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[2001年9月6日:公表]

家庭用電話機の商品テスト結果
−高齢者への配慮を謳っているものを中心に−

実施の理由

 最近、高齢者に使いにくいと考えられてきたコミュニケーション機器にも高齢者に配慮した商品が登場してきた。  そこで、大き目のダイヤルボタン、大型の液晶画面、呼出音量・受話音量の「特大」設定、早口な相手の声をゆっくりした速度に変換する機能を備えたコードレス電話機を取り上げ、使い勝手に関する謳い文句に着目し、謳い文句の実態やその有効性、電話機の性能、使いやすさなどについて、モニターテストにより調べ、消費者が商品を購入・使用する際に参考となる情報を提供する。



結果・現状

32名の高齢者(男女各16名、70〜85歳、平均73.3歳)でモニターテストを実施した。

  1. 高齢者に配慮したとされる受話音量や呼出音量は聞きやすくなっているものが多いが、謳っていない銘柄と比べて顕著な違いはなかった。
  2. 「ゆっくり通話」は、モニター全体としてはやや聞きやすくなる傾向があったが、モニターによっては「言葉の息継ぎがなく話が不自然に聞こえる」との意見もあった。また、自分の電話機や相手の電話機に雑音が発生したりして、やや問題があった。
  3. ダイヤルボタンは、ボタンが大きく数字が大きなものが使いやすかった。画面は角度が変えられ、字体が大きく、バックライトが明るいものが使いやすかった。
  4. 高齢者に配慮したとされる機能に関して取扱説明書の分かりやすさや操作のしやすさについて調べたところ、取扱説明書がわかりにくく簡単に操作できる銘柄は少なかった。
  5. 受話音量の「特大」設定値は、銘柄によりかなり開きがあった。


問題点

  1. 高齢者に配慮したとされる機能を使用するのに操作が煩雑なものがあった。使いやすい商品作りが望まれる。
  2. 高齢者に配慮したとされる機能の操作方法を理解できないような取扱説明書があった。分かりやすい構成・文章・絵表示、分かりやすい用語にする等の改善が必要である。
  3. メーカー共通の「特大」音量のガイドラインなどを設け、商品選択の目安が得られるような配慮を望む。


今後の予定

問題点に関しては、業界説明時に業界へ要望する



業界の意見 −たしかな目 2001年12月号より− ※2001年11月6日追加

「ケンウッド」

「ケンウッド」より

 この度は、弊社家庭用電話機に貴重なご意見をいただきましてありがとうございます。頂戴いたしましたご意見等々につきましては、下記に弊社の意見を述べたいと思います。

  1. (1)評価表について
     評価表に、価格面についての記述をしていただきたいと思います。今回御評価いただきました、「IS-NT22」は、ほかの電話機に比べ、低価格のラインナップ品です。その部分を抜かして、他の電話機と性能比較をいたしますと、弊社電話機の性能が“ただ単に劣る部分がある”との誤解を招く可能性がございます。
  2. (2)子機の字体について
     子機の字体が縦長で細く見やすくはないとのご指摘をいただきました。この点は、「IS-NT22」では、表示桁数を重視して12桁表示としておりましたが、次機種では見やすさも考慮いたしまして11桁表示にし、1桁当たりの大きさを大きくして見やすくしております。
  3. (3)受話音量ボタンの取扱説明書の記述について
     「受話音量」設定ボタンが取扱説明書から見つけにくいとのご指摘をいただきました。大切なお声の一つとして、今後の取扱説明書作成の際に考慮していきたいと思います。あくまで一例ですが、見つけやすくするために、目次に大きく“「受話音量」設定ボタン・・・○○ページ”と記述することは方法としては可能です。しかしながら一方で、大切な機能(留守番機能・ACR機能・内線機能・ナンバーディスプレイ機能等々)の記述もしなくてはなりません。その中で、全体のバランスを考慮して、“お客様のために最も良い”形にしていきたいと考えております。
  4. (4)受話音量ボタンの見やすさについて
     「受話音量」を設定するボタン(△▽)が透明で見つけにくいとのご指摘をいただきました。これも、(3)番の取扱説明書の場合と同じでして、重要度と全体のバランスによって透明にしております。つまり、これもあくまで一例ですが、ボタンを分かりやすくするために、ピンク色やオレンジ色で目立たせることは方法としては可能です。ただし、色をつけるのは、つけすぎて分かりにくくならない範囲で、よく使い、大切な機能のボタンに絞って色をつけます。本機種ですと、留守ボタンなどです。この件につきましても、今後の商品作りの際に大切なお声として生かしていきたいと思っております。

(株)ケンウッド Com(事)移動体生産部 商品企画部第1企画セクション 藤井 和義

「ケンウッド」への商品テスト部の見解

  1. (1)今回テストの対象として取り上げました家庭用電話機は、貴社の製品を含め、すべての銘柄がオープン価格となっておりましたので、そのように記載いたしました。

 なお、参考までに2001年7月現在の東京地区(秋葉原、町田)の実売調査価格を、10月号のテスト対象銘柄の紹介個所に記載いたしております。




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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