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[2004年7月29日:公表]

熱さまし用ジェル状冷却シートの使用に注意
−生後4ヶ月の男児が重篤な窒息事故−

実施の理由

 2004年4月下旬北海道内において、発熱した生後4ヶ月の男児の額に、熱さまし用ジェル状冷却シート(以下、「冷却シート」という。)を貼り看護していた母親が、夕食の後片付けのためしばらく側を離れたのちに戻ったところ、冷却シートが男児の口と鼻を塞ぎ、窒息状態となった。救急車で病院に搬送後、人工呼吸管理をはじめ、さまざまな治療を施し一命は取りとめたものの、低酸素性虚血性脳症が認めら、今後将来にわたり全介助が必要なほどの重度な障害が残る可能性が極めて高い。

 当センターは、事故同型品や参考品の粘着力に関するテストを実施するとともに、乳幼児の使用に関する注意表示についても調べた。他にも同様な事故が起こる可能性を否定できないことから、事故の再発防止のため事故の発生を広く周知し、消費者に注意を呼びかけることにした。



結果・現状

 国民生活センターによるテスト結果
1)粘着力
 事故同型品及び参考品の「子供用」7銘柄及び「ベビー用」4銘柄の粘着力を調べたところ、フェノール樹脂の試験板を用いたテストでは、最も粘着力が強かった銘柄を除いて、事故同型品を含め粘着力に大きな違いはなかった。また、参考にモニター(成人男性6名)の額に貼り付けたときの粘着力のテストを行ったところ、試験板で最も粘着力が大きかった銘柄は、事故同型品を含め他の銘柄と大差がなくなった。
2)シートの大きさ
 事故同型品および参考品のシートの大きさについて調べた結果、事故同型品は、参考品の「子供用」とほとんど違いはなかった(「5cm×11cm」ないし「5cm×12cm」)。また、シートの大きさが乳児の鼻と口を覆う大きさであるか調べた結果、「子供用」のシートは、個人差はあるものの、乳児の鼻と口を覆うことができる大きさであると考えられた。
 
 注意表示について
 乳幼児の使用に関する注意表示について調べたところ、事故同型品と参考品の「子供用」7銘柄中6銘柄には、「乳幼児ご使用の際には、保護者監督のもとで、充分にご注意ください。」等と表記され、それぞれのメーカーの「大人用」にも同じ注意表示があった。一方、「ベビー用」の4銘柄中3銘柄は、「乳幼児にご使用の際は、保護者監督のもとで、食べたり口や鼻に貼り付けたりしないよう充分にご注意ください。」等の表示があった。また、「お子さまが勝手にシートをはがすような場合には、テープ等ではがれないように補ってください。」と乳幼児が使用した時のシートのはがれに関する、具体的な注意を記載していたものが1銘柄あった。


消費者へのアドバイス

 何らかの原因で冷却シートが額からずれ、口と鼻を覆い、窒息する可能性があることを知り、注意してほしい。



事業者(製造者)への要望

 口と鼻が冷却シートで塞がれ、窒息する事故が起きないよう、対策を講じてほしい。
例えば、外箱や小分け袋の注意表示に冷却シートが口と鼻に貼り付くと窒息する可能性があると盛り込む。シート本体にも「口や鼻に貼り付かないように注意」等と印字するなど。




本件連絡先 相談調査部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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