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[2005年2月4日:公表]

防犯ガラス、防犯フィルムの性能

目的

 住居等に侵入する空き巣や忍び込みなどの侵入窃盗の認知件数は、高い水準で推移しており、その手段として「ガラス破り」が増加傾向にある。その「ガラス破り」対策として一般ガラスから防犯ガラスに入れ替えることや、フロート板ガラス等に防犯フィルムを貼ることが考えられる。そこで、住宅用引違い式単板ガラス用アルミサッシ窓枠(腰高窓タイプ)にはめ込んだ防犯ガラス、防犯フィルムを貼ったフロート板ガラス及び一般ガラスを対象に、侵入手段として多い「こじ破り」や「焼き破り」、「打ち破り」試験を行い防犯性能などについて調べた。



結果

  • 一般によく使われているフロート板ガラスや網入り板ガラス、強化ガラスは、クレセントと補助錠の2箇所を施錠しても防犯性能は低かった
  • 「防犯建物部品」の防犯ガラスは、容易にサッシを開けられることはなかったが、ロック付クレセントと補助錠を併用することが防犯性能を発揮する必須条件であった
  • 防犯フィルムは、クレセント付近に部分貼りしたものより全面貼りした方が防犯性能がより高くなった。しかし、「防犯建物部品」の防犯フィルムは「打ち破り」試験でフィルムが剥がれてしまった(住友スリーエム(株) SH14CLARL)
  • 「防犯建物部品」の防犯ガラスは、「防犯建物部品」のサッシと組み合わせることで防犯性能がより高くなった
  • 防犯ガラスや全面貼りした防犯フィルムは、フロート板ガラスよりガラスの飛散防止効果が高く、割れたときの安全性に期待ができた


消費者へのアドバイス

  • フロート板ガラスなどの一般ガラスは、クレセントと補助錠の2箇所を施錠しても防犯性能は低い
  • 「防犯建物部品」の防犯ガラスは、ロック付クレセントと補助錠を併用することではじめて防犯性能が発揮できる商品である
  • 防犯フィルムは、クレセント付近に部分貼りしたものより全面貼りした方が防犯性能がより高くなる
  • 「防犯建物部品」の防犯ガラスは、「防犯建物部品」のサッシを使用することで防犯性能がより高くなるので、施工業者と十分に内容を確認したほうがよい
  • 「防犯建物部品」の防犯ガラスや防犯フィルムの価格は、引き違いサッシ2枚分で約50,000 〜 142,000円となり、価格に比例して防犯性能が高まる傾向にあったので、住宅環境や使用する建物部品の箇所などを考慮して選択するとよい
  • 防犯対策として、地域の良好なコミュニケーションをとることも重要であり、さらに、建物部品を購入する場合は、窓やドアなど「狙われやすい」箇所を十分検討したうえで、「官民合同会議」が公表した「目録」の中から選択するとよい


業界への要望

  • 防犯ガラスや全面貼りした防犯フィルムは、一般のフロート板ガラスなどに比べて防犯性能が高いことが確認できたので、下記の点を踏まえてさらなる普及に努めてほしい
(1) 防犯ガラスは、のみ込み深さが6mmの単板ガラス用サッシより、のみ込み深さが10mm以上のサッシに施工した方が防犯性能が高くなることがわかった(「官民合同会議」のガラスは、同会議のサッシを使用することが条件となっている)。このように防犯ガラスはサッシとの組合せで防犯性能が変わることがわかったので、ガラスとサッシの両業界が協力して、より防犯性能の高い商品を開発し、普及に努めてほしい。
(2) 防犯ガラスや防犯フィルムの普及促進のため、商品のより低価格化を望む。
  • 「防犯建物部品」の防犯フィルムで、「打ち破り」試験においてガラスからフィルムが剥がれたものがあったので改善を望む


行政への要望

「防犯建物部品」の防犯フィルムで、「打ち破り」試験においてガラスからフィルムが剥がれたものがあったので指導を望む。



要望先

<業界>
板硝子協会
日本ウインドウ・フィルム工業会
(社)日本サッシ協会
<行政>
警察庁生活安全局生活安全企画課
国土交通省住宅局住宅生産課
経済産業省製造産業局化学課及び住宅産業窯業建材課



中央省庁からの注意喚起

テスト結果を受けて、3省庁から防犯フィルムメーカー名を公表した上での注意喚起が出されました。

防犯用ウィンドウフィルムに関する注意喚起について(財団法人 全国防犯協会連合会「防犯性能の高い建物部品目録」ページより)

<関係省庁の報道発表資料>
防犯用ウィンドウフィルムに関する注意喚起について(警察庁)[PDF形式]
防犯用ウィンドウフィルムに関する注意喚起について(経済産業省)
防犯用ウィンドウフィルムに関する注意喚起について(国土交通省)

<追加情報>※2005年4月7日掲載
防犯用ウィンドウフィルムの防犯性能再確認検査の結果等について(警察庁)[PDF形式]
防犯用ウィンドウフィルムの防犯性能再確認検査の結果等について(経済産業省)
防犯用ウィンドウフィルムの防犯性能再確認検査の結果等について(国土交通省)  



業界の意見 −たしかな目 2005年5月号より−

「日本ウインドウフィルム工業会」より

 たしかな目については特に指摘する点はありませんが、防犯フィルムテストの打ち破りで薄いフィルムが厚いフィルムより良い結果が出ていることは試験体の接着力が明確に影響していると推定出来ます。
剥がれについての推定要因を考察として入れていければより良かったと思います。

日本ウインドウフィルム工業会理事長 井手口利広

「住友スリーエム(株)より」

 たしかな目に記載されている防犯フィルムの内容については、一般の消費者の方が読まれてもわかりやすい内容になっていると思います。実験方法等も詳しく説明されており、良い内容だと思いました。但し専門メーカーとしては薄いフィルムが厚いフィルムより性能が良かったという結果には疑問が残りました。
 その原因の推定を内容に入れていただければもっと良い内容になり、個人ユーザーも購入の際安心できたと思います。

住友スリーエム(株) コンストラクションマーケット事業部 渡辺恭章




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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