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[1998年9月7日:公表]

全自動追いだき機能付ガス給湯器(風呂機能付)の比較テスト結果

 自動的におふろがたけるという機能や、台所・洗面所などで使うお湯も沸かすことができるという自動追いだき機能付きガス給湯器。給湯能力が16号と24号という2種類について、性能と経済性、使用性の違いなどをテストした。

  • 「どのくらいの給湯能力のものを選べばよいのか」という点については、3か所以上で同時にお湯を使うことがなければ、16号タイプのもので十分であると思われる。
  • テストした銘柄はQ21(クオリティ21)と称するシリーズのもので、「快適なシャワー」「見やすい・操作しやすいリモコン」「空気を汚さない」をうたい文句にしている。「快適なシャワー」という点については、一時止水後の再使用時に熱湯や冷水が急に出てくる現象(冷水サンドイッチ現象)がかなり改善されていた。
  • 「空気を汚さない」という点については、給湯用のガスバーナーに低NOxバーナーが採用されていて、排気ガスとして排出される窒素酸化物の濃度が、従来の約半分に改善されていた。

 ※検体購入 :1998年2月
 テスト時期:1998年4月〜1998年6月

消費者へのアドバイス

購入上の注意

1. 商品情報を集め、納得の出来るものを自分で選ぶ

 ガス給湯器は住宅設備機器であるため、入居時等には既に設置されていたり、また交換時には取扱業者等に制約があったり、一般消費者向けの店舗数が他の商品等と比べて少ない等の点から、必ずしも一般消費者が多くの選択肢の中から商品を選べるような環境にはないが、ガス給湯器のメーカーは色々あり、その機種も給湯能力、機能、設置方法等により多くの種類のものがある。
 ガス給湯器は毎日かつ長期間使用するものであるので、自ら積極的にカタログ等の商品情報を収集し、多くの選択肢の中から各家庭の用途に合った納得の出来るものを選ぶようにする。

2. 各家庭に合った給湯能力のものを選ぶ

 給湯器を選ぶ際には給湯能力が重要なポイントとなる。
 複数個所で同時にお湯を使用することが多い場合には、最も使う頻度の高い給湯量に合った給湯能力のものが必要であるが、複数個所で同時にお湯を使用することがない場合には、給湯栓が複数個所に付いていても、大きい能力のものは必要ない。
 カタログ等で謳っている例えば「3個所給湯…」と言うのは、3個所で同時にお湯を使用することを意味しているので勘違いをしないように注意する。
 またテスト結果にあるように、全自動風呂沸かし時間および給湯時の燃焼音の大きさに若干の差があった以外には、全自動風呂機能、給湯機能等に給湯能力の違いに起因する性能の差がほとんど無い。
 通常、給湯能力の大きなもの程価格も高くなるが、価格が高い分長持ちすると言う訳でもないので、常時どの位の給湯量が必要なのかをよく考えて、各家庭に合った給湯能力のものを選ぶ。

3. 取付場所によっては取付られる機種が限定されることがあるので注意する

 集合住宅等では取付場所が限られる場合があり、取付けられる機種等が限定されることがあるので注意する。

4. 運転音が近隣の迷惑にならないように、取付場所に気を付ける

 特に夜間等にはガスの燃焼音が気になる場合があるので、新しく取付ける場合等には、取付場所に気を付ける。

使用上の注意

1. 家族が続けて入浴する等、省エネに努める

 全自動風呂沸かし機能を使用して風呂沸かしを行うと、お湯の入れ過ぎや沸かし過ぎを防ぐ事が出来るので、無駄を防ぐと言う点では省資源や環境への配慮と言ったことに役立つと言えるが、家族が続けて入浴する等、基本的な省エネへ等の努力を忘れない。

2. 熱効率の良い給湯機能を上手に利用する

 給湯機能は熱効率が良いので、炊事等でお湯を湧かす場合には、水から湧かすのではなく給湯栓からのお湯を使って湧かす等、熱効率の良い給湯機能を上手に利用して省エネ等に役立てる。
 但し給湯器と給湯栓までの配管距離が長い場合等には、お湯が出て来るまでに時間がかかるだけでなく、熱のロスや、その間の配管内の水やお湯が無駄となるので、給湯器の設置場所等に注意する。
 出来れば、お湯を頻繁に使用する場所や多量に使用する場所の近くに設置することが望ましい。

3. Q機能付のものでも使用条件により機能が充分に働かない場合があるので注意する

 Q機能付のものは、熱湯や冷水が急に出て来る現象(サンドイッチ現象)が改善されてはいるが、カタログ等によると、配管等の使用条件によってはその機能が充分に働かない場合があるので気を付ける。

4. 使用しない時は運転スイッチは切っておく

 運転スイッチを入れておくでけでも僅かではあるが電気を消費するので、使用しない時はこまめにスイッチを切り無駄な電気を使わないように心掛ける。

5. 循環金具のフィルターはこまめに点検・掃除する

 循環金具のフィルターが目詰まりすると、風呂の沸き上がり時間が長くなったり、設定通りの温度で沸き上がらなくなる等の支障が生じる恐れがあるため、こまめに点検・掃除する。

6. 硫黄(イオウ)、酸、アルカリを含んだ入浴剤等は使用 出来ないので注意する

 硫黄(イオウ)、酸、アルカリを含んだ入浴剤や洗剤は、本体の熱交換器が腐食する原因になるため使用出来ないので注意する。

7. 1年に1回程度の定期点検を行う

 使用上支障がない場合でも、不慮の事故を防ぐ等のため、1年に1回程度の定期点検(有料)を行う。

業界への要望

低NOxバーナーを追いだき用にも使用して欲しい

 低NOx バーナーが使用されているのは給湯用のみであったが、NOx の軽減に有効なものであると思われるので、追いだき用にも使用して欲しい。

運転スイッチ「切」の状態での消費電力を少なくして欲しい

 運転スイッチ「切」の状態でも、冬場の凍結防止のための自動運転等のためにある程度の電気を消費することはやむを得ないとは思うが、運転スイッチ「切」の状態での消費電力は、省エネ、環境性、経済性等の点から少ない方が望ましい。
 運転スイッチ「切」の状態での消費電力が銘柄により約2倍の差があったが、低電力化への一層の努力をお願いしたい。

浴槽の排水栓を忘れた場合の、全自動風呂沸かし運転が自動停止までに給湯されるお湯の量を減らして欲しい

 浴槽の排水栓の閉め忘れは使用者の責任ではあるが、全自動風呂沸かし運転が自動停止までに給湯されるお湯の量が多い銘柄があったので、もう少し少ない時点で停止するようにして欲しい。

梱包材の減量化、使用材料の改善、再商品化等に努めて欲しい

 ゴミ問題は年々深刻になってきており、ゴミとなる梱包材の量は少ないことが望ましい。
 ガス給湯器の梱包材は、消費者が自ずから処分することはまずなく、取付工事業者等が回収、処分することがほとんどであり、費用の問題はあるが、使用済みの梱包材の回収については、一般消費者がゴミとして廃棄する場合よりも容易ではないかと思われる。
 そのような利点を活かし、梱包材は、使用後は回収して再び梱包材として再使用、あるいは再商品化すると言った、循環型リサイクルのシステムとすることも1つの解決方法ではないかと考えられる。
 業界および各メーカーともすでに減量化等の努力はされてはいると思うが、循環型リサイクルシステム等も視野に入れた一層の努力をお願いしたい。
 また使用済みの給湯器本体についても、取付工事業者等が回収する場合がほとんであると思われるので、梱包材と同様に、循環型リサイクルシステム等も視野に入れた一層の努力を望む。

テスト商品一覧

銘柄名給湯能力型式製造または販売社名標準価格大きさ(高さ×幅×奥行き)
ノーリツ16号GT-1611ARXノーリツ346,000円580mm×630mm×239mm
リンナイ16号RUF-1613AGNリンナイ351,300円570mm×590mm×180mm
ノーリツ24号GT-2411ARXノーリツ385,000円580mm×630mm×239mm
リンナイ24号RUF-2403AGNリンナイ377,300円580mm×590mm×240mm

本件連絡先 商品テスト部
電話 0427-58-3165