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[2001年1月5日:公表]

ガステーブル(都市ガス用)の商品テスト結果−価格の異なる機種の安全機能・こんろの効率を中心に−

実施の理由

 平成11年版「消防白書」による火災出火原因の推移をみると、こんろが原因となった火災件数は総出火件数の9.3%と上位に位置している。また、こんろ火災に至る経過としては、消し忘れがこんろ火災件数の73.5%を占めている。このような火災などを未然に防ぐ目的で、現在販売されているガステーブルには万一の消し忘れに対する自動消火機能(安全機能)が付加されているものが多い。また、安全機能の他には「熱効率が上がった」旨の表現で、省エネが謳われているものが目立つ。そこで、各社の様々なタイプのガステーブルについて、各自動消火機能の作動や省エネが謳われている機種のこんろの効率等に着目してテストし、消費者に情報提供することとした。

結果・現状

 天ぷら油を加熱し続けた場合は、価格帯によらず全銘柄とも油が自然発火する前に自動消火機能が働いた。また、焦げつき消火機能の作動をみるためにカレーを加熱し続けたところ、鍋が焦げついた後に自動消火されたが、天ぷら油過熱防止機能で自動消火されたと思われるものもあった。更に、グリルを使用した場合には、グリル扉ガラス中央部は150℃を超える高温になり、中には250℃に達するものがあった。

 こんろの効率は、省エネを謳っていない2銘柄のうちの1銘柄が5銘柄の中では最もよく、省エネが謳われた銘柄の効率が謳われていない銘柄より明らかによいとは言えなかった。また、こんろの効率は、使用する鍋の径が大きいほど、バーナーは強火力より標準、火加減は強火より中火の方がよくなった。一方、早く加熱できるのは、こんろの効率は悪くなるものの、大きめの鍋を使い、強火力バーナーで強火で加熱する場合であった。

問題点

 自動消火機能を正常に働かせるために、各銘柄の取扱説明書には使用に適する鍋類について記載されているが、商品カタログ等への記載はなく、消費者が購入時にわかりにくい。

 グリル使用時などに本体が高温になる場合があるので、業界やメーカーは、より低温になるような工夫や、高温になってしまう旨を消費者に適切に知らせる必要がある。

 省エネに関連する表示については、消費者に誤認を与えないよう、かつ、消費者が各社の製品を比較しやすいような表現方法の検討が必要と思われる。

今後の予定

 テスト対象メーカー及び工業会にテスト結果の説明会を実施し、その際に改善点などについて要望する。

業界の意見 −たしかな目 2001年4月号より− ※2001年3月6日追加

「パロマ」

「パロマ」より

 焦げ付き消火機能チェックの試験にカレーの焦げ付きを見る試験がありますが、カレーはカレー粉を入れてからはトロ火で煮るのが普通のやり方と思います。沸騰後、中火、弱火にしてテストしてありますが、火力を切り替えるときにすでになべ底の温度が上がってしまっているときには、焦げ付くと思います。また、なべのふたをしている場合としていないときでも、焦げ付きの度合いは違います。

 当社のものが、焦げ付きがきついとされていますが、カレーの炊き上がり後、トロ火にて煮詰めれば焦げ付きはしません。(なべ底が焦げつかない時点でガスをカットします。)

 カレーの焦げ付きテストにおいて、国民生活センターの前提として考えておられる方法をご指導ください。これからの商品開発の資料にしたいと思います。

パロマ工業(株) 技術部 部長 近澤 英雄

「パロマ」への商品テスト部の見解

 今回のテスト条件は、貴社の「カレーの炊き上がり後」と比べると厳しい条件だったと思いますが、作りおきしたカレーを再加熱することは日常よくあることです。また、テストの再現性を考慮し、市販の缶入りカレーを加熱するテスト方法を採用いたしました。テストでは、「カレーの表面に沸騰がみられた時点(なべ底内面中央温度約50℃)で中火または弱火にする」ようにしました。

 今回のテスト条件も含め、適切に機能することが必要と考えます。

「日本ガス石油機器工業会」

「日本ガス石油機器工業会」より

  1. (1)使用に適さないなべの表示について  当工業会では、カタログ・取扱説明書・本体等に表示する旨の取り決めをしていませんが、各メーカーの判断で取扱説明書に記載しているようです。
  2. (2)安全装置の付いた側のバーナー表示について  当工業会では、"調理油過熱防止装置"に関する本体表示の方法として、下記3事項のうち「2種類以上重複表示することを基本とする」旨取り決めており、2000年4月から実施しています。  いずれも"調理油過熱防止装置"に関してお客様に認識していただくための有効な手段であり、つまみ近ぼう部分の表示は、まさに点火動作をするときに揚げもの用こんろの確認と共に注意を促す手段として有効であると考えています。
    • 注意ラベルに、「揚げもののときには、センサーの付いた側で調理する」旨を記載する。
    • 当該バーナー付近の天板に、"あげルック"シールを貼付する。
    • こんろの当該つまみ近ぼうに、「揚げもの用である」旨の表示をする。
  3. (3)トッププレート・グリル扉の高温の件ついて  当工業会の本体表示ガイドラインによって、「使用中・使用直後はトッププレートやグリル扉ガラス窓などの高温部には触らないで下さい。やけど等の恐れがあります」旨の注意喚起をするように指導しています。
  4. (4)省エネ関連表示について  今後、統一した基準を当工業会で検討する予定です。

(社)日本ガス石油機器工業会
技術部 部長 丸山 昭巳


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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