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[2004年4月21日:公表]

いわゆる排水口に流すタイプの食用油処理剤等
−排水した際の環境性を中心に−

目的

 簡便に食用油を処理する商品の中で、処理後そのまま排水口に流すタイプの食用油処理剤(以下、食用油処理剤とする)が見られる。この商品には、「油を処理後そのまま流せる」「環境に優しい」「洗剤になる」「処理後にできた液を排水パイプの洗浄に使える」等の表示があり、処理した液をそのまま流してもよいという印象を与える。

 そこで、公正取引委員会から依頼を受けた5銘柄について、食用油を処理後流した場合の環境への影響について、同委員会および消費者への情報提供を目的とし、テストを行った。

いわゆる排水口に流すタイプの食用油処理剤等の販売業者5社に対する警告について(公正取引委員会4月21日発表)



結果

  • 食用油処理剤で処理しても、処理液中に含まれる油の量は変化しなかった
  • 菜箸等を使い表示通り混ぜた処理液は、一度混ざり合っても、すぐに分離が始まり、処理した状態を長時間保つことはできなかった。また、水で薄めると食用油が分離してしまった
  • 食用油処理剤で処理しても、有機物による水質汚濁という観点では環境負荷の軽減は見られなかった
  • 食用油500mlを食用油処理剤で処理し排水する場合、水環境を回復させるには、大量の水が必要であることが分かった
  • 環境に係る表示がすべての商品に見られ、環境性からみてそのまま排水してもよいという印象を与えるものが見られた


消費者へのアドバイス

  • 食用油を食用油処理剤で処理し、一度混ざり合っても、他の排水と一緒に流すと食用油が分離することが分かったので、処理直後の見た目の変化に惑わされないようにしよう
  • 食用油はなるべく使い切るようにしよう。また廃棄する場合は、流さないで新聞紙にしみ込ませる等し、ゴミとして捨てよう


公正取引委員会への情報提供

 排水口に流すタイプの食用油処理剤の「処理した食用油を排水しても環境にやさしい」と受け取られる表現について、誤認を与えると思われたため、テスト結果を公正取引委員会に提供した。



業界への要望

  • 「そのまま流せる」「環境を守る」等の表示は、処理した食用油を排水しても環境にやさしいという誤認を与える可能性があるので、表示の改善を要望する。
  • 家庭用品品質表示法に基づく表示に、問題があると思われるものがあったので、改善を要望する。


行政への要望

  • 排水口に流すタイプの食用油処理剤を使用し、食用油を排水することは、有機物による水質汚濁という観点で環境に負荷を与えることが考えられた。水質汚濁防止法の中で定められている、「国民に対し水質の汚濁に関する知識の普及」に関してより一層の指導を要望する。
  • 家庭用品品質表示法に基づく表示に、問題があるものが見られたので指導を要望する。


要望先

環境省 環境管理局 水環境部
経済産業省 商務情報政策局 商務流通グループ 製品安全課



情報提供先

内閣府 国民生活局 消費者調整課
国土交通省 都市地域整備局 下水道部 下水道管理指導室
経済産業省 製造産業局 化学課
日本石鹸洗剤工業会




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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