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[2001年8月7日:公表]

揮発性が高く、引火しやすい『ゼリー状の着火剤』のやけどに注意!!

実施の理由

 国民生活センターの危害情報システムには、木炭やマキに手早く火をつけることができる着火剤を使ってやけどをしたという事故情報が、1993年度以降 50件寄せられている。特に、8月に事故が多く、実際に着火剤を使用している人だけでなく、周囲にいる人でも危害が発生している。

 そこで、事故発生原因を商品テスト部で調べ、事故の未然防止のために、消費者に注意を呼びかけるとともに、行政、事業者等に安全性の向上について要望した。



結果・現状

 事故情報50件のうち、25件(50%)は、重症事故(治療3週間以上又は入院を要する事故)である。49件はやけどの事故で、やけどをしている部位は、顔面が最も多く23件、全身のやけども3件ある。

 事故はメチルアルコールを主成分としたゼリー状の着火剤で発生している。

 どのような状態で使用しているとき事故が発生しているかをみると、つぎたしによる引火・爆発(一度火をつけたにもかかわらず、明るい屋外では炎が見えにくかったり、まだ燃え始めていないと思い込み、再度着火剤をつぎたすことにより起る事故。火の気があるところに着火剤をかけることによる事故)が最も多い。



問題点

 着火剤燃焼時の炎の目視、注意表示、ゼリー状着火剤使用時のメチルアルコールの気中濃度等を調べ、着火時に引火・爆発、つぎたし事故の再現テストを行ったところ、次の問題点があった。

  1. (1)明るい場所では、着火剤や炭が燃焼中かどうかよく見えない場合があった。
  2. (2) ゼリー状の着火剤は、液体と異なって揮発するのがわかりにくいため、炭等に塗布した後ガス化して引火する危険については、一般の消費者には十分知られていないのではないかと考えられる。
  3. (3) チューブ入り着火剤は、容器の壁面や底にいくぶんかは残ってしまい、容器の中の空気は爆発濃度になっているため、使った後に扱い方によっては、容器に引火爆発することも考えられる。容器によっては、着火剤を押し出すと空気を吸い込みながら形を元に戻すため、混合ガスがたまりやすい。その上、容器を押し出して着火剤を出すため、爆発しやすい混合ガスを簡単に容器外に押し出してしまう。
  4. (4)注意表示では、文字数が多過ぎて読みにくかったり、銘柄によって記載内容に違いがあった。危険性や有害性について、消費者にとっては必ずしもわかりやすく十分な表示がなされているとはいえなかった。


今後の予定

業界には、着火剤の成分、容器の構造、わかりやすい適切な表示等の改善の検討を要望。行政には、安全性確保に向けた対策を要望。

要望先

  • 業務用燃料工業会
  • 総務省消防庁危険物保安室

行政及び関係団体へ上記内容を情報提供する。

情報提供先

  • 内閣府国民生活局消費者調整課
  • 経済産業省商務情報政策局消費生活部製品安全課
  • 厚生労働省医薬局審査管理課
  • 日本百貨店協会
  • 日本チェーンストア協会


再現テスト映像(音声あり)

通信環境に応じてお好きなファイルをダウンロードして下さい。(内容は全て同じです。)

日なたに置いてあったバーベキューコンロに炭を並べ、着火剤を200g塗布し15分後に着火しようと近づけると、爆発音とともに引火することが確認された。

日なたに置いてあったバーベキューコンロに炭を並べ、着火剤を200g塗布し15分後に着火しようと近づける実験のイメージ画像

240×180 15フレーム/秒

  1. QuickTime [672KB]
  2. Video for Winodws [1.52MB]

120×180 15フレーム/秒

  1. QuickTime [367KB]
  2. Video for Winodws [588KB]



本件連絡先 消費者情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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