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[1997年12月22日:公表]

観光案内だと思ったら・・・ 古都のキャッチセールスにご注意

消費者被害速報 No.16

 古都京都を訪れる観光客を狙って、キャッチセールスの業者が「観光案内などを口実に近づき、工房等へ案内し高額な着物を販売する」という商法による被害が増えている。

 特に最近は、親近感を持たれることを期待してか、犬の散歩を装って声を掛けるというケースが多い。

 人の心を引きつけるような甘い言葉などで消費者に近づき、契約をさせてしまうアンフェアな商法[キャッチセールス]の被害にあわないよう、細心の注意が必要である。


累積苦情件数 154件(1997年12月15日現在)

年度88899091929394959697
件数7162330366276 86125154


発生地域

苦情を申し出た人は全国に分散しているが、関東に多い。



契約当事者の属性(不明を除く)

被害にあっているのは全員女性である。

〔年齢〕
平均年齢 25歳
20歳代 134件 (88.2%)
30歳代 14件 ( 9.2%)
40歳以上 4件 ( 2.6%)


契約金額・既払金額(不明を除く)

〔平均契約金額〕
約 59万円
〔平均既払金額〕
約 14万円


苦情の典型的パターン

  1. (1)古都観光中に見知らぬ人から「写真を撮ってあげよう」などと声を掛けられ、これがきっかけで「無形文化財の友禅作家の作業場を見にいきませんか」「京友禅の工房を見に行きませんか」などと誘われる。最近は、犬を連れて散歩中の人に声を掛けられて工房に行く、というケースが増えている。
  2. (2)その人の案内で、工房に同行する。工房の人から友禅染めの歴史や着物の説明などを受ける。また実際に着物を着て写真を撮るサービス等を受ける。
  3. (3)話の途中から段々と購入しないかとの話になり、「100万円以上の着物を半分以下の価格で販売してあげる」「市価では何倍もするが、特別に卸値でよい」「世界に1枚しかない着物を染めてあげる」などと勧められ、契約しないと損をするような雰囲気をかもしだされ、つい断り切れずに契約してしまう。
  4. (4)旅行から帰り「よく考えると着物は必要ない上、高額だった」「断りきれずに契約してしまった」「家族に話したら反対された」などの理由で消費生活センターに相談する。また、声を掛けられたときは単に工房の見学と思ったのに、本当の目的が商品の販売であることが後で分かり、騙されたという悔しさから相談する人もいる。相談のほとんどは「解約したい」というものである。


消費者へのアドバイス

  1. (1)街頭などで通行人を呼び止めて商品などを販売する商法をキャッチセールスという。呼び止めた後、このケースのように営業所等に連れ込んで販売する場合もある。キャッチセールスは、購入意思のない時点で不意打ち的に勧誘されるわけであるから、商品などは購入・契約しない方がよい。まして和服のような高額な商品はキャッチセールスで買うべきではない。
  2. (2)キャッチセールスに気づかずに工房に行った場合でも、商品の販売であることに気づいたら、その時点できっぱり断ること。
  3. (3)キャッチセールスは「訪問販売等に関する法律」が適用され、同法で定めた方法でクーリング・オフの告知を受けてから8日以内であればクーリング・オフによる契約解除が可能である。また、クーリング・オフができない場合であっても、売り方に問題があるので、早めに最寄りの消費生活センターに相談してみること。



※この情報は、PIO−NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に入力された相談のうち、非常に新手の商法・販売手口である事例や、最近相談件数が急増している事例について速報性を最優先に情報提供するものである。


本件連絡先 消費者情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。


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