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[1996年12月5日:公表]

パンティストッキングの比較テスト結果

 最近のパンティストッキングは、サポートタイプが多い。編み方は交編(こうへん:注1)とゾッキ(注2)、糸の種類も2種類ある。

 そこで多段階着圧仕様や立体設計などの特徴をうたったパンスト200円程度〜1500円のもの12銘柄についてサポート力がどの程度のものなのかを中心にテストした。結果は------

  • (4人のモニターの衣服圧計測)衣服圧は人によりさまざまだが、平均的には足首が強く、太ももにいくほど圧力が弱くなるものが多かった。パンティ部は腹部の方がヒップより高くなっていたが、[ティフィット]は腹部、ヒップとも高く、ガードル以上のサポート力だった。
  • (30人のモニターが感じたサポート力について)交編は「ちょうどよい」サポート力だったものが多く、ゾッキはサポート力を強く感じる傾向にあった。[スタイリング満足8mmHg](ゾッキ)、[クリニカル9スーパーハードパワー](ゾッキ)、[ティフィット](ゾッキ)の3銘柄はすぐ履けるものの2倍を超える1分以上かかった。
  • スムーズに履けるか履きやすさを調べたところ、[スタイリング満足8mmHg](ゾッキ)、[クリニカル9スーパーハードパワー](ゾッキ)、[ティフィット](ゾッキ)の3銘柄はすぐ履けるものの2倍を超える1分以上かかった。
  • 保温性については[クリニカル9スーパーハードパワー](ゾッキ)、[タップ9mmHg](ゾッキ)が保温率が高かった。

注1:交編…カバード糸とナイロン糸が交互に編まれている。目で見て、横ジマがあり、光沢のあるものが多い。
注2:ゾッキ…カバード糸100%で編まれている。目で見て横ジマがなく、比較的光沢も少ない。

※購入 :'96年6月
 テスト:'96年6〜10月
※このテスト結果は、テストした商品のみに関するものです。

買うとき使うときのアドバイス

テスト結果早わかり

Q.サポート力はどの部分が強いの?--------------------

A.衣服圧(着用したパンストが体を締めつける力)は着用するモニターによって違いが大きかったが、ほとんどの銘柄は足首の衣服圧が最も高めに設計されていた。また、立体成形とうたっているパンティ部の外観は、腹部よりヒップを膨らませてある銘柄が多かった。そしてパンティ部の衣服圧はレッグ部より低く、腹部とヒップではヒップのほうが低めに設計されていた銘柄が多かった。

Q.安いものと高いものの差は何?----------------------

A.高価格帯の1000円以上のものは、パンティ部と、レッグ部との境目部分の編み分け方にそれぞれ特徴があった。また、サポート力(締めつけ感)については、強いものがある一方で弱いものもありさまざまだった。
 低価格帯の200円程度の銘柄は、衣服圧は低めだが、履き心地は悪くなく、評価も普通だった。安くても、満足できる銘柄もある。
 両者の間の500、700円の銘柄は適度なサポート力を持つものが多く、履き心地もよかった。

Q.編み地による違いは?------------------------------

A.交編とゾッキでどう違いがあるか比べると、交編のほうが快適なサポート力と感じられる銘柄が多かった。一方、衣服圧が同じレベルのものでも、ゾッキのほうが強く感じられた。レッグ部の丈夫さでは、ゾッキのほうがひきつれにくく、糸はSCYよりDCYのほうが破れにくい傾向があった。価格が高いものほど丈夫とは限らなかった。

さて、あなたは何を選びますか

価格による特徴は?

  • 200円程度の銘柄

     テストしたなかでは衣服圧は低く、サポート力も弱いという評価だった。しかし、モニターの感想では購入したいという意欲は低くはなかったので、あなたにとって満足できる銘柄を選ぶことも可能な価格帯。

  • 500円、700円程度の銘柄

     200円程度のものに比べ、衣服圧は強いが、ゾッキの1銘柄以外サポート力はちょうどよいと評価されている。また、履きやすさ、履き心地でも高い評価のものもあった。適度なサポート力を求めるあなたはこの価格帯から合っているものを選んでは?

  • 1000円以上の銘柄

     サポート力の表示や、疲労感を和らげるといったうたい文句など、特徴的な表示のものが多い。衣服圧や履き心地などは銘柄ごとに異なるので、それぞれがあなたに合った商品設計かどうかよく確かめてみよう。

編み地は交編のほうが履き心地がいいものが多い

 交編はサポート力がちょうどよいと感じ、履き心地も悪いと評価された銘柄はなかった。

 ゾッキはサポート力がちょうどよく、履き心地もよい銘柄もあったが、なかにはサポート力が強く、履きにくく、肌触りも硬く履き心地が悪いものもあった 。

 どれを選ぶにしても、初めてのときはまとめて多量に買わず、少数を試しに買ってみて、サポート力や履き心地があなたに合ったものを見つけよう。

編み地や糸で丈夫さ、光沢に違い

 同価格帯での比較をすると、履き心地さえよければ、DCYのゾッキが丈夫なので経済的。

 また、透明感や光沢は交編のほうがある。

 TPOに合わせて使い分けるくふうもできる。

あまり強いサポート力のものは避けよう

衣服圧は人によりさまざまだが、なかには非常に衣服圧が高くなってしまう人もいる。心地よいサポート力のものを選ぶようにし、あまり強いものは履かないほうが無難。パンティ部も、特に表示でうたっていなくてもガードル以上に締めつけるものもあるから、その上にガードルを重ねて着用した場合、圧迫しすぎることになる。こちらもほどほどのサポート力のものを選ぼう。ポイントは「心地よい」サポート力。

お役立ち情報

破れたパンストの使い道

 丈夫になったとはいえ、パンストは破れる。破れたパンストをどうしているか聞いたところ、次々に名案が(珍案も?)続出した。

 そこで、ここで一挙公開!

  • 飲み終わったコーヒーの粉を入れて芳香剤に
  • せっけんを入れてぶら下げる
  • 靴磨きにピッタリ
  • 古新聞を束ねるひも代わりに
  • ニンニクやタマネギを入れて干す
  • 湿布などが取れないように包帯代わりに
  • 阪神大震災のとき、寒さよけの肌着として使った人も
  • 使い捨てカイロが落ちないように、ベルト代わりにする
  • 足先が破れただけなら、破れたほうの足を切って、それを左右2つ組み合わせて履く

特殊な機能をうたったストッキング

圧迫は体にいい? 悪い?

最近、ストッキングに「メディカルストッキング」とか、「弾力性ストッキング」など、特殊な機能をうたったものを見かけることはないだろうか。

これらは、「足の疲れ」「立ち仕事」に効果的というほか、「浮腫の予防・緩和」とか「静脈瘤の予防に」などにもいいと書いてある。通販や薬局、病院の売店などで売っていることが多いようだ。特徴としては、サポート力が一般のストッキングに比べて強く、血行をよくする働きがあるという。

こういったストッキングは、約30年前、旧西ドイツで研究されており、現在ではドイツ、アメリカなどでは一般的に治療用に使われているという。

医師のすすめで購入する場合はともかくとして、一般の人がこれらを履くとどんな影響があるのだろうか。

奈良女子大学アパレル科学講座の諸岡英雄助教授に聞くと、「脚部の下から上方に向かって、しだいに圧迫の程度が減少し、かつ過度の圧迫でないというのが前提でお話します。これらストッキングは、長所としては静脈血の圧に対して脚部圧迫はプラスに作用し、その結果、細胞組織の老廃物を静脈側毛細管に移動しやすくし、筋肉ポンプ作用下において静脈血の流れを促進させ、いわゆるむくみを減少させる効果があります。

一方、動脈血の圧に対して脚部圧迫はマイナスに作用し、その結果動脈側毛細管から細胞組織へ移動する血液中の栄養・酸素が行きにくくなり、組織の栄養・酸素の供給を低下させることになります。

このように、脚部を圧迫することについては、長所と短所の両面があり、適度の圧迫でなければなりません。適度な圧迫なら、静脈の拡張や伸長を抑制することになりますが、行き過ぎた圧迫は静脈弁の開閉をしにくくする可能性があります。どの圧力がベストかは人によってそれぞれ違うため、圧迫については慎重になるべきでしょう。健康な人であっても、特に脚部血管が不調になりやすい人、血管の弾力が衰えてきている中高年の女性などは、注意が必要ですね。また、こういったストッキングを着用して、痛みがあったり、特に歩行中にその痛みが増すような場合、動脈系が完全であることを確認するまで、着用すべきでないことが指摘されています」とのこと。

ところで、法律上、これらストッキングについてはどうとらえているのだろうか。 厚生省によると、薬事法上これらストッキングについての定義はないというのが現段階での状況。しかし、「浮腫の予防・緩和」「静脈瘤の予防」などというのは薬事法上の医療用具的な表現と考えられるとのこと。

過剰な包装

パンストの包装にひと言

 たいていのパンストが、四角い厚紙で形を整えて包装されている。今回テストしたものも、すべてこういった形だった。さらに、価格が上がるにしたがい包装材料も凝っていて、紙を何枚か使って、かなりしっかりした包装だ。

 見た目は美しいかもしれないが、包装はパンストを履くときには捨ててしまうもの。必要以上に過剰な包装はもったいないのでは?

 それからもうひとつ。パンストの色や編み地の感じが外からわかるように、パンストの中に紙が差し込んであることも多い。これも、紙の縁の始末が不十分だと、その紙を取り出す際にパンストをひっかけてしまう。新品なのにいきなり破れてしまって腹が立ったことがある人も多いのでは?

 これらパンストを包む紙について、ちょっとくふうしてほしいもの。


[この情報の詳細は、以下をご覧ください]
・たしかな目1月号(12月7日発行)