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[1998年12月4日:公表]

デジタルビデオカメラの比較テスト結果

実施の理由

 小型軽量化が進み、高画質・高音質での記録再生が可能な上、記録した静止画をパソコンに取り込むことなどもできるというデジタルビデオカメラ。最近人気のこの商品について、市場動向を踏まえ、4社4銘柄に参考品を1銘柄加えてテストした。



結果・現状

 アナログ方式と比べて記録部の画質や音質の性能は向上していたが、カメラ部の性能は目覚しい進歩が見られなかった。バッテリ消費効率は向上したが、バッテリ容量が小さい銘柄はその分持続時間が短かった。使用性の面では、操作部の配置に工夫が見られるものの、本体の小型軽量化のためか、銘柄によってはやや扱いにくいものがあった。



問題点

 最低被写体照度(どれくらい暗いところまで撮影できるか)では、表示の暗さで撮影するとすると画面のザラつきなどが目立ち、実用的でないものがあった。使用面では、三脚に固定した状態でのテープ交換が出来ないなど、使い勝手を考慮した設計への見直しが必要と思われるものがあった。



今後の予定

 テスト対象メーカーおよび工業会に対してテスト結果の説明会を実施する。



その他

 同じデジタル方式のVTRがあれば、画質劣化のほとんどないダビングや編集が可能であった。また、デジタルの静止画撮影モードで撮影された静止画の画質は、以前にテストしたデジタルカメラの中級機種と同程度であった。



業界の意見 −たしかな目 1999年3月号より− ※1999年2月8日追加

「日本ビクター」

「日本ビクター」より

(1)静止画撮影モードの解像度について
 デジタルビデオカメラ「GR−DVL」の静止画モードは、プログレッシブ信号として、デジタルスチルカメラと同様にCCDの画素を混合せず、独立に読み出す処理を行っているため、デジタルデータとしての垂直解像度は「480本」出ています。しかし、今回のテスト結果では、「GR−DVL」の静止画モードでの垂直解像度が「400本」となっています。これは、動画と同様に、静止画の垂直解像度の評価が、カラーモニター(TV)上で行われたためだと考えます。デジタルビデオカメラの静止画像は、従来のアナログビデオカメラでの楽しみ方のように、デジタルビデオカメラの静止画像も、プリントアウトして写真感覚で楽しむケースが一般的になってきています。以上のことから、静止画像の評価は、カラーモニター(TV)上での評価と別に、デジタルビデオプリンターで出力した場合の画質評価が今後必要だと考えます。
(2)撮影時の操作性について
 ご指導いただきました電源ボタンの操作性については、今後の商品で改善していきたいと考えます。一方、撮影時の操作性という点では、当社モデルのみ、液晶モニターやビューファインダーの開閉操作に連動して、電源がON/OFFかつレンズカバーが開閉する「電源連動オートレンズカバー」が採用されております。この機能はレンズカバーを外したり、電源ボタンを操作することなく簡単に撮影スタンバイする便利な機能であり、撮影時の操作性のポイントとしてこの点がまったく触れられていないのが残念です。それぞれの項目評価においては、関連する各社オリジナルの機能についても評価する必要があるのではと考えます。

日本ビクター(株)ビデオ事業部   商品企画部 部長 並木 康臣

「日本ビクター」への商品テスト部の見解

(1)について
 今回の比較テストは、デジタル方式のビデオカメラを、ビデオ機器としての画質や音質、使用性といった基本的な性能面で比較することに主眼を置いて実施しました。したがって、パソコンやデジタルビデオプリンターを使用した場合の発展性など、応用面に関する情報については、ごく簡単な紹介程度の内容にとどめており、具体的な性能や銘柄間の比較は行いませんでした。
 なお、97年1月に公表したデジタルスチルカメラの比較テストにおいて、昇華型熱転写方式のプリンタ(144dpi仕様)を用いてハガキ大のプリントをした場合の画質を調べておりますが、解像度が500本を超えるデジタルスチルカメラの映像を入力した場合でも、プリントアウトした画像は、細部の鮮鋭さに欠けるなど、解像度を中心に、画質がやや不十分という結果でした。
 いずれにしましても、性能や応用範囲の動きが速い商品ですので、今後も、消費者の使用状況等を参考にしながら、テスト項目を選んでいきたいと考えております。
(2)について
 液晶モニター、およびビューファインダーの開閉に伴う、電源のON/OFFおよびレンズカバーの自動開閉機能につきましては、モニターテスト中において、移動時にカバーの開閉をしてもらいながら、評価項目を設けて評価を付けていただきました。しかし、今回のテストでは多くの項目について評価していただいたこともあり、この点が評価結果に大きく表れるには至りませんでした。
 銘柄ごとに付加されたオリジナルの機能は、横並びでの比較が困難な面があります。しかし、銘柄ごとの特徴としてまとめることは可能ですので、先のご意見は今後のテストの際に参考にさせていただきます。



本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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