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[2010年10月7日:更新]
[2004年10月6日:公表]

家庭内火災を防ぐ−その2 エアゾール式簡易消火具のテスト

目的

 最近、通販や店頭でよく見かけるようになったエアゾール式簡易消火具について、その消火性能や使いやすさ、表示を調べた。また、ハロンや代替フロンを消火薬剤に使用している商品の問題点などの調査を行い、情報をまとめた。



結果

  • 今回テスト対象とした輸入品は天ぷら油火災に使用すると非常に危険であることがわかった。一方、国産品の消火性能は表示通りであったが、銘柄によっては消火しきれないモニターもいた
  • 使いやすさや表示は銘柄ごとに異なり、使いづらいものや見にくいものもあった
  • ボタンを押しても消火薬剤が噴出しない不良品の多い銘柄があった
  • 環境性等に問題のあるハロンや代替フロンを使用した商品が販売されていた


消費者へのアドバイス

  • 購入時には鑑定マークの有無、適応火災の種類、消火薬剤の種類などの表示をよく見ること
  • エアゾール式簡易消火具は初期の小規模な火災の消火用であることを認識し、消火器も併せて準備することが望ましい
  • 使用の際には、再発火を防ぐためにも必ず全量を放射すること
  • 一度でも使用したエアゾール式簡易消火具は再使用しないこと
  • 使用期限が切れたものは表示に従って中身を抜き、自治体の指示に従って廃棄すること
  • ハロンや代替フロンを消火薬剤に使用している商品は環境性、安全性、廃棄が難しいなど使用することには問題がある


業界への要望

  • さらなる消火性能の向上を望む
  • 天ぷら油火災に使用すると危険な銘柄、不良品の多い銘柄への早急な対応を望む
  • 高齢者など指の力の弱い人にも使いやすく、表示の見やすいものに改善を
  • 実際の使用の際に重要な情報がさらにわかりやすくなるように表示への改善を望む
  • 廃棄方法の具体的な説明を望む
  • 地球温暖化の原因や、安全性、消火性能に問題のあるハロンや代替フロンを消火薬剤としている商品については販売の自粛を望む
  • 使用期限が「半永久」と表示されていたり、合格証が貼付されていないにもかかわらず生産国の国家検定に合格していることをうたうなど、問題のある表示の改善を望む


行政への要望

  • 消火薬剤にハロン(ハロン1211)を用いた商品が輸入、販売されている現状について対策を望む
  • 消火薬剤に代替フロン(HFC-227ea、FM200)を使用している銘柄に指導を望む
  • 誤解や混乱を起こすような表示に対する指導を望む


要望先

経済産業省 製造産業局 オゾン層保護等 推進室
経済産業省 商務流通グループ 製品安全課
環境省 地球環境局 環境保全対策課 フロン等対策推進室
総務省 消防庁 予防課
公正取引委員会 事務総局 取引部景品表示監視室
日本チェーンストア協会
社団法人 日本DIY協会
社団法人 日本通信販売協会

※消火具のテスト結果に相違ありません!
 国民生活センターが「エアゾール式簡易消火具」のテスト結果について変更したかのような文書や情報を流している販売業者がおりますが、国民生活センターでは公表した内容について一切変更しておりませんのでお知らせします。



業界の意見 −たしかな目 2005年1月号より−

「ムアン株式会社」、「株式会社ヨシモト商事」

「ムアン株式会社」より

 今回の国民生活センターのテスト結果については納得できないものがあります。コールドファイヤーは環境にも無害で冷却の効果もあるすぐれた消火剤です。コールドファイヤーの個別のテスト結果を出してほしいと考えています。当方と致しましては悪い商品を扱っているつもりはなく、世の中に役に立つものを取り扱っていくつもりです。

ムアン株式会社 会長 田代千秋

「株式会社ヨシモト商事」より

 「ファイヤーストッパー」は火元を包み込むために消火剤を多少拡散させてスプレーする方式ですので、商品に記載された「使用方法」に従って使用者が火元から1.5〜2.0メートル離れた位置から噴射していただけば、カーテンやごみ箱はもちろん、てんぷら油火災についても十分初期消火できるものです。また商品に記載の「注意事項」にありますように、消火液の成分に一部水分を使用しておりますので、てんぷら油火災等で噴射後一瞬炎が大きくなる場合がありますが、「使用方法」どおりに噴射すれば、すぐに炎は小さくなり消火できます。

 国民生活センターのテスト結果は商品を有用に安全にご利用いただくためにメーカーが指定している個別銘柄毎の使用方法をまったく無視し、いわばセンターがテストのためだけに勝手に決めた試験方法によるものです。結果として消費者に大きな誤解と不安を与えました。正しいテストの実施を望みます。

株式会社ヨシモト商事 代表取締役 田中正雄

「ムアン株式会社」、「株式会社ヨシモト商事」への商品テスト部の見解

 今回のテストは家庭内での使用実態を想定し、日本消防検定協会の鑑定基準を参考として実施しました。エアゾール式簡易消火具の消火性能に関するテスト方法や基準は、日本消防検定協会の鑑定基準のみであり、国内で販売されるエアゾール式簡易消火具の消火性能を調べる基準として、この鑑定基準をもとに消火性能のテストを行ったことは十分な妥当性があると考えます。

 なお、消火開始時の立ち位置は安全のため火元より1.5mとしていますが、消火開始と共に1.5〜2.5mの距離まで安全を確認しながら近づき、消火を行いました。

 今回、消火性能のテストを実施した結果、テスト対象とした輸入品の銘柄を天ぷら油火災に使用した際、どの銘柄も鑑定の基準を大きく上回り、炎が大きく噴き上がり続けました。これは使用者にとって非常に危険であると判断しました。



業界の対応 ※2010年10月7日 追加

「ムアン株式会社」より

 平成15年当時販売されていたコールドファイヤーは、当時国内に充填工場の設備がなく、外国で製品化した商品でしたが、現在は日本国内で製品化が可能になり、新たに改良されて日本消防検定協会の鑑定合格品になりました。

 この消化剤は優れた消火力と冷却能力をもった消化剤であり、動植物又は環境に対して無害であります。現在販売されているエアゾール式簡易消火具コールドファイヤーは、この消化剤(湿潤剤入り)を使用した、スプレー式の消火用具であり、日本消防検定協会鑑定合格品です。消化剤はUL規格の認定合格品で、アメリカ環境省がハロンの代替品として認定しております。この消火用具は初期火災、小規模の火災を防ぐために利用するものです。

ムアン株式会社 田代千秋




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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