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[1997年1月7日:公表]

デジタルカメラの商品テスト結果

 映像をパソコンで手軽に加工できる「デジタルカメラ」が注目されている。低価格で求めやすい機種も登場してきた。

 そこで4万〜12万円台のデジタルカメラ6銘柄の画質、使い勝手などを調べ、同じ様な使い方がされることもあるデジタルビデオカメラやフィルムスキャナとも比べてみた。

  • テストした銘柄は価格が高いものほどCCDの画素数が多く、それに比例して解像度も高い傾向にあった。
  • ファインダーの方式には液晶式と光学式とがあり、液晶式のものの方が画像をモニター上で確認しながら撮影できるので失敗の少ない画像が得られた。
  • デジタルカメラは1枚撮影するたびに画像をデジタル情報に変換するため時間がかかり、連写にはむかない。
  • 各銘柄指定の電池で撮影からパソコンへの転送までの作業を何枚行えるか調べた。撮影中は液晶モニターを常時作動させる[富士]と[カシオ]が撮影出来る枚数が60〜80枚と著しく電池を消耗させた。
  • 意外に不便だったのは数分経過すると自動的に電源が切れるオートパワーオフ機能。コダック、カシオ、リコーが搭載していた。

※テスト:'96年9〜11月
※このテスト結果はテストした商品のみに関するものです。

デジタルカメラとは

デジタルカメラってどういうもの?

 デジタルカメラというと「いつも使っている、フィルムを使うカメラ」の一種のような気がしてしまうが、デジタルカメラはフィルムを使わない。

 撮影された光の情報は、碁盤の目のように並んだCCDと呼ばれるセンサーで光が電気信号に変えられ、その信号がデジタルデータに変換されメモリに記録される。

 フィルムを使わないから現像という工程がない。

 では、撮影したものをどうやって見るのか。デジタルカメラはテレビに映して見られるものもあるが、基本的にはパソコンで使うもの。撮影した画像をパソコンに取り込み、自由に編集や加工をし、幅広い用途に使える。

 撮影しても不要なら画像は簡単に消去でき、撮った画像はパソコンですぐに見ることができる。

 画像をパソコンに取り込んだら、ポストカードや書類を印刷するだけでなく、電子メールで画像を送ったり、インターネットのホームページを作るなど…使い方からして従来のカメラとは異なる商品だ。

 いちばん気になる画質だが、一つの目安として「画素数」がカタログ等に表示されている。これはCCDの数を表していて、画素数が多いほど1枚の画像をたくさんの点情報で構成することを意味し、絵の情報量が多い緻(ち)密な画像になる。家庭用のデジタルカメラでは25万〜81万画素、プロ用ともなると数百万画素のものもある。

買うとき使うときのアドバイス

デジタルカメラを買いたい人のために

  1. ある程度のパソコンの知識が必要
    デジタルカメラは基本的にはパソコンで使用するもの。そのためのソフトをパソコンに導入するなどの種々の操作やコンピュータ用語の理解が不可欠であるため、ある程度、パソコンの知識が必要だ。
  2. 絶対必要なオプションに注意
    本体だけ購入してもこれだけで使える機種は少ない。本体は約4万円と低価格でも、撮影枚数を増やすためのオプションを含めると10万円近い出費となったものもある。
    また、撮った画像を扱うパソコン側も、画素数が多い機種の画像の情報量は膨大なため、編集をしたり複数の画像を組み合わせたりする場合は、それ相応のメモリや処理スピードをもったものが必要となる。
  3. 一般向けとしてはまだ不完全
    デジタルカメラの画質を一般的な昇華型熱転写式プリンタで印刷したポストカードの画質で見てみると、低価格の入門機クラスのものでは不十分だった。ポストカード作成なら中級(35万画素程度)以上のデジタルカメラを。
    使い勝手には大きな差があり、低価格のものは初心者向け、高価格のものはカメラやパソコンの知識をある程度持っている人向けと分かれた。ただ、取扱説明書の内容も全般にやや難しく不完全で、ソフトのヘルプ機能もパソコンのヘルプに見られる不明時のサポート機能はほとんど持っていない。テスト品で見る限り、一般向けの商品とはまだまだ言い難い。

本件連絡先 商品テスト部
電話 0427-58-3165