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[1999年6月4日:公表]

特別調査 家庭内事故に関する調査報告書 家庭内事故−その実態を探る

実施の理由

 全国20の協力病院から商品関連事故データを収集している国民生活センター危害情報システムには多くの家庭内事故が報告されており、特に乳幼児の事故件数は突出している。また、高齢者の事故も少なくない。乳幼児や高齢者のような危険回避能力の劣る層に多く発生している家庭内事故を減少させるための方策を考えることは、少子・高齢化が進む社会にあってますます重要になってくる。そこで、国民生活センターでは、家庭内事故の防止策等について検討することとし、手始めに既存の統計データから家庭内事故の実態を分析することとした。



結果・現状

 危害情報システムに協力病院から報告されている商品等による事故情報は、1992年8月から98年12月までで56,040件ある。この中で家庭内事故は28、464件あり、51%(事故発生場所不明分を除くと56%)を占める。

  • 事故にあった人の年齢は0〜4歳のいわゆる乳幼児が39%と突出している。低年齢層では男性、高齢者では女性が多い。
  • 事故発生場所は「居間」「台所」「階段」が多い。イギリスの家庭内事故調査システムと比べると、わが国では「台所」「浴室」の割合が高いのに対し、イギリスでは「庭」の割合が高く、住宅の構造や生活習慣の違いがうかがえる。
  • 事故にかかわった商品等では「階段」が圧倒的に多く、次いで「包丁」「たばこ」である。
  • 全体的に「擦過傷・挫傷・打撲傷」が多い中で、0〜4歳児では「異物の侵入」「熱傷」の割合が高い。
  • 全体では「軽症」が多いが加齢とともに「中等症」「重症」の割合が高くなり、特に65歳以上の高齢者でその割合は高くなる。「死亡」も75歳以上の後期高齢者の割合が最も高い。


問題点

 家庭内事故は、乳幼児や高齢者に多く発生しているのが最大の特徴である。 しかも乳幼児や高齢者の家庭における死亡事故は、社会問題化している交通事故死より多いことにまず注意する必要がある。

 家庭内事故のうち、「階段」「浴槽・風呂場」などの住宅関連事故は3割を占め、その他の商品と比べてけがの程度が重いものが多く、高齢者の事故の割合が高い。

 家庭内で思わぬ事故にあうのは、家の中は安全なはずという思い込みなど居住している人の意識もあるのではないか。その結果、安全に対する配慮をおろそかにしている、ことなども事故の背景にあると考えられる。



今後の予定

 この1999年3月に完成した「家庭内事故解析棟」を有効に活用し、家庭内事故の問題解決に向けての方策を検討する。




本件連絡先 消費者情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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