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[1998年11月6日:公表]

キシリトールを使用した菓子の商品テスト結果

実施の理由

平成9年4月にキシリトールが食品添加物として認可されて以来、これを利用した菓子類が、ガム、キャンデー、清涼菓子を中心に増加している。これらの菓子類には、歯によいことをうたった商品が多く見うけられるが、実際虫歯に効果があるのか、また従来まであったシュガーレス等の商品と比べた場合差があるのかなどの消費者にわかりにくい情報を、表示の見方や利用する上での注意点などとあわせて提供する。



結果・現状

ガム、キャンデー、清涼菓子の計26銘柄について、栄養成分、虫歯になりにくさ、表示事項について調査した。その結果、キシリトールの有無にかかわらず、糖類が入らないシュガーレスの商品であれば、いずれも虫歯になりにくいといえ、特にキシリトールのみが優れているとはいえなかった。またキシリトールを使用した菓子類には、シュガーレスのものが多いが、一部には砂糖などを一緒に使用した銘柄もあり、この場合には虫歯になる可能性があるといえるが、表示からそのことを理解することは難しかった。



問題点

キシリトールを使用した商品には「キシリトール使用」などが目立つ銘柄が多く、中には、キシリトールの使用量が極少量だったり、砂糖などを一緒に使用して虫歯になり得る銘柄などもある。消費者は、キシリトールは歯によいというイメージを持っていることもあり(アンケート調査結果より)、適切な商品選択のためには、上記のような商品に「キシリトール使用」などの強調表示をすることは控えることが望ましい。



今後の予定

 テスト対象メーカーにテスト結果の説明会を実施し、その際に改善点などについて要望する。関係省庁については、報告書を提出する。



業界の意見 −たしかな目 1999年2月号より− ※1999年1月7日追加

「ブルボン」

「ブルボン」より

 今回の「キシリトールを使用した菓子類の商品テスト」で取り上げられました、「アイスミントガム」「アイスミントのど飴」「アイスミントタブレット」につきましては、栄養表示基準に沿った内容で強調表示に関する項目(具体的には(1)「シュガーレス」に対応する糖類の含有量、(2)「キシリトール使用」に対応するキシリトールの含有量)がなされていないとのご指摘でございました。
 該当商品は'97年より販売いたしておりますが、'98年4月より栄養表示基準施行に伴い表示事項の追加変更を実施すべきところ切り替えが遅れましたこと、おわび申し上げます。
 お客様への適切な表示にするべく、表示変更を'98年11月24日からの生産品より実施いたします。店頭では'98年12月ごろよりの切り替えになります。  簡単ではありますが、ご報告とさせていただきます。

株式会社 ブルボン 製造企画部  次長 浅野 和男

「ロッテ」

「ロッテ」より

 キシリトールは、北欧を中心に各国(フィンランド・スウェーデン・ノルウェー・アイルランド・イギリス・オランダ・ベルギー・カナダ・韓国・中国)の歯科医師会が、虫歯予防のため、積極的に摂取することを推奨している甘味料です。
 これは、長期間(1〜2年)による臨床試験で虫歯予防効果が、実証されたことによります。
 この実験において、他の糖アルコールと比較実験を実施し、キシリトールの優位性が確認され、各種論文として発表されております。
 今回の実験では、試験期間が10日間と短く、他の糖アルコールと有意差が出なかったものと考えられます。

株式会社 ロッテ 広報室  次長 張替 信之

「ロッテ」への商品テスト部の見解

 キシリトールの継続的な摂取により虫歯発生率が減少するとの報告は、いくつかあります。しかし、長期的な臨床例になるとキシリトール以外の糖アルコールを用いた報告が少ないなど、キシリトールが他の糖アルコールより数段すぐれているかどうかは、さまざま意見があり、いまだ実証されたとは言い難い状況にあると思われます。また、食品にキシリトールを使用した場合は、食品として一般的に用いられる状況を踏まえた上での評価が必要と考えます。
 10日間のモニターテストは、期間としては短いかも知れませんが、一般の消費者がこのテストのように毎食後かかさず長期間摂取することは、現実には困難と思われます。また、キシリトールに対し、過度の期待を持つ消費者もいるため、虫歯原因菌に対して急激に効果を及ぼすわけではないことを示す、一つの情報として提供しました。
 日常生活では虫歯になり得る要因はさまざまです。予防のためには、歯垢を落とす歯みがきなどのケアが必要不可欠です。キシリトール使用のものも含め、「シュガーレス」の菓子類は、虫歯の原因となりにくい食品の一つですが、これで虫歯が予防できるわけではありません。メーカー側からもこのことについて、よりいっそうのPRが必要と思われます。




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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