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[1999年2月4日:公表]

「センナ茎」等を利用したダイエット茶類の比較テスト結果

実施の理由

 センナは便秘緩和の薬として主に葉が利用されているが、「センナの茎」は医薬品としての規定が無いためか、「ダイエット茶類・食品」に利用されている。

 そこで、「オナカをきれいに」、「ダイエット」、「スッキリ」等の表示がある、「センナの茎入り」のダイエット食品群を中心に、センナの薬効成分のセンノシド含量や残留農薬等の品質面、衛生面や表示面についてのテストを行ない、消費者が利用する上での注意点等について情報提供することとした。



結果・現状

 ダイエットや便秘の解消に効果があるようなイメージの商品には、緩下剤として使用されるセンナの薬効成分のセンノシドが1g当たり0.1〜10.1mg(平均3.4mg)含まれていた。

 センナは医薬品として主に小葉(葉の一部)が使用されており、センノシドを1g当たり10mg以上含んでいる。また、食品に利用されるセンナ茎にはセンノシドは含まれていなかった。そこで、センノシドが検出された銘柄に医薬品のセンナ小葉が使用されていないか、茶類について形態的な鑑別を行った。その結果、茶類26銘柄中、センナ茎の表示のあった24銘柄に共通して含まれていたのはセンナ茎ではなくセンナ葉軸であった。また、16銘柄には医薬品として扱われるセンナ小葉が含まれていた。また、センナに関する表示のなかったその他の茶類2銘柄はセンナ小葉の割合が高かった。



問題点

 センナ小葉が検出された銘柄は、薬事法違反に相当すると考えられる。

 センナ葉軸は葉の一部であり、分析した結果ではセンナ小葉と同程度のセンノシドが含まれていた。センナ葉軸は医薬品であると明確に規定されていないが、食品として扱われるものではない。また、錠剤について使用部位を確認することは出来なかったが、センノシドが検出されていることから、センナ葉軸やセンナ小葉が含まれている可能性が考えられ、食品として流通することに疑問が持たれる。医薬品のセンナと同程度のセンノシドを含有するセンナ葉軸が食品中に含まれていることは問題であり、今後、流通におけるセンナ茎とセンナ葉軸の区別を明確にすると共に、医薬品として明確に規定されることが望まれる。



今後の予定

 テスト対象メーカーに対し、テスト結果の説明会を実施し、その際に改善を要望する。



その他

 アンケート調査結果では、便秘経験者は便秘経験の無い人に比べて、便秘向きの健康食品を利用して下痢を経験している人の割合が高かった。これに、センナの葉軸や小葉が関与していることも推定され、消費者に情報提供とアドバイスを行う。



業界の意見 −たしかな目 1999年5月号より− ※1999年4月6日追加

「メタボリック」、「オリヒロ」、「吉岡食品」、「昭和商事」、「タキザワ漢方廠」、「太陽食品」

「メタボリック」より

 センナ茎はインドから食品として輸入し、関税検査を合格した原料を使用しています。薬用部位は小葉であり、葉軸や果実は異物と規定されているため、小葉以外の地上部を茎として使用しています。葉軸は医薬用とも食用とも指定されておらず、原料業者は葉軸を含んだものを茎として扱っており、私どももそれを是としてまいりました。東京都では、センナ茎にはセンノサイドという1−a成分に該当する成分が含まれる場合があり、含まれること自体に問題はないが、含有する旨を標榜できない、と健康食品取り扱いマニュアルで原材料表示を指導しています。

 今回の新聞発表および『たしかな目』は、いたずらに危機感や不信感を与えた内容で、大手スーパーでは即日取り扱い停止という状況を招くなど、非常に市場が混乱しました。厚生省、東京都の統一見解、ならびに業者への指導をしたうえで、それぞれの立場からの意見を同時に発表してください。

 発表順…商品の一覧を発表する場合、どういう順番で記載されているか根拠を明確にしてほしい。五十音順などのようにするのが妥当ではないか。

 小葉混入の基準…「医薬品として扱われる小葉が24銘柄中16銘柄から検出され、薬事法違反と思われる」とあるが、小葉の切片が2から5個入っていても薬事法違反というのは厳しすぎると思う。

 医薬品的な効能効果…当社商品「快々通々新どくだみアロエ茶」に記載の「朝の正しいリズムをお望みの方」というのは医薬品的な効能効果ではなく「朝の水コップ1杯、お茶1杯の習慣」を表現したものです。

(株)メタボリック 商品開発課 課長 隅谷 昭子

「オリヒロ」より

要点1
 茎と小葉および葉軸の判別方法を写真を使って具体的に提示願う。
 行政側の意見を尊重して製品化したメーカーとしては、国センの判断方法についても行政側の意見に基づいた内容にしてほしかった。独自の判断で報道しているのであれば、その判断内容についても写真などで具体的に示していただき、統一した判断基準として今後の参考としたい。
要点2
 掲載内容にミスが多すぎる。どのようにチェックしているのか。出版延期などの責任ある行動を起こさない理由を知りたい。
 掲載された形態鑑別に表示ミスが8個所見つかっている。正誤表という形で訂正されていたが、これら収載内容は表示内容の校正は行われているのか。あまりにもずさんで容易に掲載されている。同様に、検査内容や判定内容もずさんなやり方で行なっていたと思われてもしかたがない。結果の信頼性にも当然疑問が残る。さらに、メーカー説明会があった当日にミスを指摘したにもかかわらず、正誤表の作成だけで出版物に対しては発売延期等の対応を行わなかった理由を聞かせていただきたい。影響力のある出版物を発行するのであれば当然責任も伴うはずで、メーカーが要望したにもかかわらず、できないのではなくやらないのは怠慢ではないか。
要点3
 責任の所在があいまいなまま問題点だけを報道。
 葉軸の取り扱いについては国センも指摘しているとおり判断があいまいである。ならばこの基準を設定することが先決で、その後のメーカー動向を見て今回のテストは実施されるのが正論と考えるが、そこまでの配慮がないのはなぜか。

オリヒロ(株) 薬品健康食品事業部 学術課 課長代理 冨田 順一

「吉岡食品」より

「オナカをキレイに」の表現が、「特定の部位への痩身効果表示」との問題提示をいただいております。

 当社としてはそのような、特定の効果表示をねらって表示したものではなく、企画段階でもっと注意して企画を行わなければと痛感している段階で、表示法・薬事法とも照らし合わせ善処していきたいと考えています。

 ただ、現状を踏まえて思うことは、どこへ相談して企画を進めていけばよいのか相談窓口を教えていただければ幸いです。

 企画段階で関係機関に相談しても「コンサルタントはしていません」とか「所轄外なのでお答えできません」「所轄の担当者(地域)によって異なるのでお答えできません」等のお返事が多く、事前の調査に苦慮しているのが現状です。何かよい方法、窓口を教えていただけるようお願いします。

吉岡食品(株) 企画部 企画部長 吉岡 俊雄

「昭和商事」より

 昭和商事(株)製品と、当該行政担当係との関係

  1. (1)今回、テレビ、新聞等に写真入りで「健康食品」センナの茎茶、下剤の葉が入っていますヨ、「薬事法違反」改善を求める、旨報道ございました。昭和商事(株)の企業哲学、企業理念は法律を犯すことは絶対にしない。お客様にほんとうに喜んでいただける品をつくっていこう。この一点で、26年健康茶を販売し続けております。
  2. (2)昭和商事(株)は新製品および原料使用および表示に関することはすべて、担当薬事課にまず相談に行きます。そして薬事課より指導していただいてから、OK出てから印刷し製品化しております。センナの葉と実は医薬品、センナの茎は健康食品として使用OKと薬事課より言われ、ただいま使用しています。
  3. (3)何か問題ある場合は、担当薬事課から当社へ指導ございます。
  4. (4)今回の件はありがた迷惑です。消費者が見たらどう思うでしょうか? 会社の信用なくなります。売り上げ減少したらどう責任とってくれますか。
  5. (5)今回のようにマスコミに報道する前に、厚生省と担当薬事衛生課と国民生活センターとで「センナ茎」の件で会議をして、それをまじめに法律を厳守している各会社に伝達し、指導することが、正しい物事のあり方です。もっと上記3機関でしっかり会議し、結論出たらメーカーへ通達することで、業界の適正化を図るべきと考えます。
  6. (6)当社は担当課の指導の下に動いています。薬事法違反はしておりません。
  7. (7)上記3機関の会議での結果に対しては、当社はその指示に従います。

昭和商事(株) 代表取締役 一条 善男

「タキザワ漢方廠」より

  1. センナ茎の取り扱いおよびセンノシド含量について
     当社を含め、おおかたの業者は、現物の茎を持参し、指導に従って使用しております。これらは3.0〜4.0mg/gのセンノシドを含有しています。センターのテストでは事実上0.0mg/gとなっていますが、何検体くらいの結果をもって、結論付けたのでしょうか? 行政も国センも無視できない業者の立場はどのようにすればよいのか?
  2. 葉軸と茎との形態分析における鑑定方法、鑑定基準について、具体的に示していただきたい。
  3. 2月8日付けで、評価表中の「センナの形態鑑別」について訂正がありました。各社この点については、たいへん神経質になっており、また小葉混入防止のため、いろいろ努力をしております。
    (注:この件に関連し、「オリヒロ」の要点2と同趣旨の質問と意見がありましたが紙面の都合上省略します)

(株)タキザワ漢方廠 大宮工場 工場長 山下 進

「太陽食品」より

 残留農薬に関し、当社で分析機関へ依頼テストした結果('96年8月26日)は、BHC、DDTとも検出せずでした。その数値の差があまりにも大きいので疑問を感じます。

太陽食品(株) 常務取締役 荒川 安城

「メタボリック」、「オリヒロ」、「吉岡食品」、「昭和商事」、「タキザワ漢方廠」、「太陽食品」への商品テスト部の見解

1 センナの葉と茎の取り扱い

センナの小葉は食品中から微量でも検出されますと薬事法違反に相当します。センナの葉は小葉と葉軸で構成され、食品に使用できる茎とは区分されるべきです。

  1. (1)センナの小葉が数片含まれる場合や葉軸が混入した場合の判断は、厚生省の見解に基づき行っています。
  2. (2)センナの葉軸に関して、「行政の指導に従ってセンナ茎を使用しているので問題ない」とありましたが、センナ茎配合の全銘柄から葉軸が検出されています。
     形態学的に茎と葉軸は区分されるべきで、行政当局は確かに茎に関しては食品としています。しかし、葉軸に関しては食品として扱われるものとの見解はありません。原料段階において茎と葉軸の区分した使用が必要です。
  3. (3)センナの形態鑑別は、生薬の形態学を研究している専門家に依頼して実施しました。鑑別法の概要は、肉眼および実体顕微鏡下での外観観察によってセンナ小葉、葉軸(葉柄を含む)、茎(花柄を含む)等に分別し、さらに、切片を作成し顕微鏡による内部形態観察を行い確認しました。
    外部形態…茎は円柱状ですが、葉軸は対になった跡(葉枕)、さらにくびれが観察され、これらが区別点となります。
    内部形態…葉軸の断面では、中心に大きな維管束と、茎にはない左右上方(内軸面方向)にある1対の細い維管束が観察され、これが区別点となります。
  4. (4)センナ各部のセンノシド量を測定した標本は、育種管理された花が終わり果実の成熟期のもので、育種と形態学の専門家が、各部由来に区分し測定用試料としました。
     今回、茎のデータとして複数の提示がありましたが、測定に際しては通称「センナ茎」なのか、葉軸を含まない植物形態学上の「茎」なのかを確認する必要があります。
  5. (5)表示について、一部の銘柄に関しては担当課と相談し製品化しているとのことでしたが、消費者にとって効能効果と受け取られないかとの観点から評価しました。
  6. (6)茎のセンノシド含量について、3.0〜4.0mg/gという数値が示されています。当センターでの分析値は、内藤記念くすり博物館より提供の標本センナは0.0mg/乾物g、また幼若なセンナ栽培品は0.3mg/乾物gでしたが、ごくわずかでしたので文中ではセンノシドを含まないとしました。
2 公表について
  1. (1)商品の掲載順は順不同でしたが、今回の業界の意見は、ご報告以外は商品の掲載順としました。
  2. (2)評価表中、センナの形態鑑別の( )の付し方に誤りがあった点に関して、関係者に連絡をし、また前号の『たしかな目』でも正誤表を載せて訂正しました。現状の商品により消費者が被害を受けることの未然防止を優先し対処しましたが、今後、データの掲載に関しては慎重に取り扱う所存です。
     農薬のデータは収穫期などにより異なると思われますので、少なくとも年1回は確認する必要があるかと思います。残留農薬のデータを含め、テスト結果は今回購入した商品のみに関するものです。
  3. (3)公表は行政との意見調整後にすべきとの意見がありました。本テストは消費者支援のための情報提供を第一の目的として行っています。薬事法にかかわる部分については行政的な判断と矛盾のないよう、行政当局の見解に基づき評価を加えました。なお、センナの食薬区分については各都道府県衛生主管部薬務主管課薬事監視係に相談されるとよいでしょう。
     表示どおりセンナ茎の配合であれば問題はなく、消費者へ信頼できる商品の提供と正しい表示を心がけていただきたいと思います。

「ミナミヘルシーフーズ」

「ミナミヘルシーフーズ」より

 現在、3社のお茶製造メーカーにて受託製造してもらっておりますが、センナの小葉が微量でも検出されることはないと確信しておりました。また、3社のうち1社においては県の薬務課から、これならばOKですというお墨付きもいただいているという話を聞いていましたので、問題ないと考えておりました。

 今後、茎と小葉が今の技術では完全に分離できず、微量でも残ってしまうのならば、センナ茎も使用しないほうがよいのではないかと考えます。すべての健康茶でセンナを使用してあるものは、使用しない方向に検討したいと考えます。

ミナミヘルシーフーズ(株) 企画部 持田 薫

「ウイズ」

「ウイズ」より

 今般、ダイエット茶類の商品テスト結果で、当社商品「インド減肥爽茎茶」に、センナの小葉が混入しているということを知らされ非常に驚いています。

 当社では、センナの実および小葉については、食品として使用してはいけないことを十分承知しており、当該商品の「インド減肥爽茎茶」を製造するにあたり、実と小葉を使用せず茎のみの使用による商品の製造が可能という製造メーカーより情報を得たので、製造を依頼しました。

 にもかかわらず、センナの小葉が少量とはいえ、混入していることに困惑しています。早速、製造メーカーにその事実確認について、調査を開始します。

(株)ウイズ 代表取締役 矢野 安佐

「再春館薬品」

「再春館薬品」より

 センナの茎は食品としての使用は可能と思い配合したが、センノシドの薬効成分が検出されたのなら、検討し対処したいと思います。

(株)再春館薬品/広報部 矢島

「アルファ」

「アルファ」より

 薬事法違反に抵触する可能性のある表現と原料は改めたいと思います。

(株)アルファ 代表取締役 佐東 武

「エステック東京」

「エステック東京」より

(販売者SHISEIDO ショッパーズクラブの「天然野草茶」総発売元)

 天然野草茶(商品№26)の表示および製品について、'98年10月15日東京都衛生局薬務部薬事衛生課において指摘を受け、パッケージおよび説明文についてはこの時点では同封したパッケージに変更しており都衛生局からも承認をいただいております。中の製品については'99年1月出荷分から同封しました商品に変更しております。

エステック東京(株) 代表取締役 植田 一雄

「ユーワ」

「ユーワ」より

 弊社の商品で薬事法上問題の可能性のある表示に関しては、認識不足だと思うので改善したいと思います。

(株)ユーワ 代表取締役 田渕 裕民




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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