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[2001年2月6日:公表]

電動3・4輪車(電動車いす)の比較テスト結果

実施の理由

 日本の高齢化率は、年々増加している。このような状況下、歩行に支障をきたした高齢者などが使用する電動3・4輪車が数多くの会社から販売され、販売数が増加する傾向にある。この電動3・4輪車は、購入時には非課税で運転免許が不要なほか、道路交通法上は身体障害者用の車いすに該当するため歩行者扱いとなり歩道の走行が可能な乗り物である。

 電動3・4輪車の使用中の事故や安全装備などに違いなども見られることから、最高速度が6.0km/h以下の3輪車タイプと4輪車タイプのそれぞれ4銘柄について、ブレーキ性能、非常用ブレーキの装備の有無など主に安全に係わるテストを実施するとともに、高齢者にとって使いやすい操作となっているか調査し、消費者に情報を提供することとした。



結果・現状

 電動3・4輪車を坂道で手押し使用すると自走し危険なので手動ブレーキ若しくは、制動機構(一定速度以下にする)のどちらかを装備する必要があるが、テスト対象8銘柄の中には、どちらも装備していないものがあった。また、アクセルレバーに緊急停止機構などの安全装備がないものや、装備していても操作に支障があるなど問題があると思われるものがあった。その他、下り坂で速度が出過ぎるものや停車時、走行時の安定性に問題があるのものがあった。アクセルの形態や操作方法は銘柄で異なり、アクセル操作による速度の調節が難しいものがあった。



問題点

 テストした結果、安全に係わる機能や装備などが不十分なことやアクセルの操作がしにくいなどの問題があり、高齢者の安全を確保する必要があることから改善が必要であった。また、アクセルの形態や操作方法は銘柄で異なっていたが、どの電動3・4輪車に乗っても同じ操作で運転できるよう基本的な操作方法の統一が必要であった。



今後の予定

 テスト対象メーカー及び工業会に対しテスト結果の説明会を実施し、その際に問題点などの改善を要望する。また、高齢者の安全を確保する必要があることから、テスト結果を踏まえ道路交通法で定める「身体障害者用の車いす(電動3・4輪車を含む)」の認定基準や電動3・4輪車に関するJIS規格の整備を要望する。



業界の意見 −たしかな目 2001年5月号より− ※2001年4月6日追加

「本田技研工業」

「本田技研工業」より

 評価表中の"1充電での走行距離"のテスト条件として、バッテリー残量表示が要充電の表示が出るまで走行とありますが、この残量表示の考え方は各社異なっていると推察いたします(弊社では、適切な放電深度で使うことでバッテリー寿命をより長くできることから、早めの要充電表示としております。また、要充電表示後の可能走行距離を確保することで、お客様が安心してお使いいただけるものと考えております)。

 また、"消費電力量および効率"のテスト結果により、各銘柄の走行性能を知ることができますが、一般の消費者の方には"1充電での走行距離"がよりわかりやすく、印象も強いと考えます。

 したがいまして、総合的にご判断いただくために、本テストに要充電の表示後から走行不能(バッテリー切れまたは最終メッセージ)までの走行距離を項目として追加していただきたいと思います。

本田技研工業(株) 汎用事業本部国内営業部 営業主幹 羽毛田 親一

「本田技研工業」への商品テスト部の見解

 消費者は、取扱説明書に従って使用することになるため、「走行距離」の測定も本体にあるバッテリー残量計が「満充電表示」の状態から「要充電表示」が出るまでとしました。

 また、使用されているバッテリー(鉛電池)の特性上、走行不能(バッテリー切れ)まで走行すると過放電となるためバッテリーが使用できなくなるおそれがあり、そのようなデータは消費者に誤認される可能性があり実施しませんでした。

 "消費電力量と効率"は、少ない消費電力量でいかに多くの距離を走行することができるのかという経済性や環境性の視点から記載しました。




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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