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[2003年4月22日:更新]
[2003年4月4日:公表]

電気ジャーポットの安全

実施の理由

電気ジャーポットは、約540万台が出荷され広く利用されている。一方、電気ジャーポットの危害件数は450件(1997年4月〜2002年11月)ある。危害の内容を見ると「やけど」に関するものがほとんどで、その半数以上が10歳未満の子供となっており、ふたを閉めたときの熱湯の吐出や転倒・傾斜時の熱湯の流出などの事故状況が寄せられている。そこで、やけど事故の恐れがある「熱湯の吐出」や「転倒・傾斜時の熱湯の流出」などについて構造やメカニズムを調べることとした。さらに、ポット洗浄剤やマグネットプラグに関する事故なども見られることからその危険性についても調べ、事故防止のために情報を消費者に提供することとした。なお、電気ジャーポットは、電源を入れたまま使用するため地球温暖化や経済性の観点からも消費電力量への関心が高いので調べることとした。



結果・現状

「ふたを勢いよく閉めない」の注意書きを守り、普通にふたを閉めれば問題ないが、加熱沸騰中などに粗雑な扱いをしてふたを勢いよく閉めると注ぎ口から熱湯が吐出することがあるものがあった。また、転倒時にJIS基準値(転倒後10秒間の流出量50ml以内)以上の熱湯が漏れ出すものがあった一方、構造を工夫しほとんど熱湯が流出しないものもあった。本体を前方、若しくは後方へ傾斜させると、どの銘柄も注ぎ口や蒸気孔などから熱湯が流出する結果となった。その他、マグネットプラグの電極部にクリップなどがついていることを知らずに接続するとクリップで短絡し、火花等を生じる危険があるほか、電気ジャーポットの年間の消費電力量は冷蔵庫に匹敵するほど大きなものであった。

問題点

ふたを勢いよく閉めると熱湯が吐出することがあるものや転倒時や傾斜時に熱湯が流出するものは、重篤な事故となることがあるので、製品の改善が必要と考えられる。さらに、マグネットプラグの短絡事故を防止するための改善も必要と考える。また、電気ジャーポットの年間消費電力量は冷蔵庫に匹敵するほど大きなことから、地球温暖化への影響などを考慮し一層の省エネ化を図る必要があると考える。



今後の予定

テスト対象メーカー及び工業会に対しテスト結果の説明会を実施し、その際に問題点などの改善を要望する。



業界の意見 −たしかな目 2003年7月号より−

日本電機工業会

 たしかな目2003年5月号の76ページには、「1日の消費電力量から年間の消費電力量を算出すると『397〜657kWh/年』となり、冷蔵庫の『493〜535kWh/年』(2002年8月号「ノンフロン冷蔵庫のテスト結果」参照)に匹敵するほど大きいことがわかりました」という旨の記載があり、業界への要望として、さらなる省エネ化について触れておられます。

 電気ジャーポットの消費電力のおよそ半分は、「湯沸かし」にかかる消費電力です。消費者にわかりやすいように、同製品の年間消費電力量と冷蔵庫の年間消費電力量との比較をされておりますが、電気ジャーポットの場合は、「湯沸かし」以外の消費電力は、節電タイマー、節約保温機能の使用や、いろいろな使い方のくふうにより、電気代を節約することが可能です。

 今後さらに、断熱構造などにより、省エネ機種を増やしていくなど省エネ化に努めて参ります。
 (社) 日本電機工業会
 調理家電技術専門委員会
 調理家電専門委員会




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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