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[2004年6月4日:公表]

パケット通信における接続先の開示等を求める要望について

(社)電気通信事業者協会への要望の趣旨

 携帯電話からインターネットに接続できる機能が登場した結果、携帯電話は通話だけでなく、通信(ウェブやメール)の機能も備えることになり、その利便性は大きく向上した。しかし一方で、消費者トラブルも増加しており、昨今、特に目立つものとして、携帯電話のインターネット接続機能(通信)に係る料金トラブルが挙げられる。

 携帯電話のインターネット接続機能(通信)に係る料金は「パケット通信料」と呼ばれ、利用時間や距離に関係なく、送受信したデータ量に応じて課金するシステムとなっている。そのため、携帯電話会社は、消費者がどのサイトに接続(アクセス)したのか、どこにメールを送ったのか等の接続先についてはパケット通信料の請求根拠とはならず、開示する必要がないとしており、請求書や利用明細書にはインターネット接続機能を利用した日時とデータ量以外は掲載していない。

 しかし、パケット通信料に係る相談の多くは「通常より請求金額が高かったので利用明細書を求めたところ、パケット通信料が高かったが、こんなに利用した覚えはない」、「今までと変わらない利用をしていたのに、今月はパケット通信料が高く、納得できない」といったものである。

 こういった相談が寄せられる背景には、携帯電話会社から届く請求書や利用明細書では接続先がわからないため、どのサイトにアクセスしたのか、それにより幾らのパケット通信料が発生したのか等を消費者自身が確認できず、「なぜパケット通信料が高いのか」といった疑問が解けないことが挙げられる。

 さらに、昨今、“クローン携帯”(*)という言葉が登場していることもあり、携帯電話を第三者に不正利用されたのではないかといった疑念を消費者は抱えている。携帯電話会社は“クローン携帯”の存在を否定しているが、消費者からすれば、納得できないパケット通信料の請求があっても、多くの携帯電話会社がその接続先を開示していないため、トラブルの解決につながらない現状がある。

 また、通話料とパケット通信の課金システムの違いについて、携帯電話会社の説明が必ずしも十分とはいえず、消費者が理解していないことも消費者トラブルの増加の一因であると推測される。

 そこで、当センターは、平成16年5月26日、(社)電気通信事業者協会に対し、パケット通信における接続先の開示について同協会に加盟している関係事業者に要請すること及びパケット通信の課金システムについて周知徹底等を図るよう要望した。


(*)“クローン携帯”とは、正規に契約した携帯電話を不正に第三者が複製(クローン)した携帯電話のことである。身に覚えのないパケット通信料等の発生原因として“クローン携帯”の存在を指摘する意見もあるが、携帯電話会社はその存在を否定している。

消費者へのアドバイス

(1) パケット通信はデータ量によって課金されるシステムとなっているため、動画やゲームなど、データ量の大きいものをダウンロードするとパケット通信料は高額になることを理解した上で利用すること。

(2) 携帯電話会社が提供している料金に関する各種サービス(料金の照会サービスや一定額を超えるとその旨を通知するサービスなど)を積極的に利用することによって使い過ぎを防止すること。


本件連絡先 相談調査部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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