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[1996年10月24日:公表]

「ビタミン・ミネラルなどの栄養補給」をうたった食品の比較テスト結果−「栄養バランス」等の表示のあるものを中心に−

 「ビタミン・ミネラルなどの栄養補給」をうたった食品がここ数年スーパーやコンビニエンスストアなどで数多くみられるようになってきた。そこで食事代わりに利用される総合補給タイプ6銘柄、ある特定のミネラルが添加しているポイント補給タイプ16銘柄について栄養成分とそのバランスをテストした。

テスト結果は……

[総合補給タイプ]
  • ビタミン類は多く取ればいいというものでもない。[ラピスバランスバー]はビタミンAを5食分(1.7日分)以上、[バランスアップ]はビタミンDを12食分(4日分)含んでいた。
  • カルシウムの吸収にはマグネシウムなどのミネラルが必要でそのバランスは、Mg/Ca=0.5が望ましいとされているが、6銘柄ともその数値は0.06以下と低かった。
  • エネルギーは[カロリーメイト]が最も高く395Kcal。それでも1食分の所要量の6割程度。
  • 1食当たりの価格は[デイリーブロック]が63円と最も安く、他は100〜200円。
[ポイント補給タイプ]
  • 鉄を含むとうたった商品で1日所要量(12mg)が含まれていたのは[ウイダー鉄タブ][ビオエイド鉄][すべすべミネラル]。反対に0.3〜1.4mgと1食分に満たないのは[ヘム鉄&カルシウム][ラピスカルシウムFe]
  • カルシウムを含むとうたった商品は1日所要量(600mg)に対し各銘柄とも200〜1000mg含まれているが、マグネシウムとのバランスが悪い。

※検体購入:'96年3月
 テスト :'96年3月〜5月

買うとき使うときのアドバイス

やっぱり食事からとるのが最優先

 今回テストしたものは、手軽に栄養素がとれるというのが売りだったが、栄養所要量に対して過不足の出てしまう栄養素がある。偏った栄養摂取を避けるためには、毎日の規則正しい食事が大切。だからこのような食品は、不足を補う程度の使用にしたほうがいいだろう。

総合補給タイプ

 食事代わりにも利用されているが、たんぱく質が非常に少なく、これだけでは食事代わりにならない。また、ビタミンやミネラル量とたんぱく質量、エネルギーに対する脂質量等のバランスに欠けていた。中にはビタミンが安全量を越えていたものもあった。

 利用する場合でも、食事代わりとしてではなく、足りないビタミンやミネラルを補う程度にとどめたほうがいいだろう。

ポイント補給タイプ

 ビタミン、ミネラルは足りないよりは多くとったほうがいいと考えがちだが、適量をとることが大切。カルシウムなどのポイント補給タイプも不足を補う程度にとどめたほうがよい。頼りすぎてマグネシウムの相対的不足でバランスを崩すことになる。もし利用するなら、マグネシウム不足を補うために、海藻や豆類などマグネシウムの多い食品も同時にとるようにしよう。

 医薬品と違って、「1食○粒まで」という摂取量の制限がないうえ、お菓子のような味付けがしてあり、食べすぎる危険がある。子どもの手に届くところに保管しないなど、食べすぎを防ぐ注意が必要だ。


本件連絡先 商品テスト部
電話 0427-58-3165

[この情報の詳細は、以下をご覧ください]
たしかな目10月号(9月7日発行)