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[1998年11月19日:公表]

冬の夜中は要注意!高齢者の入浴中突然死が増えている

実施の理由

 高齢者の入浴中突然死が増えている。寒い時期に多く発生し、さらに、これは温かい浴槽にゆったり深々とつかるという日本人独特の入浴スタイルにも起因するといわれる。そこで、迫り来る高齢社会を前に、監察医機関から「浴室内での死亡事故」情報を収集し、データ分析結果と監察医による考察をもとに、予防策をまとめた。



結果・現状

 東京都監察医務院、大阪府監察医事務所、兵庫県監察医の3機関が1993年から97年までに扱った浴室内での死亡事故は2,736件である。そのうち、2,188人(80.0%)が65歳以上の高齢者である。その中でも後期高齢者と呼ばれる75歳以上の層が1,599人(高齢者の73.1%)と多い。

 11月から3月の寒い時期、特に12月と1月に多く、月別と時間ごとをあわせてみると、冬の夜中に最も死亡者が多い。

 死亡の原因は、入浴中の病気発作(心筋梗塞、脳内出血など)が8割強を占める。病気発作以外では、溺死が多い。



問題点

 シャワーを浴びることを意味する西洋式の入浴スタイルと温かい浴槽にゆったりと深々とつかることを意味する日本人の入浴スタイルでは、入浴に伴う身体反応が当然異なり、日本人の一般的な入浴方法では、血圧の変動が激しくなる。また、その血圧の変動は浴室環境、特に室温によって大きな影響を受ける。浴室、脱衣室の室温が低いほど、血圧の変動幅は大きい。さらに、高血圧患者は、入浴中の血圧変動のリスクが血圧正常者より大きい。

 高齢者は寒くなると熱い湯に長時間入ることを好む傾向にあること、加齢に伴う循環調整機能が低下し、高血圧症なども多くみられることなどから、入浴中の血圧変動のリスクが特に大きい。入浴中に急激に血圧が変動すると、心筋梗塞や脳出血などの発症の引き金になりやすい。



その他

(1) 消費者へのアドバイスとして、・冬場の熱い長湯は避ける。お湯の温度は38℃から41℃までとし全入浴時間は20分以内とする、・脱衣場の暖房化などを工夫する、など「入浴中突然死予防のための8ヶ条」を提起した。

(2) 当センターは今年度の業務として、事故情報分析報告書「浴室内での死亡事故−高齢者の入浴中突然死を防ぐために−」をまとめた。この注意情報は、この報告書の内容を消費者向けにリライトしたものである。




本件連絡先 消費者情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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