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[2001年3月26日:公表]

「ジェット噴流バス」入浴中に子どもが事故!

実施の理由

 ジェット噴流バスは、浴槽の壁面の数箇所の噴出口から気泡混じりの湯を噴き出し、入浴者の背中や足腰などに当てる装置で、家庭用の浴槽として1980年代に登場した。

 ジェット噴流バスに入浴中の6歳の女児が死亡したという相談が平成12年10月に国民生活センターに寄せられた。この相談をきっかけとして、現在販売されているジェット噴流バス(以下「現行品」)と相談者宅に設置されていたジェット噴流バス(以下「苦情品」)を調べ、子どもの事故の未然防止、拡大防止のため消費者に情報提供するとともに、業界などに安全対策を要望することとした。

結果・現状

 入浴中にジェット噴流バスを運転させると、ジェット噴流が噴出されるほか、吸込口に吸い込まれる流れも発生し、身体は複雑な流れの中におかれることなる。入浴中の身体には浮力が働くため、本来の体重と比較すると小さくなり、体が小さく力の弱い子どもの場合、ジェット噴流の力による影響を受けやすい。そこで、ジェット噴流の力や吸込口に髪の毛が吸い込まれることがないかなどについて調べた。

  1. (1)ジェット噴流
    ジェット噴流の力は、苦情品が現行品よりやや大きく、蛇口全開時の3〜5倍の大きさである。床に座って入浴すればジェット噴流で押し流されることはないが、潜ると容易に流される。
  2. (2)吸込口
    吸込口カバー表面近くに目の細かいフィルターを施し、髪の毛が吸い込まれないものがあった。苦情品は髪の毛が吸い込まれやすく、吸い込まれた髪の毛を引き抜くことができなかった。
  3. (3)浴槽は、子どもが入浴して満水状態になると膝立ちやしゃがむなどの不安定な姿勢となる深さである。

問題点

 ジェット噴流バスの製造・販売会社が行った社告(平成12年11月、12月、平成13年1月の3回)について、次のような問題があった。

  1. (1)平成4年にジェット噴流バスによる事故が起こった後、吸込口カバーの部品交換等をしてきたとの事業者もあった。しかし、今回の事故が起きるまでの約8年間、事業者は吸込口に関連する事故が散発しているのを把握していながら、積極的な対応をせず、部品交換等も不徹底な事業者もあった。
  2. (2)ジェット噴流バス協議会によると、第1回社告により旧型のカバーの交換を推進したが、交換率が24.8%と低い状況にある(平成13年2月9日現在)。
  3. (3)吸込口カバーの部品交換が必要な対象機種は、社告が行われるつど増えるなどしており、正確で最新の情報がジェット噴流バス使用者に伝わっていないおそれがある。

今後の予定

業界へ危害防止対策を要望する。

 要望先  ジェット噴流バス協議会

行政へ部品交換の徹底に関しての指導などを要望する。

 要望先  経済産業省 製造産業局 紙業生活文化用品課


本件連絡先
消費者情報部
相談部
商品テスト部 電話 042-758-3165(テスト内容)
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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