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[1999年8月6日:公表]

低糖、低脂肪などをうたったヨーグルトの比較テスト結果

実施の理由

 ヨーグルトはカルシウムの供給源として、牛乳と並んで利用頻度の高い食品で、最近では健康面や味覚面から様々なうたい文句を付けたものが多く販売されている。

 そこで、銘柄名やうたい文句に「低糖」「低脂肪」「無脂肪」などの表示があり、低エネルギーを期待させるヨーグルトを対象にテストを行い、一般的なヨーグルトであるプレーンタイプヨーグルト(製品に付属する砂糖1袋の全量を加えた場合)と比べた。

結果・現状

 栄養面については、エネルギーが低い傾向にあったものが「低脂肪」や「低糖・低脂肪」表示の銘柄で、高い傾向にあったものが「低糖」表示の銘柄であった。また、「無脂肪」表示の銘柄は脂質量が0.5g未満(100g中)であったが、たんぱく質量や糖質量が多い傾向にあり、エネルギーは、プレーンタイプに比べ低い銘柄もあったが、逆に高い銘柄もあった。結果としてプレーンタイプより低エネルギーであったのは19銘柄中10銘柄であった。

 このような現状から低エネルギーを期待して商品選択する場合、必ず栄養成分表示を確認して購入する必要がある。

 なお、「低脂肪」などの強調表示については、栄養表示基準に従う必要があるが、1銘柄を除いて、基準の内容を満たしていた。

問題点

 「低糖・低脂肪」表示に関して栄養表示基準の区分で低糖は相対表示、低脂肪は絶対表示が取られていた。同じ表示の中に意味の異なる表示が併用されており、消費者へ誤認を与えないよう改善が必要と考えられる。

 また、特定保健用食品に許可された表示と同様の表示が、一般のヨーグルトにも見られ、栄養改善法の趣旨に沿って表示の見直しが求められる。

今後の予定

 テスト対象メーカー及び関係業界にテスト結果の説明を実施し、改善点について要望する。

業界の意見 −たしかな目 1999年11月号より− ※1999年10月4日 追加

「明治乳業」

「明治乳業」より

「明治ブルガリアヨーグルトLB81低糖(200g)」低糖表示について
標記の件につきましては、栄養表示基準の適用範囲を逸脱するものではないとのご理解をいただいているものと存じます。
 ご指摘の部分につきましては、消費者の皆様に「低糖」の根拠がわかりやすくなるよう、順次「低糖」表示のそばに低減率を記載するようにいたします。

明治乳業(株)市乳マーケティング部 市乳マーケティング部長 松沢 正

「全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会」

「全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会」より

(1)「特定保健用食品との表示上の区分は」について
 ヨーグルトや乳酸菌飲料は、乳酸発酵した自然の風味と含まれる乳酸や乳酸菌による整腸作用が期待できる食品として消費者には広く認識されております。
 特定保健用食品は、これらの食品が法的規制の範囲で使用している表示と同じような文言を使用しているため、消費者には区別し難い点があるのではないかと思われます。
 特定保健用食品の認可を得るためには、その作用機能を研究した文献等で審査されており、確認された事項について明確な表現で消費者に伝えるべきと考えます。
(2)「菌が生きたまま腸まで届くという表現は気にしなくともよい」について
 乳酸菌の機能性で、発酵乳乳酸菌飲料に使われている乳酸菌の中には、有害菌の抑制・腸内感染抑制や免疫機能を高め、外敵に対する抵抗力を増強させるなどの健康維持に有効な働きをすることが最近の研究でさらに確認されつつあります。
 これらの知見が得られる乳酸菌やビフィズス菌は、胃液や胆汁酸に耐え、胃や十二指腸を通過して腸で増殖できる菌種であることが必須要件とされています。

(社)全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会 事務局 事務局長 土川 英三

「全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会」への商品テスト部の見解

(1)について
 特定保健用食品ではない一般的なヨーグルトにおいて「おなかにやさしい」などの表現が妥当であるとするならば、特定保健用食品における表示との調整が必要と考えます。いずれにしても、行政および業界への要望としてあげたように消費者にとってわかりやすい表示となるよう望みます。
(2)について
 乳酸菌の機能性についてのご指摘は、腸内に定着するビフィズス菌などの有用菌の効果と考えられます。有用菌を増やすことが、ご指摘のような効果につながるわけですが、菌が生きたまま腸まで届いたとしても、一般的にその菌が腸内に定着して効果をもたらすわけではないとされています。表示に際して、消費者に誤解を与えないよう配慮していただきたいと考えます。

本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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