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[2004年1月8日:公表]

紫外線防止用化粧品に表示されるSPFに関する
日本化粧品工業連合会への要望について

 当センター相談部は、下記の概要の相談を受け付けたことから調査等を行いました。その結果、平成15年12月12日、日本化粧品工業連合会に対し、紫外線防止用化粧品の購入や使用に際し、消費者が適切な情報が得られるよう、対策を講じることを求める要望を文書で行いました。

相談概要

 「高い日焼け止め効果を期待し、日焼け止め乳液を選んでいたところ、あるメーカーの商品には、『1××(100を超える数値)』という数値がパッケージの表面に印刷されていた。他社の製品では「SPF50+」より大きな数値がなく、この商品には高い日焼け止め効果を期待できると思い購入した。しかし日差しが極めて強いところで使用したところ、病院で治療を受ける必要があるほどの日焼けをしてしまった。『1××』という数値は実際の効果以上に誇張したものではないか」

調査等の概要

 1)苦情品の表示を確認すると、パッケージの表面に「SPF50+」と小さな文字で記載した付近に『1××』という数字が大きく記載されていた。
 2)日本化粧品工業連合会は「SPF測定法基準」(業界自主基準)を策定し、その中でSPF(1)の上限設定(2)を行い、SPF51以上の商品については、「SPF50+」と表示することになっている。
 3)上記相談の苦情品は、業界自主基準の上限設定の趣旨に反している。
 4)当該メーカー(会員企業)は、表示方法を改めるつもりがないと回答した。
 5)同様の表示方法を行うメーカー(会員企業)が2社確認できた(他にもあるかは不明)。2社とも今後表示方法を改めるつもりはないと回答。

要望事項

 1)SPFの表示方法について、貴会会員企業間において足並みがそろっておらず、消費者側からすると、商品選択に際し分かりにくい。よって、消費者が混乱しないための対策を講じること。
 2)SPF表示の意味について、消費者に対するPRが不足しており、消費者の理解が十分とはいえない。使用目的や使用者の肌タイプなどに応じて、適切な商品選択(SPFがどのレベルの商品を選べばよいかなど)が可能となるよう、表示を工夫すること。
 3)なお、紫外線防止用化粧品の機能や使用方法に関しても、消費者に対するPRが不足していると思われるので、取り扱い説明書の添付やホームページでの情報提供も含め、消費者が商品選択や使用に際し、適切な対応が取れるよう措置すること。

 注:(1)Sun Protection Factor サンバーン(主にUVBによる日焼け)をどの程度防止できるかという目安の数値。
   (2) 1)ある一定以上のSPFは誤差が大きくなる可能性が高い。
       2)健常な日本人の中で紫外線に非常に敏感な人が、日本の中で最も紫外線の多い場所で、一日中日光浴をする場合でも、サンバーンを起こさせないために必要なSPFを求めると47(およそ50)である。また、非常に紫外線の強い場所へ行く場合や国内にいても紫外線に特別敏感な人は50以上のSPFを必要とする。

 1)、2)から、SPFの上限を50+(50より有意に高いものを指す)に設定している。



本件連絡先 相談部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。


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