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[1997年1月7日:公表]

RV(ライトクロスカントリー4WD車)の比較テスト結果

 オフロードでの走破性や耐久性に優れた4輪駆動車、クロカン4WD。最近比較的安価で車体の小さいライトクロスカントリー4WDが人気を集めている。

 今回は略してライトクロカン4WD、4車について、日常の走行ではセダンとどう違うかオフロードでは本格的クロカン4WDとどう違うか、調べた。

  • 追い抜き加速(時速40Kmから時速80Kmに加速するまでにかかる時間を測定)では、ホンダ[CR−V]とトヨタ[RAV4]が比較的よかった。
  • 回転半径(車の先端が回る半径の長さ)は三菱[RVR]が右回り、左回りとも最も小さく、逆に最も大きかったのはスズキ[エスクード]。
  • 市街地走行時の乗り心地は、サスペンションが硬く、カーブでのロールの大きいライトクロカン4WDはセダンに比べてやや劣っていた。
  • オフロード走行時はトランスファが付いているスズキ[エクスード]の評価が高かったが、他の3銘柄は本格クロカン4WDに比べて走破性は劣っていた。
  • 市街地走行時、高速道路走行時それぞれの燃料消費率を調べたら[RAV4]が市街地、高速道路とも最もよく、逆に[RVR]がどちらもよくなかった。
  • 視界は、セダンに比べると前方は広いが、後方についてはスペアタイアで死角が大きくなり悪かった。
  • リヤゲートを全開するのに必要な後方のスペースは最低で[RVR]の69cm、最高で[CR−V]の105cmだった。ただし[CR−V]はガラスハッチのみ開閉の場合は0cm。

※テスト:'96年9〜10月
※このテスト結果は、テストした車のみに関するものです。

4WDの方式の違い

RVの仲間

【RV】

  • クロスカントリー4WD(オフロード4WD)
    • 本格的クロカン4WD
    • ライトクロカン4WD
  • ステーションワゴン
  • ミニバン
  • 1BOXワゴン

同じ4WDといっても

【3種類の方式が】

  1. パートタイム4WD
    (スズキ「エスクード ノマド」)
    今回のテスト車の4WD機構の中では、最もオフロードでの走破性にすぐれた方式。
    トランスファー(副変速機)レバーの操作で、運転者が2WD、4WDを切り替えることができる。3種の切り替えモードがあり、2Hモード(2WD。一般道路や高速道路などを通常走行するとき使う)、 4Hモード(ハイレンジ4WD。悪路、砂地、積雪地などを走行するとき使う)、4Lモード(ローレンジ4WD。急な坂道や砂地、ぬかるみなど特 [メリット]
    4WD状態では、前輪と後輪1輪ずつには必ず駆動力が伝わるため、オフロードでの走破性にすぐれている。
    [デメリット]
    4WDの状態で急なカーブを曲がろうとすると、タイトコーナーブレーキング現象(*)が発生してしまう。特に、乾燥した舗装路では2WD走行で。
    * タイトコーナーブレーキング現象とは、4WD走行で急旋回をしたときに、前輪と後輪の回転数の差を吸収しきれない状態となり、ブレーキをかけたときと同じ状態になること
  2. フルタイム4WD
    (トヨタ「RAV4J V」、三菱「RVR スポーツギア」)
    [メリット]
    常時4WDの状態なので、2WDから4WDに切り替える必要がなく、急な路面の変化にも車のほうで対応してくれる。センターデフ(*1)があるので、タイトコーナーブレーキング現象が発生しない。
    [デメリット]
    センターデフ機能では、車輪の1輪が空転してしまうと、他の3輪に駆動力が伝わらずにスタック(立ち往生)してしまう可能性がある。これを防ぐために、フルタイム4WDの銘柄の中には、センターデフロック(*2)やLSD(リミテッドスリップデフ、*3)をオプションで設定しているものもある。

    *1 センターデフとは、前輪と後輪の回転数の差を吸収する機構
    *2 センターデフロックとは、センターデフの機能を止めることで、仮に前輪の1輪が空転しても後輪に駆動力を伝えることができる機構
    *3 LSDとは、左右のタイヤのどちらかが空転したときに、デフ機能を制限することで、反対側のタイヤにも駆動力が伝わるようにする機構
  3. リアルタイム4WD
    (ホンダ「CR−V」)
    通常は2WD(前輪を駆動)だが、前輪回転数が後輪回転 数を上回った場合に、4WD(後輪も駆動)にする仕組み。
    [メリット]
    フルタイム4WDと同様、2WDから4WDへ切り替える必要がない。
    [デメリット]
    前輪にかかる駆動力に比べて、後輪にかかる駆動力が弱いので、スタックしたときなどに積極的に後輪の駆動を生かすことができない。

本件連絡先 商品テスト部 第1科
電話 0427-58-5619