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[1998年2月20日:公表]

インターネットの消費者トラブル[2]インターネット上のプライバシー
−ネット上の個人情報をめぐる消費者相談

消費者被害速報 No.18

 インターネットは、統括者がおらず誰にでも開かれているところが利点であり特長でもあるが、ネット内の個人情報が不正に扱われた場合、統括者の不在や開かれていることが逆に作用する。インターネット上では、個人の情報が盗難にあったり、不正に公開された個人情報が急速に広まったりする危険を常にはらんでいるといえる。また、不正行為が電子データを使用して行われるため、物理的痕跡が残らず、行為者の特定が極めて困難であることが、問題の解決をも難しくしている。

 このようなインターネット上の個人情報を問題とした相談が最近になって増加している。


相談件数等

95年度にはじめて相談が寄せられ、合計52件となっている(98年2月18日現在)。

年度別件数(98年2月18日現在)

ネット上の個人情報をめぐる消費者相談年度別件数グラフ

当事者の属性(不明を除く)

[性別]
男性 27件(59%)
女性 19件(41%)
[年齢]
平均 33.2歳
30歳代 18件(43%)
20歳代 13件(31%)
[職業等]
給与生活者 25件(60%)

発生地域

 全国的に発生



主な相談内容

相談は、

  1. (1) パスワードやクレジットカード番号等の盗用・悪用により経済的な被害を受けるもの、
  2. (2) インターネット上で個人情報を公開されたり誹謗・中傷されたりするもの、

に大別でき、その割合はほぼ半々である。

パスワードやクレジットカード番号等の盗用・悪用により経済的な被害を受けるもの(26件)

  1. 契約した覚えのない商品(役務)代金を請求された。
    クレジットカード会社から請求が来てはじめて気づくため商品名は不明のものが多いが、わかっているものでは、コンパクトディスク、パソコン、くつ、アダルト画像、乗り物のチケット、プロバイダー入会料などがある。
  2. 利用した覚えのないプロバイダー利用料を請求された。
    金額が6万円にのぼるケースもある。
  3. ネット上に氏名・勤務先・住所を公表した後、注文した覚えがない商品を送りつけられた。
    代引郵便を悪用したケースもある。

インターネット上で個人情報を公開されたり、誹謗・中傷されたりするもの(24件)

  1. 掲示板などに(ブルセラをしていた等)事実無根の誹謗・中傷をされた、悪口を流された。
  2. わいせつな内容のホームページや伝言板に、氏名、電話番号等が掲載されたため、無言電話やいたずら電話・わいせつ電話がかかってきたり、差出人不明の手紙が届いたりする。
  3. 個人情報がもれて、結婚相手紹介サービス業者から相手紹介の手紙が送られてきた。
  4. アドレスを教えていないのに、内職案内や商品購入を勧める電子メールがくる。
  5. ネット上に写真、名前等が掲載された。


相談事例

事例1

1ヶ月に7.5時間の利用まで均一料金のプロバイダーと契約しており、入会以来それ以上の利用をしたことはない。ところが、“長時間の使用があった場合はプロバイダーが自動的に接続を切るシステム”が作動し、その月は40時間の利用があったと6万円以上の請求があった。IDとパスワードが盗用された可能性はプロバイダーも認めている。今までにパスワードを変更したことはない。不正使用された分の料金は支払いたくない。(女性 30歳 給与生活者)

事例2

インターネットショッピングでよく商品を購入している息子が、買った覚えのない商品代金30万円をクレジット会社から請求され銀行口座から引き落とされてしまった。いつも、クレジットカードと連動したオンラインで支払いをしているので、暗証番号を読み取られ不正操作が行われたとしか思えない。対策はないのか。(母親から 男性 26歳 給与生活者)

事例3

毎日、無言電話やわいせつ電話などのいたずら電話がかかり困っていた。いたずら電話をかけてきた人に聞いてはじめて、自分のフルネームと自宅の電話番号、わいせつな文章がインターネット上に掲示されており、それを見て電話してきていることを知った。毎日いたずら電話が多数あり、電話番号を変えたいが、家で商売をしている関係上それもできずに困り果てている。どうしたらよいか。(女性 24歳 給与生活者)

事例4

結婚相談所から突然手紙が届いた。内容は何かの問い合わせに対する返事のようで、5人の男性の顔写真や個人情報が入っていた。まったく心あたりがないので相談所に電話したところ、「インターネット上にあなたの情報が流れており、それを見て送った」と言われた。その情報は、氏名、年齢、住所、電話番号、父親の名前すべて事実で、唯一「離婚歴がある」ということだけが誤りだった。自分の知らない間にこのような情報が流れているのは許せない。(女性 35歳 家事従事者)



消費者へのアドバイス

IDやパスワードの盗用は、残念ながら消費者の注意だけで防げるものではないが、せめて、以下のことに注意すること。

  • パスワードは時々変更すること。
  • 接続時間等、自分の利用状況を時々チェックすること。
  • クレジットカード番号は、絶対に他人に教えないこと。また、クレジットカード番号をインターネット経由で送信する場合は、セキュリティーシステムについて確認すること。ネット上のセキュリティーシステムについて知識のない人は、送信しない方が安全である。
  • 業者との間でトラブルになり、困った場合は、地元の消費生活センターに相談すること。

インターネット上の個人情報の公開や誹謗・中傷は、事前に防ぐことは不可能である。被害にあった場合は、警察に被害届けを出すこと。




※国民生活センターでは、インターネットを使うことから始まる消費者トラブルの実態について、順次公表している。この資料は、その第2弾である。

※この情報は、(全国消費生活ネットワーク・システム)に入力された相談のうち、非常に新手の商法・販売手口である事例や、最近相談が急増している事例について速報性を最優先に情報提供するものである。


本件連絡先 消費者情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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