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[2000年1月6日:公表]

APSコンパクトカメラの比較テスト結果

実施の理由

 「APS(アドバンスト・フォト・システム)カメラ」は、1996年に発売された。それ以降徐々に市場に浸透し、特に「コンパクトカメラ」と呼ばれる市場での1998年(1〜12月)の国内出荷台数は、35mmフィルムを使用するコンパクトカメラが208万台、APSコンパクトカメラは149万台と市場の約4割を占めるまでになった。そこで、従来の35mmカメラとの違いや銘柄間に性能や使用性にどのような違いがあるのかを、APSコンパクトカメラ5社5銘柄、参考品として35mmコンパクトカメラ1社1銘柄を選びテストした。

結果・現状

 APSカメラには、(1)カートリッジタイプのフィルムを採用しており、そのためフィルム装填が従来の35mmフィルムに比べ簡易である、(2)APSフィルムが35mmフィルムより小型であるために、カメラが小型で携帯性の面で優れたものがある、(3)35mmカメラよりも横長のタイプを基本とするファインダーを持ち、3種類のサイズのプリントが可能である、(4)フィルムの撮影途中交換が可能(MRC機能)であり異なる機種間でも交換が可能である、(5)タイトルを写真裏面に印字できる、(6)フィルム面への様々なデータ記録に対応可能である、といった特徴が見られた。

 しかし、フィルム面積の大きさも影響して従来の35mmカメラに比べA4サイズ程度のプリントでは質感、立体感の面で劣っていた。また、横長のフィルム及びプリントを使うにもかかわらず、プリントの周辺部分が暗く写ることがあった。

問題点

 APS独自のMRC機能やタイトル機能に対応していないカメラがある、ラボから現像時に渡されるインデックスプリントのサイズがラボ毎に異なる、フィルムの種類が充実していないこと等の問題があり、APSがシステム全体として充実される必要がある。

 またAPSカメラは、撮影情報をフィルムへ書き込むことによってラボでその情報を補正時に役立てるという「PQI機能(プリント品質向上機能)」を持つが、フィルム面へ書き込まれる撮影情報は各APSカメラ毎に異なり、書き込まれる撮影情報の種類についてもカタログ及び取扱説明書には詳しい説明はない上に、ラボについてもこれらフィルムに書き込まれた撮影情報のうちどの項目をどのように利用しているのか分からない。消費者により多くの正確な情報の公開が必要である。

今後の予定

 テスト対象メーカーにテスト結果の説明会を実施し、その際に改善点などについて要望する。

業界の意見 −たしかな目 2000年4月号より− ※2000年3月7日 追加

「富士写真フイルム」

「富士写真フイルム」より

 解像力評価における望遠側の中心解像力が25本/mmの結果は本来のEPiON3000の性能とは異なっています。

富士写真フイルム(株) 光学機器事業部・開発部 品質保証担当課長 有坂 正行

「富士写真フイルム」への商品テスト部の見解

 今回のテストではレンズ単体の解像力性能を調べているのではなく、カメラとしての解像力性能を調べています。そのため、オートフォーカス機構の性能も解像力性能に影響することになります。

 解像力が望遠側で低めに出たのは、オートフォーカス機構の影響でピントが甘くなったためと考えられます。

「ミノルタ」

「ミノルタ」より

(1)タイトル機能の使用書説明不足について
 当機種におきましては、12か国語のタイトルに対応しております。タイトルリストにつきましては、出荷地域別に付属のタイトルリストを変えております。日本国内出荷品に関しましては、使用頻度の高いと思われる日本語、英語のリストを添付しております。
 海外の出荷先に対しましては、各国の地理的状況、多言語地域も考え12か国語のリストを添付しています。
 国内におきましては、添付の2か国語以外の言語リストをお望みの消費者の方には、サービス窓口にて無料でリストをお渡ししてますが、使用書上、今回ご指摘を受けました不親切な点がありますので、次版より改善いたします。
(2)「ファインダーCHP表示が見づらい/セルフ発光部が小さくて見づらい」について
 今回の結果を参考に、今後とも消費者の皆様に満足していただけるよう努める所存です。
(3)撮影中の不具合について
 今回のテストで発生した不具合につきましては、構造的な問題ではなく、フィルム室を固定しているレバー等に何らかの不具合があり、三脚を使っての撮影操作時にカメラに荷重等がかかったため発生したものと推定いたします。今回の指摘より、さらなる調査と改善に努めてまいります。

ミノルタ(株) カメラ品質保証部 品質保証3課長 小堺 克巳


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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