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[2003年4月23日:公表]

危害情報からみた子どものやけど

実施の理由

 国民生活センターでは、全国20の病院からさまざまな事故情報を収集している。この危害情報収集協力病院からは、商品や設備、サービスでけがをした人の事故情報を得ることができ、当センターはこれを危害情報システムとして活用している。

 今回は、この6年間に病院で手当てを受けた子どものやけどについて分析し、消費者に注意を呼びかけることとした。

 子どもは大人に比べ身体が小さいためやけどの範囲が広くなり、また皮膚が薄いため重い症状の件数も多くなる傾向がある。中にはコーヒーやシチューなどでやけどをして長期入院したケースや、炊飯器や電気ジャーポットなどから出る蒸気にふれ手術が必要な重症のやけどを負ったケースもあった。



結果・現状

1) やけどの事故が1997年度〜2002年度(2003年3月31日まで)に6,361件寄せられている。そのうち0〜9歳の子ども(以下「子ども」)のやけどは3,023件(47.5%)で半数近くを占めている。
2) その中でも、特に0〜1歳が半数以上であり、この年齢のやけどは家庭内で多発しており注意が必要である。
3) 9割が入院や通院が必要で、治療期間が長くかかり、危害程度も入院を要する中等症や重症のケースが多くある。特に、0〜1歳の子どもは、症状が重い中等症以上の件数も多かった。
4) やけどの原因となった事故件数の多い商品は、みそ汁や麺類、シチューなどの調理食品(以後「調理食品」)、ストーブ、電気ジャーポットなどで、子ども以外の年齢のやけどに関連した商品と比べ上位商品に違いがあった。
5) やけどした場所のうち8割以上が家庭内で、居室と台所が多かった。事故発生時刻は食事時やその前後が多かった。



専門医の見解

  • 子どもがやけどを受傷しやすいのは、子どもは何にでも興味を持ち触ったり引っ張ったりすることも一因である。また、子どもの皮膚は大人より薄いことや、動きも大人に比べ素早くないため長い間熱いものに触れていることになる。このためやけどの程度が深くなる傾向がある。
  • やけどの重症度の見分け方1%(子どもの手のひら)以上のやけどを受傷した時は、早めに医師の診察を受けることが必要である。
  • やけどした場合の応急処置
    1. (1)やけどの初期治療としては水疱を破らず、あわてずにまず冷やすことが大切である。これによりやけどの深さの進行を止めることができ、また痛みも軽減する。しかし低体温になることがあるので、広範囲の場合冷やすのを30分以上はやめる。
    2. (2)化学熱傷の場合は酸やアルカリなど化学物質が皮膚に付着し損傷するもので、流水で30分は洗い流す。
    3. (3)10%以上のやけどの時は、直ちに病院を受診する。


今後の予定

事故防止のための消費者へアドバイスを行う。
1) 事故を防ぐために子どものやけどは事故に関する情報を保護者が知っていれば防ぐことができる。やけどの多くが家庭内で発生し、身近な商品で発生している。未然防止のために子どもの目線で生活環境を見直してみよう。
2) やけどをしてしまったらやけどは初期の対応と治療が大切なので、早く医療機関の診察をうける。




本件連絡先 消費者情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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