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[1998年4月7日:公表]

ヘアカラーの比較テスト結果

 現在、ヘアカラーリング剤の中で最も種類が多いのは、医薬部外品の永久染毛剤といわれるヘアカラー(酸化染毛剤)。今回はこのうち、栗色系の色について白髪用早染めタイプ3社4銘柄、白髪用普通染めタイプ5社6銘柄、黒髪用3社3銘柄、計7社13銘柄をテストした。

  • <白髪用>染め上がり具合はタイプ間に差は見られず、銘柄間での差が大きい 「早染め」と「普通染め」、「液状」と「クリーム状」のタイプがあるが、タイプ別の明らかな特徴は見られなかった。白髪(白髪量100%)を染めた場合、ほぼ見本の色に染まったのは[ファッションカラーa(クリーム)セット7][ヘアカラー液状タイプ5][ナチュラルヘアカラーN2]。白髪量が少なめ(白髪量20%)の時でも、どの銘柄も白髪量100%の評価とほとんど違いは見られなかった。
  • <黒髪用>染め上がり具合はいまひとつ
     どの銘柄も1回の染毛では髪色が少し明るくなるくらいだった。
  • 全銘柄とも染毛後、程度の差はあるものの髪の強度は低下した。髪の太さが変わることはほとんどなかった。
  • 薬剤の形状(液状、クリーム状、ジェル状)の違いによる、髪への塗りやすさには差がなかったが、塗布中に液ダレしやすい銘柄は評価が低くなった。

【 消費者アンケートから 】
パッチテストについてのアンケート結果

黒髪を染めることについてのアンケート結果

白髪を染めることについてのアンケート結果

※購入 :1997年8月〜11月
 テスト:1997年9月〜1998年1月

※このテスト結果は、テストのために購入した商品のみに関するものである


消費者へのアドバイス

目的に合った銘柄を選ぼう

白髪用のヘアカラーで黒髪を何回も繰り返し染毛しても、髪色はほとんど変わらなかった。逆に黒髪用のヘアカラーで白髪を染毛しても、白髪をしっかり染めるほどの染毛力はなく、きちんと染まらなかった。以上から、目的に合った銘柄(白髪を染めたいなら白髪用、黒髪の色を変えたいなら黒髪用の銘柄)を選択することが必要であると言える。

染毛前には取扱説明書をよく読むこと。また、毎回必ずパッチテストを行おう

医薬部外品の酸化染毛剤であるヘアカラーは、使用に際して注意すべき点のある商品であり、安全に使用するためには、必ず取扱説明書をよく読む必要がある。例えば取扱説明書には、必ずパッチテストを行うよう記載されているが、消費者アンケート調査では、パッチテストを「使用する度に行う必要がある」と思っている人は、28.1%だったが、実際に染毛前に「必ず行う」人は、3%弱しかいなかった。アレルギー反応が起きてしまうことを未然に防ぐために、染毛前には毎回必ずパッチテストを行う必要がある。

自分の思い通りの色を見つけるには、商品の箱の色見本が参考となるが、これは目安にすぎない

実際に髪を染毛した時の髪色は、箱に表示されている染め上がり例の色見本とは必ずしも同じ色には染まらなかった。このことから、商品の購入にあたって、色選びをする際には、箱の色見本は飽くまで目安として考え、初めて染めた時の髪色が思ったよりも暗かったら、2回目は少し明るめの色を選べばよい。

染毛中、どのくらい染毛されているか確かめるにはカラーチェックを行うとよい

薬剤塗布後の放置時間中、どのくらい染毛されているか調べるにはカラーチェックを行ってみるとよい。カラーチェックは、何ヶ所かの毛束を乾いたタオルなどでよく拭き、髪に付着している薬剤を除去すればよく、簡単に染め上がり具合をチェックできる。カラーチェックを行った時点でもう少ししっかりと髪を染めたいと思ったら、少し放置時間を長くしてみることもできる。

髪を繰り返し染毛する場合は、染毛後に新しく伸びてきた部分を中心に染めよう

髪の強度試験結果から、染毛で髪の強度は低下することが分かった。初めて染める場合には髪全体を染めるが、2回目以降の染毛では髪の強度低下を防ぐために、髪全体を染ず、新しく伸びてきた部分を中心に染めるとよい。

ヘアカラーを全量使用しない時は容器を保存し経済的に。また、薬剤塗布には、目のあらいクシが使い易い

薬剤が液状である場合、ノズルが付いた薬剤塗布用容器に混合液を作るが、髪量が少なかったり、新しく伸びてきた髪を中心に染めるには、薬剤の全量を使用すると多すぎる。
そこで、使用済みのノズル付き容器を保存しておくと、購入してきた薬剤をこの容器に所定の混合割合で必要量だけ調製して、何回かに分けて余すことなく利用でき、経済的である。しかし、最初から部分的に染めたいならば、必要量だけ取り出して、残りを保存できるクリーム状の銘柄を選ぶとよい。
また、クシを使って染毛する際、目の細かいクシを使うと薬剤が髪からとれてしまうので、目のあらいクシを使うと、薬剤を簡単に髪全体へ塗布できる。



業界への要望

  1. 「おしゃれな白髪染め」と「白髪用おしゃれ染め」、また、「黒髪用おしゃれ染め」と「ブリーチ&カラー」など、商品の名称が異なり、現状では消費者が適確に商品を選びやすいとは言えない。そこで、品名(染毛剤、ヘアマニキュア等)、対象となる髪色の状態[白髪用(必要なら白髪量の程度)、黒髪用]、染毛後の髪色など、購入時の商品選択に際し主要な情報については、用語などを統一し、一括して見られるよう表示方法を工夫してほしい。
  2. 箱や取扱説明書には使用上の注意事項はほぼ網羅されている。しかし、消費者アンケート調査では、染毛前にパッチテストを「必ず行う」人は、3%弱しかいなかった。アレルギー反応を未然に防ぐなど安全に使用するために、表記の方法を消費者の注意をさらに喚起するように工夫してほしい。


テスト商品一覧

白髪用・早染め
銘柄名製造または販売者名メーカー希望小売価格形状見本色
ビゲン早染め5ホーユー800円液状やわらかな栗色
ブローネ早染め液状ヘアカラー5花王770円液状栗色
ファッションカラーa(クリーム)セット7鐘紡880円クリーム状自然な栗色
ブローネ早染めクリームヘアカラー5花王960円クリーム状栗色
白髪用・普通染め
銘柄名製造または販売者名メーカー希望小売価格形状見本色
ヘアカラー液状タイプ5花王770円液状栗色
ナチュラルヘアカラーN2資生堂800円液状暗い褐色
ビゲンヘアカラー4Gホーユー780円液状自然な栗色
ウェラトーンナチュラルヘアカラー5Gウェラ1,650円液状自然な栗色
ナチュラルヘアカラーN5資生堂800円液状自然な栗色
パオンニュートリートメントカラー5-G山発産業800円液状栗色
黒髪用
銘柄名製造または販売者名メーカー希望小売価格形状見本色
フェリアハイトリートメントブリーチ&カラー日本ロレアル850円液状マロン
フレッシュライトブリーチ&カラー山発産業850円液状ブラウン
プロスタイルナチュラルカラー鐘紡850円ジェルマロンブラウン

テスト商品紹介




本件連絡先 商品テスト部
電話 0427-58-3165


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