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[1999年11月22日:公表]

冬に多く重症になりがち…… 高齢者のやけど

実施の理由

 「やけど」は「擦り傷・打ち身」や「刺し傷・切り傷」とともに危害情報(病院情報)の中では常に上位を占める傷病の一つである。しかも比較的軽いけがで済むことの多い擦り傷や切り傷などに比べ「やけど」は症状が重くなりがちである。なかでも高齢者のやけどは深刻なケースが多く、最近5年半の間のやけどによる死亡者10人のうち9人が65歳以上の高齢者である。そこで、高齢者のやけどが多くなる冬を前に消費者への注意事項をまとめた。



現状

 1994年度から現在(99年9月現在)の5年半の間に危害情報システム(病院情報)には、6,177件のやけどによる被害が報告されている。そのうち65歳以上の高齢者は、532件で全体の8.6%である。季節的にみると、0〜64歳の他の年齢層では「花火」によるやけどが多い8月が最も多いが、高齢者は夏は比較的少ない。高齢者は12月が最も多く、次いで1月、2月の順で冬期に多い。



特徴

 通院・入院を要したケースが高齢者532件中469件で、全体の9割を占める。危害の程度別では、死亡の9件を含め32件(6.0%)が重症以上である。他の年齢層をみると、重症以上は1.3%(72件)にすぎないので、高齢者のやけどが、いかに重い症状になるかがわかる。 高齢者のやけどを商品別にみると、かいろ、ごみ焼却などに使う燃料等、医療用具・器具、湯たんぽ、あんか、ろうそくなどは、他の年齢層での上位商品には入ってない高齢者特有のものである。 ごみ焼却などに使う燃料等及びろうそくは、着衣着火によるやけどが多く、かいろ、湯たんぽ、あんかなどによるやけどは「低温やけど」と考えられるが、「低温やけど」全体の158件中65件(41.1%)が65歳以上の高齢者である。 また、やかんなど熱いものを持って運んでいる際、「つまずいて転倒し」、「手が滑り」、「よろけて触ってしまい」、その結果、やけどを負ったという身体機能の衰えからくる2次的被害と考えられるケースが少なくない。 高齢者の皮膚は若いころの半分以下の厚さのため同じ熱量でも倍以上の深さのやけどになる、また、突発時への反応が遅く熱源に接触している時間が長くなるため、重症やけどになりやすいといわれる。



その他

 1999年6月に公表した特別調査報告書「家庭内事故−その実態を探る」を基にした情報である。




本件連絡先 消費者情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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