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[2004年8月4日:公表]

豆腐の品質と衛生

目的

 豆腐の原料である大豆は、カルシウムやたんぱく質、イソフラボン等の供給源として注目されている。豆腐の種類等の違いによるこれら栄養成分の量の差や、凝固剤の違いによる特徴、賞味期限(または消費期限)内の衛生面等について調べた。

結果

  • 木綿豆腐はたんぱく質や脂質が多く、比較的かため
  • 豆腐はイソフラボンの大きな供給源の一つとなりうる
  • 表示以外の凝固剤成分が検出された豆腐があった
  • 原材料に「にがり」のみ表示のある豆腐はマグネシウム、硫酸カルシウム表示のある豆腐はカルシウムが多い
  • 消費期限の短い豆腐は保存に注意が必要
  • 「国産」や「有機JAS」の表示のない豆腐の多くで遺伝子組換え大豆の遺伝子が検出されたが、いずれも原材料に分別生産流通管理がなされた大豆を使用していることが確認され、法令上問題なかった
  • 栄養成分表示があったのは約半分。分析結果と数値が異なる銘柄もあった

消費者へのアドバイス

  • 豆腐はたんぱく質やイソフラボンを豊富に含む食品である
  • 保存は冷蔵庫で温度管理をしっかりと。特に購入日から期限日までの期間が短めなものは早めに食べよう
  • 「遺伝子組換え大豆不使用」の表示は全く検出されないという意味ではない。「国産」や「有機JAS」表示のあるものからはほとんど検出されなかった

業界への要望

  • 衛生面での管理を向上し、より衛生的な製品の提供を望む
  • 凝固剤の表示は正しく、全てを表示してほしい
  • 栄養成分表示は正しく、栄養摂取の目安となるようにしてほしい
  • 「にがり」「丸大豆」等を強調した表示の見直しを。不必要な表示は控えめにしてほしい

行政への要望

  • 遺伝子組換え大豆の混入率が製品で検証できない現行試験方法の検討を望む
  • 豆腐の細菌数等衛生面の規格・基準を明確にしてほしい

要望先

日本豆腐協会
全国豆腐油揚商工組合連合会
厚生労働省 医薬食品局 食品安全部 企画情報課
農林水産省 消費・安全局 消費・安全政策課

業界の意見 −たしかな目 2004年11月号より−

「日本豆腐協会」

「日本豆腐協会」より

1)「テストしたものとパッケージに変更があり、写真は変更後のもの」とありますが、パッケージだけが変わっていて中身は同じなのか、パッケージも中身も変わっているのか、この書き方では分からない。そもそも、検査した物自体のパッケージを出すべきであって、この写真の製品の中身と検査した製品の中身が違っていたのでは、何のために写真まで出したのか分からない。また、検査した時期のものと大きく製造工程を変えた業者もあり、また、パッケージは同じでも委託メーカーが現在では変わっているものもある。掲載写真と検査検体が違っているのは検査結果を出した意味が分からない。写真公表を行う前に検体業者に確認をとるべきであったと考える。

2)「たしかな目」に掲載された文章とプレスリリースに用いたテスト報告書と記述の書き方が違っている、何でそんなにあわてて発表したかったのかよく分からない。文章の中身を十分に検討して、また、業界との打ち合わせを行ってからでもよかったのではないか。

日本豆腐協会 会長 町田 幸雄

「日本豆腐協会」への商品テスト部の見解

1)実際にテストを行ってから公表にいたるまでにどうしてもタイムラグが生じてしまいます。特に食品の場合には、製品の入れ替わり等が比較的短い周期で行われるため、公表する際には入手できなくなっている(もしくはパッケージが変更になっている)場合がしばしば生じます。今回は、テスト時と公表時でパッケージが変わっている銘柄が多数存在したために、編集上の都合でこのような形での掲載となりました。ご指摘の点については、今後のテスト公表の際に参考とさせていただきます。

2)「たしかな目」は一般の方を対象とした雑誌であるため、テスト報告書を比較的読みやすい形に文章や構成を変えております。そのため、細かい点で文章の表現等が異なるところもあります。
 また、テスト結果につきましては、中立・公正を保つために業界等との事前打ち合わせは行っておりません。

「株式会社天狗」

「株式会社天狗」より

 商品テストを行うことについては賛成ですが、その対象商品の選択については、確かな基準を設定して不公平・不公正が出ないように配慮すべきであると考えます。間違っても特定企業に有利・不利が生じないようにすべきであると考えます。一般的には社会責任から考えて販売高上位何社とかの基準で選択すべきではないでしょうか。また、業界の歴史や背景も勘案して技術レベルを超えた要求や試験項目は、いたづらに社会不安を煽る可能性があります。昨今の事情からしていづれの企業も技術レベルの向上やコンプライアンスの確保に真剣に取り組んでいるものと信じております。

株式会社 天狗 代表取締役社長 大島 健雄

「株式会社天狗」への商品テスト部の見解

 今回の商品選択に際しては、売上上位10社に入るスーパーで販売されているプライベートブランドの商品及び日本豆腐協会加盟の企業より製造もしくは販売されている銘柄を中心に行いました。実施可能な銘柄数に限りがある都合上、全てのメーカーを網羅することはできないためです。
 また、要望等に関しては、内外の社会情勢や法制度等も考慮した上で検討を行っております。


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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