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[2004年7月7日:公表]

洗濯乾燥機の実使用性
−消費生活相談からみた問題点を探る−

目的

 洗濯乾燥機の需要が伸びるなか、PIO-NETに寄せられる相談も増えている。そこで、洗濯乾燥機4銘柄の性能や安全性を含めた実使用性について調べた。また、参考品として従来型の洗濯機と乾燥機を組み合わせて使用した場合についても調べた。



結果

  • 1回の運転に6時間近くかかる銘柄がある等運転時間は長く、消費電力量、使用水量から計算すると1ヶ月あたりの運転費用は平均で約3,600円と高額であった
  • 乾き具合についてはそのまま使用できる洗濯物は約4割、シワの程度はそのまま着用できない状態のものがほとんどであった
  • 洗浄の程度はほぼ満足のいくものであったが、ワイシャツ類のボタンが割れるものもあった
  • フィルターの掃除をしないと、運転時間が変動する上、乾き具合も悪くなる
  • その他、エラーが出て途中で止まる、少量の洗濯物では洗濯できない、乾燥を中断してもふたが開くまでに時間がかかるなど使用する上で問題が多かった


消費者へのアドバイス

  • 洗濯および乾燥できる容量の違いがあることを知っておこう
  • 乾燥機能を使用するか否かは、所要時間、費用等を十分検討した上で手間はかかるが干すこととの使い分けを検討した方がよい
  • シワが気になるようならば標準やおまかせコースを使用しない方がよいだろう
  • フィルターの掃除はこまめにした方がよい
  • 油の付いた洗濯物は乾燥しないようにしよう


業界への要望

  • 乾燥容量、乾燥性能、残り時間表示の改善を要望する
  • エラーによる途中停止が起こらないよう改善を要望する
  • 洗濯時間の改善を要望する
  • 消費者に誤認を与える表示の改善を要望する
  • 糸くずが流出しないよう改善を要望する
  • ふたのロック機構の改善を要望する


行政への要望

  • 洗濯乾燥機の規格基準の作成を要望する


要望先

経済産業省 産業技術環境局 標準課
(社)日本電機工業会



業界の意見 −たしかな目 2004年10月号より−

「松下電器産業」、「東芝コンシューマ マーケティング」

「松下電器産業」より

 今回は洗濯・乾燥の標準(おまかせ)コースのみでテストをしていただいておりますが、しわの気になる衣類は専用コースを設けるなどして乾燥仕上がりを高めるようにしております。なお、カタログや取扱説明書に出来上がり具合や上手なご使用方法を記載しております。

 また、弊社の調べでは常に洗濯・乾燥で使用される方は現在のところ20%程度であり、お客様が上手に使い分けをされているのが実態です。単純に365日洗濯・乾燥で運転したときのランニングコストという計算では実態と乖離しているものと考えます。

 なお、ふたロックについてはお客様のやけどを防ぐことなど安全面を最優先して設定しております。今後さらに使いやすい機構を研究してまいります。

松下電器産業株式会社 ホームユーティリティ事業部
技術グループ グループマネージャー 吉田俊雄

東芝コンシューマ マーケティングより

 新しい商品が生まれたときに、お客さまの思い描く理想像と異なる部分が生じてしまうことは、本製品に限らず一般に起こり得るものと考えます。弊社としても国民生活センター様よりご指摘いただいた内容については真摯に受け止め、お客様の望む姿に近づける努力は、当然のこととして進めて参ります。

 しかし、今回の試験内容は、当社取扱説明書では、標準コースでのご使用をお避けいただいている上、タンブラー乾燥が望ましくないと記載されている衣類が、標準の洗濯乾燥の試験衣類として使用されております。取扱説明書などでご説明させていただいております内容と異なるご使用方法により、評価されておりますので、本来の使用方法でない旨の表記などのご配慮が必要ではないかと考えます。

東芝コンシューマ マーケティング株式会社 家電事業部リビングソリューション部
商品企画担当 グループ長 堀内伸秀

「松下電器産業」、「東芝コンシューマ マーケティング」への商品テスト部の見解

 洗濯物の内容や洗濯の頻度は各家庭によって大きく異なると思います。今回のテストは、洗濯機能と乾燥機能を1台に搭載した洗濯乾燥機ということから、まず消費者が期待すると思われる洗濯から乾燥までを通して運転した場合に、どのくらい簡単で便利に使えるのかということを調べるために行ったものです。

 また、テストに使用した衣類は実生活で一般的に広く使用されている実際の衣類を用いており、相談事例も参考にして選んでおります。その中にはご指摘のとおり、衣類の取扱い絵表示で乾燥機には使用を控えたほうがよい旨の表示があるものも含まれますが、これらについては衣類メーカーに問い合わせたところ、衣類の風合いを保つためとのことでしたので、衣類のシワや傷みなどの評価には用いませんでした。




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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