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[2000年10月5日:公表]

家庭用生ごみ処理機の商品テスト結果

実施の理由

 ごみ問題への関心が高まっている中、家庭から出る生ごみを微生物分解や温風乾燥によって処理できるという「家庭用生ごみ処理機」に注目が集まっている。

 また、家庭用生ごみ処理機の低価格化や自治体による補助金制度が増えたことなどもあり、出荷台数が増加している。家庭用生ごみ処理機により"生ごみ"がどの程度減少し、処理物がどのくらい排出されるのか、使用中の騒音やにおい・虫の発生、ランニングコストなども含めテストし、消費者が商品を購入するときに参考となる情報を提供する。



結果・現状

 1日(1回)の最大処理能力1.2〜1.5kgの微生物分解方式(生ごみを微生物により分解、減量化する)のものを4銘柄、温風乾燥方式(生ごみを乾燥・減量化する)のものを1銘柄の計5社5銘柄をテストした。テスト期間中に、4社4銘柄にモデルチェンジがあり、これらも加えテストを行なった。

 テストした結果、生ごみ処理機による生ごみの重量減少率は約73〜93%であった。その場合のエネルギーのほとんどは生ごみの約80%を占める水分を除去するために費やされていた。また、ランニングコストは、銘柄や季節によって異なるが757〜2,767円/月と、かなりの金額となった。さらに、生ごみ処理機から取り出される処理物は、約6.1〜14.1kg(2〜3ヶ月相当)と相当な量になった。その他、騒音は、32〜48dB(A)であり、使用中のにおいは、ふたを開けると「やや気になる」という銘柄が多かった。



問題点

 家庭用生ごみ処理機で処理したものを、堆肥化し園芸や家庭菜園などで利用し、家庭内で生ごみが循環処理されることが望ましいが、可燃ごみとして出された場合、収集・運搬・焼却とさらにエネルギーとコストが消費されることとなり、環境にやさしい使い方とは言えないものとなる。



今後の予定

 テスト対象メーカー及び工業会に対しテスト結果の説明会を実施し、その際に問題点などの改善を要望する。



業界の意見 −たしかな目 2001年1月号より− ※2000年12月6日追加

「田窪工業所」

「田窪工業所」より

 生ごみ投入サイクルが、土、日および祝日、年末年始の1週間は投入なしとなっていますが、家庭から出てくる生ごみは、家庭生活をしている以上、通常毎日排出されるものと考えたとき、今回のテスト内容は実状にそぐわないものとなっていると考えます。

 今回のテスト結果から考察して、弊社「地球の友だち」が、以下の点で、性能が劣っているような内容になっています。

  1. (1) 羽虫やうじ虫が発生したこと
  2. (2) においが気になること
  3. (3) ランニングコストが高いこと
  4. (4) 重量減少率が73%しかないこと(冬季)

 このうち、(1)(2)(4)の項目は、貴センターでのテストにおける生ごみ投入サイクルに起因すると考えられます。原因として、毎週2日以上投入しないことによって、そのつど「お休みモード」にセットされ、加温用のヒーターおよび、かくはん用のモーターが次の投入時までの間停止されてしまいます。その結果槽内温度の低下をきたし、「地球の友だち菌」の活動が著しく損なわれます。一度菌の活動が損なわれると、単にヒーターにより温度を上げただけでは、すぐに活発に働かず、正常な活動までに時間を要します。したがって、生ごみの分解能力が十分に発揮されず、このことが毎週繰り返されるため、性能低下につながったものと思われます。

(1) 虫の発生について
 菌が活発に働かないため、発酵温度(槽内温度)が虫の生育温度を超えるほど上がらず、死滅するはずの虫が生育したものと考えます。(ちなみに正常に活動しているときの内部温度は、55〜60℃)
(2) においの発生について
 においの発生についても、菌が正常に活動できなかったことと、他の雑菌(特に、嫌気性菌)の発生につながったためと思われます。
(3)ランニングコストについて
 ランニングコスト(電気代)についても、発酵温度が十分に上がらなかったため、ヒーターに負荷がかかりすぎたと考えます。また、今回のテストでは、2か月ごとに内容物(培養材含む)を取り替えている様子ですが、毎日1kg程度の生ごみ処理においては、通常3か月程度は十分使用が可能で、弊社の試験においては、4か月以上使用可能なことが実証されています。2か月で取り替えが必要になる可能性があるのは生ごみを毎日1.5kg投入し、かつ気温の上がらない時期です。
 結論として、生ごみを投入しない日が多すぎることにより槽内の環境条件が毎週毎週分断され、安定することがなかった。このことにより、菌の性能が十分に発揮されなかったことによると考えられます。

 今回の試験方法は、弊社として想定外のものであり教えられるところがございましたので、「お休みモード」の設定時間を再考し改善を行う所存です。

(株)田窪工業所 取締役工場長 岩崎 修

「田窪工業所」への商品テスト部の見解

 実生活では、旅行などで生ごみを投入しない日が続く場合も考えられ、可能なかぎりどのような使用状況下でも最良の状態で運転されることが望まれます。

(1) 虫の発生について
 虫の発生が、生ごみを投入しなかった日が続いたことに原因があるとされていますが、通常の使用ではこのようなことは十分に起こりうることと考えております。
(2) においが気になること
 においは、投入する生ごみの種類や庫内処理物の状態などで異なってきますが、「地球の友だち」で処理された内容物は他銘柄で処理された内容物より水分が多いことなどが、においの一因となっている可能性があります。
(3) ランニングコストが高いこと
 休日のあとの使い始めの1日と生ごみを投入し続けた日の消費電力量を比べると、気温の高い夏も、気温の低い冬も大きな違いは見られませんでした。
 また、チップの交換サイクルは、各銘柄とも取扱説明書に記載されているチップサイクルのうち、短いほうを採用しました。「地球の友だち」の場合、2〜3か月と記載されていましたので、2か月でチップ交換をしました。
(4) 重量減少率が73%しかないこと(冬季)
 冬季における毎日の生ごみ重量減少率を見ると、生ごみを投入しなかった休止日のほうが投入した日よりもよい結果となっており、必ずしも生ごみを投入しない日が続くことが生ごみの減少率を悪化する要因とはなっていませんでした。



本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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