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[1998年10月6日:公表]

「薄くて暖かい」などという女性用肌着の比較テスト結果

実施の理由

 女性用肌着は従来、40代〜50代の中高年の女性が着るイメージが強く、若い世代は敬遠する傾向にあったが、ここ数年来スリムなファッションの流行等もあってか、身体にフイットした「薄くて暖かい」という肌着が市場に登場して、10代後半から30代の若い女性の購入も増えているという。これらの女性用肌着の中には、「遠赤外線素材を用いて保温性に優れ1枚でも暖かい」、「うすくて暖かい」、「アウターに影響のない薄地のアンゴラ肌着」等比較的薄くて暖かさを謳っているもの等が増えている。しかし、これらの工夫された素材の肌着が、従来の綿の普通地やアクリルや中綿入りのキルティング地の比較的厚手の肌着に比べ、どの様な違いがあるか明らかではない。 そこで、遠赤外線素材や中空繊維等の改質素材及びアンゴラ等を用いて、薄くて暖かいなどと謳っている女性用の肌着について、従来の綿やキルティング地及びアクリルの厚地の肌着を参考として加え、保温性、生地の強度、外観・縫製上の欠点の有無、モニターによる着心地等についてのテストを行った。



結果・現状

 遠赤外線素材や中空繊維等の改質素材及びアンゴラ等を用いて「薄くて暖かい」などという肌着は、綿100%の普通地の肌着に比べてわずかに暖かいが、アクリルの厚地や中綿入りのキルティング地の肌着より暖かさが劣るものもあった。また、「薄くて暖かい」旨うたっているものでも、全体の傾向としては、その保温効果は従来の肌着と同様に生地の厚さによる影響が大きいと見られた。

 一方、着用感では重ねて着た衣類の表に響きにくくて、重ねた衣類の下でもたつきにくく、従来のアクリルの厚地や中綿入りのキルティング地の肌着に比べて、全体的な着心地は良い傾向にあった。

 個々にみると、編みキズ等の欠点や、着用と洗濯を繰り返して変色や毛玉が出来て着用に支障を来すものや、組成表示が家庭用品品質表示法の許容範囲を超えている等問題のある銘柄もあった。



問題点

  1. (1)組成表示が実測値と異なる銘柄があった。また、遠赤外線素材等を用いて暖かいと強調されている銘柄の中には、綿100%の普通地の肌着よりわずかに暖かい程度のものもあり、暖かさの表示が誇大と思われる銘柄がある等表示上の問題があった。
  2. (2)新品時から生地の穴あきやコース曲がり等の外観縫製上の欠点のある銘柄があったほか、袖口が伸びにくくやや着用しづらい銘柄もあった。また、着用や洗濯を繰り返して毛玉や毛羽立ちが出来て外観が劣ったり、変色の大きい銘柄がある等品質上の問題があった。


今後の予定

 テスト対象メーカーにテスト結果の説明を実施し、改善点について要望する。




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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