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[2000年2月7日:公表]

レーヨンを混用した衣料品の商品テスト結果

実施の理由

 衣料品の洗濯にあたっては、経済性や汚れ落ちの不満足感などの理由から「水洗いができない」表示があっても、家庭で洗濯する実態があり、また、ドライクリーニング表示の衣料品が洗濯できるという洗剤も販売され、取扱い絵表示どおりには扱われない場合がある。国民生活センターを含む各地消費生活センターには家庭洗濯によるトラブルが多数寄せられている。

 最近のレーヨンは他繊維との混用のものも増え、生地の加工等開発も進み、水洗い可能な衣料品も販売されている。そのため、同じような組成表示の衣料品でも、「水洗いはできない」表示のものと「水洗いができる」表示のものがあり、取り扱いについての情報が混乱している。このような状況から、レーヨンを混用した衣料品について、消費者の理解が十分ではないように考えられるため、商品選択や取り扱い時の情報を提供することにした。



結果・現状

 「水洗いができる」表示のものは、家庭洗濯で問題はなかったが、「水洗いはできない」表示のものには、水洗いができるものとできないものがあった。中でも織物は、縮みやそれに伴う外観変化が起きやすく、家庭洗濯より表示どおりのドライクリーニングのほうが良かった。編物では、レーヨンの混用率が多いものに問題が生じやすかった。従って、レーヨンを混用した衣料品の場合は、購入時点で家庭洗濯を希望する場合は、「水洗いができる」表示のものを購入することが望ましい。



問題点

 合成繊維との組み合わせで、レーヨンの混用率が約50%以下の衣料品では、「水洗いはできない」という表示があっても、弱い手洗いをすれば家庭洗濯できるものがあった。また、新品時の生地や縫製に問題のあるものがおよそ1/3の銘柄に見られた。



今後の予定

 テスト対象メーカーや業界団体に結果を説明し、上記の表示上の問題点や新品時の外観、縫製の問題点などについて改善を要望する。



業界の意見 −たしかな目 2000年5月号より− ※2000年4月6日 追加

「トゥモローランド」

「トゥモローランド」より

 レーヨン混用の素材については、特に縮みに関するクレームが多いため、素材データに基づいて洗い方の表示および付記用語等による注意を実施しています。お客様サイドの判断で水洗いされた結果、形態変化等が起こる場合が多く、各洗剤メーカーの「ドライマークが洗える」という洗剤の表示等をうのみにしている感があります。そしてそのクレームがなぜ服のほうにくるのかがとても不思議です。着用中に大雨に降られるというような避けられない事故もありますが…。ドライクリーニングと水洗いとの根本的な違いを、本当にわかっている方がどれほどいるのか、水を使う、使わないの差が表示の違いになっているということがほんとうに理解されていないことが、いちばんの危険性という気がします。

(株)トゥモローランド 商品部 生産 品質管理 奥田 恭子

「トゥモローランド」への商品テスト部の見解

 消費者が「水洗いはできない」表示のものを洗濯した背景の一つに、レーヨンを混用した衣料品の中に、同様の組成で「水洗いができる」表示のものと、「水洗いはできない」表示のものが混在していて、取り扱い情報が混乱している状況にあることなどが考えられます。

 今回のテスト結果では、「水洗いはできない」と表示されていたものの中に、実際は水洗い(中性洗剤での弱い手洗い)で着用上問題ないものがありました。

 以上のことから、衣料品業界に対しても、取り扱いの注意を払えば水洗いできる衣料品には、取り扱い方についての情報を添えて、できるだけ「水洗いができる」という表示を付けていただくような検討を望みたいと思います。




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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