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[2000年3月7日:公表]

軽自動車(新規格)の比較テスト結果

実施の理由

 平成10年10月に販売された新規格の軽自動車は、軽衝突時の安全性を向上させるため、長さで10cm、幅で8cm大きくなったが、環境性(燃料消費率等)や走行性、居住性が銘柄間でどのように異なるのか気になるところである。平成12年4月から装着が義務化されるチャイルドシートの装着性や参考車(リッターカー)との違いなども調べ、消費者が商品を購入するときに参考となる情報を提供する。

結果・現状

 新規格の軽自動車の中でも販売台数が多いミニバンタイプ4銘柄と参考車(リッターカー)1銘柄の計5銘柄をテスト対象とした。

 高速走行時の燃費で銘柄間に違いがあったほか、走行性能では回転半径や加速性、ブレーキの作動性などの点で違いが見られた。また、使用性では、車体の取り回しやシートの快適性・操作性、小物入れの使いやすさ、荷室の使いやすさ、チャイルドシートの装着性などで銘柄間の違いが見られた。参考車は、高速燃費や走行性(加速性等)などで軽自動車より優れている傾向にあった。

問題点

 どの銘柄にもパワーウインドウが装備されていたが、パワーウインドウに体の一部を挟み込んだときウインドウガラスが停止・反転して開く挟み込み防止機構の装備状況に違いが見られた。

今後の予定

 テスト対象メーカー及び工業会に対しテスト結果の説明会を実施し、その際に問題点などの改善を要望する。

その他

 道交法が改正され平成12年4月から6才未満の年少者にはチャイルドシートの装着が義務化されることから、誰もがチャイルドシートの装着が簡単・確実に行えるように改善への取り組みが必要である。

業界の意見 −たしかな目 2000年6月号より− ※2000年5月8日 追加

ダイハツ工業より

(1)前席居住性について
 当社の調査では、シートクッション幅は、ムーヴが495mmに対し他車は485〜510mmと同等寸法を確保しています。
 ただし、今回シートが狭いとの評価をいただいたのは、シートのサイドサポート性を高め走行中の体を支えることに重きを置いたためと推測します。
(2)シート操作のしやすさについて
 ムーヴのワンタッチ自動格納シートは、現在お客様から非常に高い評価をいただいております。
 ただし、ご指摘のシート固定バンドについては、今後改良していきたいと考えます。
(3)内装の質感について
 ムーヴの評価が低いのは、天井材が不織布ではなく、樹脂である等によるものと推測します。今回評価いただいた車両の天井材は、PP(ポリプロピレン)の単一材質で完全なリサイクルをねらいとして開発しました。
 今後、さらにリサイクル技術と内装質感レベルアップの両立を検討してまいります。
(4)走行性について
 昨年7月にご評価いただいたムーヴCLは、エンジンがSOHC6バルブ仕様でしたが、現在当社ムーヴは平成11年秋以降に車種構成変更しており、現在この価格帯ではカスタムLセレクションが選択の対象になります。
*カスタムLセレクション:3速A/Tコラム式、車両価格=109万9000円、ABS=3万5000円、合計=113万4000円。
 エンジン仕様=659CC、水冷直列3気筒、DOHC 12バルブ DVVT
 カスタムLセレクションでは、従来のCLに比べて以下のとおり性能向上になります。
*エンジン性能:最高出力=58ps/7600rpm、最大トルク=6.5kgf・m/4000rpm
*燃費:市街地=4.1%向上、高速=9.9%向上
*加速性能:追い越し加速(40→80km/h)=6.7%向上、発進加速(0→400m)=3.8%向上
 いずれも社内計測データですが、トップレベルの性能を確保しています。
(5)環境性について
 昨年秋の改良(DVVTエンジン車カスタムLセレクション含む)で、平成12年排出ガス規制を先行クリアしており、低公害車優遇税制が受けられます。

ダイハツ工業株式会社 製品企画部 チーフエンジニア 越田 幸男


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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