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[2001年3月6日:公表]

電気ジャー炊飯器の商品テスト結果
−上手に使うための情報も加えて−

実施の理由

 炊飯器は米を主食とする日本人にとって必要な商品である。そこで、IH炊飯器の高価格品と低価格品、また、IH炊飯器に比べ価格の安いマイコン炊飯器について、主に炊飯したごはんの食味テストを行い、炊飯器のタイプや価格によってどのような違いがあるのか、また、保温した後で、おいしさ等に差があるのか、栄養の損失がどの程度あるのかについて調べることとした。そして、消費者アンケートを行い炊飯器の利用実態を明らかにし、炊飯器の保温機能を使用することが得策であるのかどうか、異なる水質の水を使用して炊飯するとどのような影響があるのか等、炊飯器を上手に利用していくための情報を提供することとした。



結果・現状

 ごはんのおいしさ、消費電力量、使用性などを総合的に見ると、マイコン炊飯器とIH炊飯器のタイプ間には差があったが、IH炊飯器の中では高価格と低価格の差は、はっきりとはわからなかった。銘柄米を炊飯すると、IH炊飯器の方がマイコン炊飯器よりも評価が高かった。また、IH炊飯器は、低価格のものでも高価格のIH炊飯器と同等以上に十分おいしいとの評価を得た。12時間保温すると、ごはんのおいしさの評価は低くなり、炊飯1回分よりも電気代がかかるので、保温せずに冷凍または冷蔵保存してから電子レンジ加熱した方が得策である。炊飯に使用する水の影響については、残留塩素は炊飯中に揮発するため気にする必要がなく、また、硬度の高いミネラルウォーターでは上手に炊飯できないこともわかった。一方、備蓄米では、炊飯直後も12時間保温後もごはんのおいしさにタイプ間での差が見られなかった。



問題点

 高価格と低価格のIH炊飯器を比較すると、ごはんのおいしさや炊飯に要する消費電力量などに価格差による違いは見られなかった。消費者が商品選択しやすいように、価格差でどのような違いがあるのかを明確にしてほしい。また、炊飯時間は炊飯器によって違いが見られ、短時間でおいしく炊飯できる炊飯器があった。ごはんのおいしさを保ちつつ、炊飯時間がより短くなるよう検討してほしい。



今後の予定

 テスト対象メーカーにテスト結果の説明会を実施し、その際に改善点などについて要望する。



業界の意見 −たしかな目 2001年6月号より− ※2001年5月8日追加

「象印マホービン」

「象印マホービン」より

  1. (1)ごはんの特徴評価「食味テストの水加減」について、国民生活センターの食味テストでは水加減を炊飯器ごとの水位目盛ではなく、銘柄米は1.5倍、備蓄米1.55倍と米に合わせ一律の加水量で行われておりますが、弊社では炊飯方式などの機器の特性に合わせて標準の加水量を設定しております。今回の加水量は弊社の設定標準加水量の約5%増となり、ごはんは軟らかめに炊き上がります。ごはんの硬さは食味の大きな要因でもありますので、炊飯器の商品評価を行う際は炊飯器それぞれの水位目盛でテストしていただきますようお願いいたします。
  2. (2)ごはんの特徴評価「食味テストのタイミング」について、弊社が国民生活センターよりいただきました情報によりますと、誌面に記載されています「炊飯直後の評価」は、実際には炊飯後にごはんを「すし桶」に移し、「常温まで冷ましたもの」を試料とされていますが、一般的に炊飯器では炊飯完了直後より食されることを想定しており、炊飯完了直後の食味も重要な位置づけにあります。従いまして、今後は炊飯完了直後の評価も加えていただきますようお願いいたします。

象印マホービン(株) 商品開発本部 第1開発部 部長 辻井 博昭

「象印マホービン」への商品テスト部の見解

  1. (1)加水量を炊飯器内釜の水位目盛に合わせるには、目分量で加水する必要があります。しかし、目視で行うために、加水量は結果として毎回異なってしまいます。そこで、今回のテストでは米別の加水量を設定し、炊飯を行いました。なお、この加水量は各炊飯器の水位目盛にほぼ一致していました。ご指摘のように、貴社のマイコン炊飯器においては、今回のテスト方法で定めた加水量が水位目盛を若干上回っていました。そこで、目分量で水位目盛まで加水した場合についても、炊き上がったごはんの食味テストを行いましたが、やはり、ごはんは軟らかめであるとの評価を得ました。この水位線に合わせた場合の結果も、報告書中に記載しております。
  2. (2)炊飯直後の温かいごはんの温度が、食味に与える影響は大きく、また、ごはんの温度は刻々と下がっていくため、おいしさなどの評価を正確に行うことは困難です。そこで、今回のテストでは、食味テスト時、温度の影響をなくすために、ごはんの温度が一定(室温とほぼ同じ)になったものについて評価を行いました。また、予備テストを重ねた結果、一定温度でテストを行ったほうが、ごはんの食味の差はよくわかりました。たしかに一般家庭の実使用状態を考えると、炊飯直後の温かいごはんの食味テストは重要だと思いますので、今後、炊飯直後でも食味テストができるようなテスト方法を検討したいと思います。



本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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