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[2007年1月26日:公表]

キャンディー状のチーズを食べた1歳9ヵ月の男児が窒息事故

相談の概要

昨年12月下旬、国民生活センターの相談窓口に以下の相談が寄せられました。

 2006年7月下旬、保育園の給食に出されたキャンディー状のチーズ(直径約2センチ、厚さ約1.5センチの円筒状のチーズを一粒ずつ包み紙に包んだもの)を口に入れた1歳9ヵ月の男児が、チーズをのどに詰まらせ、危うく窒息死する事故が発生した。

(事故発生地:南関東)

 当センターで、当該チーズの外袋と透明の包み紙を確認したところ、当該チーズはプロセスチーズに分類されるもので、外袋の裏面にある原材料名、内容量、製造者等の情報が記載された一括表示の下には、「小さなお子様やおとしよりにはノドにつまらせないようにご注意ください。」と注意表示がありました。また、包み紙にも、かなり見にくいですが、「ノドにつまらせないようにご注意ください。」との印字がありました。

 当該チーズの製造者に問い合わせたところ、「過去に、窒息に至るような事故事例は1件も把握していません。しかし、チーズの形状からして、小さなお子さんやお年寄りがのどに詰まらせないように、注意表示を行っています」とのことでした。

 また、PIO-NETに同種事例が入力されていないか調べたところ、1996年4月に同様の形状のチーズ(今回の相談事例の商品とは別のメーカーが製造した商品)を食べた1歳2ヵ月の男児が、チーズをのどに詰まらせ、窒息しそうになった事例がありました。

 今回の相談事例では、保育園の適切な対応により事なきを得ましたが、このような事故が起これば、死亡に至る可能性もなくはありません。家庭のみならず、幼児を預かる施設などで、このようなタイプのチーズを食べさせる場合は、注意しましょう。

事故時の状況(保育園の園長がまとめた事故の報告書より)

 保育園の給食に出したキャンディー状のチーズを園児が口に入れ、ふた噛み程度した直後、口を開けたまま体を動かさなくなる状態となり、異常に気づいた保育士が直ちに看護師を呼びました。保育士が園児を逆さまにして背中を強く叩きましたが、顔面が蒼白になり、唇がみるみるチアノーゼ化したため、看護師が園児をひざに乗せ、逆さまにして、背中を強く叩いて吐かせたところ、チーズの一部が出てきました。

 この時点で119番通報し、救急車を要請しました。園児はなお顔色が青ざめていて、呼吸音に引っかかるような音があったため、引き続き保育士が園児をひざに乗せ、みぞおちを圧迫しながら、逆さまにして背中を強く叩きました。これを続けながら、さらに看護師が口の中に指を入れ舌根を強く押すと、粘り気のあるチーズの残りの欠片を嘔吐し、大きな声で泣き出し、顔色も赤みを取り戻しました。この後、呼吸音にも異常はなく、健常な状態に改善しました。

 救急車が到着し園児を病院に搬送して、医師の診察を受けたところ、「肺の呼吸音もきれいなので、レントゲン撮影もしなくてよい、問題はありません」という診断でした。


本件連絡先 危害情報室
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。