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[2003年12月5日:公表]

乗用車用タイヤの安全な使い方

目的

 タイヤは自動車の構成部品の中で極めて重要な役割を果たしている部分である。PIO−NETなどの相談事例を見ると、タイヤの外傷や空気圧不足等が原因と思われるパンクやバーストの事例が多い。そこで、タイヤのバーストなどトラブルの原因となっている空気圧不足の影響を中心にテストすることとした。



テスト結果

  • タイヤの空気圧が低下すると、安全上の問題や燃費の悪化が起きやすくなる
  • 日常の空気圧点検が重要
  • 低扁平サイズのタイヤでは一般的に言われている利点が確認できなかった
  • 縁石や大きな石等との接触はタイヤへのダメージが大きい


消費者へのアドバイス

  • タイヤの空気圧が適正でないと、制動距離が伸びたり転がり抵抗が増す等の弊害がある
  • タイヤの空気圧が低いとタイヤの発熱量が大きく、タイヤの負担になる
  • 日頃から空気圧の定期的な点検が必要
  • 空気圧の点検はタイヤの冷えているときに
  • タイヤ毎の空気圧にばらつきがないことも重要
  • 縁石や大きな石等との接触はタイヤを損傷させる原因となる


業界への要望

  • タイヤの製造時期を分かりやすくしてほしい
  • 空気圧低下を警告する機能を付けてほしい


業界の意見 −たしかな目 2004年3月号より−

日本自動車タイヤ協会

『業界への要望/1)タイヤの有効期限の表示を』との記述がありますが、この部分についての弊会(業界)からの意見を後述のとおり、ご連絡致します。

(1)「タイヤの製造時期をわかりやすくしてほしい」に関して、まずは、表示の現状をあらためて説明いたします。タイヤの側面部には国際的に共通使用されている製造番号として数字の刻印で製造時期(年・週)を記しております。また、この刻印の共通的な読み方については、タイヤメーカーが発行しているカタログ等にてご案内している状況です。

 このことから、弊会としては、ユーザーの皆様がこのことをご理解いただけるような啓発を続けたいと考えておりますし、貴センターにおかれても啓発の機会をとらえ、できるだけ訴求していただきたいと思います。

(2)「タイヤの使用期限の目安を示してほしい」に関して、弊会では、タイヤを長期間使用する場合の安全啓発の一環として、2003年3月よりユーザーに手渡す資料(リーフレット)の中で、タイヤ販売店での点検実施を推奨しています。

【リーフレット文言】

 タイヤはゴム製品であり、長期間使用すると(スペアタイヤ等、リム組状態の保管でも)徐々に経時変化します。使用開始後5〜7年を目安に引き続きご使用の場合は、安全走行を確保するために必ずタイヤ販売店にて点検して下さい。

 また、本件については諸外国の動向をウォッチして適宜検討していきたいと考えます。
 (社)日本自動車タイヤ協会 技術部長 篠原 亘

商品テスト部の見解

(1)タイヤの製造時期について

 タイヤ製造時期の刻印の読み方は、カタログに書かれていますが、今回行ったモニターテストの結果からもわかるとおり、なかなかそこまで理解されていないのが実情だと思われます。よりわかりやすい表示を併記するなどの対応を今後も考慮していただきたいと思います。

(2)タイヤの使用期限について

 タイヤの寿命といえば、タイヤの溝の深さで判断されることが多く、ゴム自体の劣化まで考えられていないのが実情と思われます。

 タイヤ寿命の目安について、消費者が一目で理解できる表示を検討していただきたいと思います。

日本自動車工業会より

・ 空気圧警告機能の装備について

 当業界でも交通事故防止の観点から重要であるとの認識を有していて、メーカーではすでに’95年より一部車種に採用しており、今後一般車両にも普及できるよう鋭意努力しているところです。

 なお、海外のメーカーにおいても同様な対策の研究に取り組んでいますが、国際整合の観点から今後のこれら海外の研究成果を踏まえて見直す必要があることを留意していただきたいと思います。
 (社)日本自動車工業会 事務局次長 矢野 義博


「乗用車用タイヤの安全な使い方」報告書


全文

(1.17MB)



本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165


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