 対象年齢は安全性を考慮して定めており、想定している使用環境は「保護者の管理下」が多かった


消費者へのアドバイス

  • 乳幼児に与える玩具は対象年齢表示を見て選び、玩具を使用しているときは子供から目を離さない
  • 日常的に玩具を点検する
  • 木に塗料を用いた玩具はにおいも気になる
  • 凸凹のあるものや水分が入り込む構造のもの、布製品は衛生的に保ちにくいが、簡単な水洗いで効果はある


業界への要望

  • 誤飲等の安全性については、STの基準に合致するよう、さらにSTそのものを分かりやすく整理等行うことを要望する
  • 乳幼児用玩具からホルムアルデヒドやトルエンなどのVOCの放散が低減するよう要望する
  • 表示の徹底を要望する


行政への要望

  • 乳幼児用玩具からホルムアルデヒドやトルエンなどのVOCの放散が低減するよう指導の検討を要望する


要望先

厚生労働省 医薬食品局 審査管理課 化学物質安全対策室
厚生労働省 医薬食品局 食品安全部 基準審査課
経済産業省 製造産業局 日用品室
社団法人 日本玩具協会



情報提供先

内閣府 国民生活局 消費者調整課
経済産業省 商務情報政策局 消費経済政策課



業界の意見 −たしかな目 2006年3月号より−

「マルカ株式会社」

「マルカ株式会社」より

 本誌1月号P8下段、「ゴム風船はSTの対象外となります…」という文章がありますが、一般消費者はゴム風船はST対象外なのになぜSTマークが付いているのかと誤解されるおそれがあります。
 次のような意味の文章に訂正すべきと考えます。
 「ゴム風船は、玩具安全基準書ST−2002の、のどに詰まらせる可能性の試験には対象外となります」

マルカ(株) 商品部 国内購買課長 品質管理 芝村忠之

「マルカ株式会社」への商品テスト部の見解

 ご指摘の事柄は、P8表「玩具を口にしたとき奥まで届いてしまう可能性のテスト結果」の注釈として、欄外に説明しております。

「ピジョン株式会社」

「ピジョン株式会社」より

  1. 1.子供用玩具やおしゃぶりの安全性規格につきましては、ST基準、ASTM、CPSC、BS規格等があります。
     今回のテストはSTの基準を参考に行っておりますが、ほかの規格適合では安全性に関し問題があるのでしょうか?
  2. 2.ST基準は子供用玩具に適用される基準ですが、CPSC規格につきましては「おしゃぶり」に関する構造および強度試験の規格です。
    「おしゃぶり」の安全性規格の適用につき、STの基準を適用された理由を教えてください。
  3. 3.子供用玩具等につきましては、世界の国々の間において輸出入が盛んに行われております。
     このような現状におきましては、ST基準ばかりでなく海外規格の理解と適用を希望いたします。

ピジョン(株)品質管理部 試験・評価グループ マネージャー 松丸千尋

「ピジョン株式会社」への商品テスト部の見解

 おしゃぶりに関しては、海外の規格に基づいたテストは実施していませんが、日本の規格(ST)はこれら海外の規格を参考に作られていることから、適用することにしました。
 また、日本で売られている商品はSTで安全性が担保されていることが望ましいと考えます。STにはない構造や強度等のテストは、今後テストを実施する際には、参考にさせていただきます。

「ピープル株式会社」

「ピープル株式会社」より

 貴センターが実施した当該テストの報告書には、特定の玩具商品に関し、看過できない問題点を含んでおります。公的機関が特定の商品の問題点を指摘する場合には、当該指摘が当該商品の社会・市場での評価・価値に大きな影響を及ぼすものであるため、事前に製造業者に状況・実態を確認したうえで、公正かつ消費者の混乱を招かない事実の報告をお願いいたします。

ピープル(株) 取締役兼執行役 桐渕 千鶴子

「ピープル株式会社」への商品テスト部の見解

 これまでも消費者に有益となる情報を公正に提供することを目的にテストを行っております。
 今回の意見を参考に、今後も公正性を欠くことがないよう情報提供していく所存です。




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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